人付き合いが下手です
私は昔から、人の感情にとても敏感なところがありました。ふとしたしぐさや話し方で、その人が思っている事がわかってしまうのです。もちろん思い過ごしかな?と受け流そうと努力はしたりもするのですが、やはりそうだった、と思い知らされることも多々あり、おそらく敏感な方だと思います。
人(友人、家族、知人など)との間のことは、いいことも悪いことも、よく、長く覚えている方です。そのため、なんだか「根に持つ」ようなタイプの人間になっているようでいつも苦しく感じています。良かったことはいいのですが、悪いこともなかなか忘れることができません;
決していつまでも恨んでいる、ということではないのですが、ふとした時に、「この人は、(ああいう事があったから)こういう人だよなー」と、何だか冷めた目で見てしまい、信頼できなくなっている自分がいます。そのため、友人関係も狭く深く、というタイプです。
そして、何か悪いことが起きると、自分がしてきた何かが悪かったのか?と、自分を責め続けてしまうところがあります。
どうしたら、嫌なこと、辛かったことを忘れて、前向きに人と向き合い、生きられるようになるのでしょうか?
ちなみに、主人や子供たちとはとてもうまくいっており、幸せな家族だと思っています。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
言葉と思いと私
昔のお坊さんが、「言葉を追って、また言葉によって解き明かそうとする行いを休みましょう」
と、おっしゃっています。
人間は言葉、言語によって意志疎通ができますし、考えて何かを作り出したりもできますし、とても便利です。人間として生きるために必要不可欠です。
ですが、言葉は言葉でしかなく、事実ではないです。事実に対して張り付けたシールでしかありません。それは「頭の中」にしかないものなんです。つまり言葉は、頭の中だけで理解し合うための「手段」でしかありません。それが前提として生まれたものが「言葉」です。
自分が何の疑いもなく当たり前に使っていた言葉についてあらためて考えて直してみると、その前提を忘れて、言葉に「使われてたな」と思いませんか?
冒頭のお坊さんの言葉のように、少しそういう頭の中の言葉の活動を休むこと(深呼吸、体を感じる)をしてみると、自分と「自分の思い」との間に距離ができて、ネガティブな思いに巻き込まれないのではないでしょうか。合掌
質問者からのお礼
柳原貫道様
丁寧なお返事、誠にありがとうございます。気持ちをわかっていただけて、嬉しく思いました。おっしゃるように、全てのことを全力で受け止めてしまうところがあります。友人たちの悩みも、自分のことのように感じて胸を痛めたり、一緒に怒ったり悲しんだり、としてしまいます。でも相手はそうではなかったり、言ったことをすぐに忘れたりと、一人でバカみたい;と悩むこともしばしば;
忘れるのではなく考えない。なるほど、と思いました。思い出しそうになったら違うことを考える、という繰り返しでいつか努力しなくても自然にできるようになるようにしたいと思います。ありがとうございました!
宗像義順様
丁寧なお返事、誠にありがとうございます。言葉に使われている・・・。とても深いお言葉だと思いました。確かに、相手の本当の気持ちや感情は、そこから発せられる言葉から察するところがかなり大きいです。でも、それが全てではないのですね。うまく伝えられる人、下手な人、ごまかしたり隠したりと、それが全てではないのですよね。発せられる言葉に頼り過ぎないよう、もっとリラックスして受け止められるようにしたいと思います。ありがとうございました!