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理想的な人生を歩む人に対しての嫉妬について

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嫉妬心をなくしたいです。

私にとって理想の人生を歩むひとがいます。

その人は私が就職したかった会社(学生の頃、実習でずっと通っていたところ)に空きがあり大学の先生の口きき(?)で入り
その会社で私が今もずーっと取りたいと思っている資格をとりました。

そして、数年後同じ職場の人と結婚し子供も生まれました。
子供が生まれたあとはその人の夫婦は違う職場に移ってしまったのですが、

子供がもう少し大きくなったらフリーで活動するようです。
フリーで活動するため、大学の先生からのアドバイス通りもう一段階上の資格(私が望む資格)を取ったようで
大学の先生も来年から仕事誘おうかなと言っています。

正直すっっごく羨ましいです。
会社を辞めてしまったのは驚きましたが私の理想とする人生を歩んでいるなー…と。
その人自身もとても幸せそうにしています。

私もせめて資格を取ろうと調べましたが働いてる間は無理な日程
無職となった今は資格の受講が高くて無理です。

それに加え資格を取っても狭き門で望む就職先がほぼありません。

その人もその人なりの苦労があったと思いますし努力してたんだなーと話しを聞いていて思います。

だから先生も会社に空きが出たとき卒業だったその人を誘ったのでしょうし
私が卒業の時、空きがあったら誘ってもらえたかと言われると自信は全くありません。

実習は全力で今までの人生にないくらい頑張っていましたが、大学の先生から誘って貰えるほどの能力はあったかと言われると…。
大学の先生とは関わりが深いので色々と(能力等)見抜かれていたと思います。

もう嫉妬、嫉みを辞めたいです。ふとした時に出てきます。
私は私の今ある幸せを見つめて「幸せだなー。」と思いながら生きていきたいです。

今も関わりがあるので嫉妬を持ち続けたくないとも思っております。

私は理想とかけ離れた人生を歩んでおりますが、このままでは一生納得せず歩んでいくのではという不安もあります。

どうしたら嫉妬・妬みを手放して私は私でいい!と人生を歩んでいけるのでしょうか。

支離滅裂ですみません。
よろしければご教授下さい。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

理想的な人生を手放しましょう。

初めまして。本多清寛と申します。

ぽっかさんはとても聡明な方だと感じました。
嫉妬をしながらも、冷静にその方の行っている苦労を見つめ、それを認めていらっしゃるからです。なかなか、そういう風にはできないと思います。

私も、嫉妬はたくさんします。他のお坊さんのお経を読む声に嫉妬したり、お塔婆を書く文字の綺麗さに嫉妬したり、美坊主の方々のお顔に嫉妬したりします。ただ、そこに嫉妬する気持ちは私のもので、嫉妬の対象である声や文字は私のものではありません。

私は嫉妬する自分を感じたとき、どうして嫉妬したのかを自問自答します。そうすると、声に嫉妬するときは、響く声でお経をお唱えしたいという気持ちであったことに気が付きます。文字に嫉妬するときは、お塔婆を渡す方に心地良くなって欲しいからだったことに気が付きます。顔に嫉妬するときは、自分に自信がないことに気が付きました。

この気付きは、時々によって変化します。だからこそ、嫉妬したその瞬間に反省できるように心掛けています。ぽっかさんの嫉妬も、きっと時々によって変化しているはずです。

ぽっかさんの文章を拝見していると、嫉妬や妬みを毛嫌いし、それを切り離そうとしているように感じます。けれど、嫉妬するぽっかさんも、ぽっかさんのはずです。「私は私でいい!」と人生を歩むには、嫉妬する自分も包んであげることが必要だと思うのです。

包み方は一つ。理想的な人生を手放すこと。
これは捨てることではありません。「ぽっか」という人間が考える理想的な人生のイメージを、見えるところに置いておくということです。今、ぽっかさんは、ぼっかさんが考える理想の人生のイメージを掴んでいる状態です。そのイメージを一度手放し、隣に置いておくのです。そうすると、理想的な人生を歩まなくても幸せになれることに気が付くと思います。もし、理想通りの展開が来たら、そこに乗ればよかったりします。

手放すことは大切ですが、ふとした拍子に掴んでいる時があります。それはしょうがありませんので、繰り返し繰り返し手放すことを練習するといいと思います。私もその練習中です。

一緒に精進させて下さい。お読みいただきありがとうございました。

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本多清寛
本多清寛と申します。 答えではなく、応えを出して行きたいと思っております...
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