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介護きっかけで湧きあがってきた煩悩につぶされそうです

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有り難し有り難し 24

認知症の父の介護をするようになり、世界が一変しました。
母の負担が軽くなればと、仕事をやめて家にいます。
外出しても、仕事をしていない負い目で
自分を認めて欲しい思いが強く
人とのつきあいも億劫になってきました。
最近は外出しない日が多いです。

独身の兄弟は、忙しいことを理由に実家に寄りつかず
盆正月に顔を見せても、労いなど一切なく
生活も何ら変わらずにやりたい事を自由にしているように思えます。

父とは、いままでも決して良い関係ではありませんでした。
迷惑をかけた人への対応や謝罪。
父がやってきた仕事の後始末。
父の後始末をするために、自分は存在しているのだろうか・・

母の負担が軽くなるどころか、日ごとに暗くなっている娘を見る母の心中を思うと、胸が張り裂けそうです。

自分が決めたことですが、自分ばかりが・・と、不満を人のせいにして
妬み、嫉み、ひがみ、怒り、恨み・・
その煩悩の激しさに辟易します。
まさに無明の中にいて、毎日がつらいです。

まとまりない愚痴多い文章になり、すみません。
智慧をお授け下さい。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

冬蕾さん初めまして
質問を読ませていただきました。
仕事を辞めてお父様の介護をされているとのこと、大変だと思います。
仕事をしていない負い目と、世間から取り残されているのでは無いかと言う不安が付きまとっているようですね。
ここで提案なのですが、日中ヘルパーさんを頼んで、冬蕾さんが仕事に出られてはいかがでしょうか。
介護は感謝されることも少なく、子育てと違い成長する楽しみにも乏しいけれど、続けなければならない大変な仕事です。しかし、大変な親孝行だと思います。だからこそ、心が潰れる前に自分に何かしてあげるのは大事なことと思います。
仕事がしたいのであれば、できる環境を整えされることは何にも悪いことではないです。
お母様にも事情を説明して理解を求めてください。
みんなが100%幸せを感じることは難しいですが、家族なら少しづつ苦労を分担できると思います。
頑張りすぎないように、お父様お母様の親孝行に邁進してください。

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私は日蓮宗 今治 寺町法華寺の住職をしております讃岐英昌(サヌキ エイショ...
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仏は慈悲の太陽。太陽光を反射する月になれますように。

辛い状態の感情だけでも兄弟にわかってもらえるよう、くりかえし伝えたほうがよいと思います。
また、地域の介護担当窓口で、認知症の介護をしている人同士で集まって愚痴や情報を交換できる会なんかもあるかもしれません。
誰にでも、欲・怒り・怠け・プライドの煩悩はあります。
自分で決めた介護でも、怠けたいときもあって当然です。
世間や身内から認めてもらいたいプライドもあって当然です。
お互いの感情を労り許しあい、苦労をねぎらうことができれば、それだけでも救いになるでしょう。
もし、世間の人が誰も認めてくれなくても、仏様だけはあなたの煩悩を慈しんでくれます。
自分を責めすぎず、しかし他人も責めすぎず、穏やかに暮らせればいいですね。
過去や未来よりも、ただ今の刹那に目の前にいる人に優しくありたいですね。
月は自ら光りませんが、日光を反射して地球の夜を照らします。
仏は太陽。あなたが月になれますように。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

「法華寺  讃岐英昌 様」
我ながらす辟易する煩悩を書きましたが、そんな質問にもすぐにお心を寄せてご回答いただいたこと、何よりも有難かったです。

「願誉浄史  様」
仏様だけは煩悩を慈しんで下さる。このお言葉に涙が出ました。

心の持ち方、在り方を求めてもがいている中、質問をさせていただきました。
ご回答をいただき、ありがとうございました。
穏やかに過ごせるよう、平常心を保てるよう、深呼吸をしつつ、少しでも月になれれば・・・・
日々を精進していきたいものです。

「煩悩」問答一覧

「足るを知る」と「向上心」のバランス

明けましておめでとうございます。 全ての皆様にとって、健やかな一年となることを祈念いたします。   *   「足るを知る」と「向上心」をどうバランスさせるかについて質問です。   ■質問の内容 ・人間の煩悩はキリがありません ・煩悩とうまく付き合うために「知足」が重要との理解です ・一方で、より良い生を営むには、「向上心」が必要です ・しかし「知足」「向上心」は、ときに相容れないように思われます ・そこで、両者の使い分けについて、ご意見を頂戴したかったもの   ■質問の背景 ・私は肉体や精神、能力等の向上(=欲求を満たせる自分に成長すること)を目標として努力してきました ・結果、自分自身や周りの人の幸せを実現できると考えてきたためです ・しかしある時、幸福度は上昇していないことに気付きました ・そんな時に「知足」の重要性に気付き、「向上心」との折り合わせについて強い興味を抱いたものです   ・両者の使い分け方法について、下記2パターン考えました   ■仮説① 行為の目的(相手のため/自分のため)で、以下の通り使い分けるべき 【良さそうな例】 A「相手のため」×「向上心」 (例)より喜ばれる仕事をしたい B「自分のため」×「知 足」 (例)菜食で十分 【悪そうな例】 C「相手のため」×「知 足」 (例)今の仕事の質で十分 D「自分のため」×「向上心」 (例)より美味しい食事をしたい   ■仮説② ・「知足」と「向上心」のバランスを考える必要は無い。 ・自らの欲求を満たせる自分に成長する「向上心」が重要である ・逆説的だが、向上心(欲望)を満たした経験により「足るライン」を把握できるようになる ・肥大する向上心(欲望)を実現した経験が、「自らを満たさない、長く続かない」ことを体感させる ・知足は、頭で理解するものではない。体得させる必要がある    (例)お金をもっと稼ぎ、食事にお金をかける。結果、最高級の焼肉もファミチキも両方美味しいし、どっちも幸せで、(実は)どっちも大差ないことを体感する。 しかしずっと貧しいままだと、どうしてもやせ我慢での知足となる。「知足の習得」には、欲求を満たして「こんなもんか」という体験が必要不可欠。 お釈迦様が王子の頃に豊かだったことは、悟るための必須条件。。?   少し漠然とした問いで申し訳ございません。 どうぞよろしくお願い致します。

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