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彼にどう接したらいいのかわかりません。

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最近、東京に初めての彼氏ができました。
しかし初めてのおつきあい、そして遠くに住む忙しい彼にどう接したらいいのか漠然とわからず悩んでおります。

彼は6歳年上で、私が追い求める職業と同じレールの少し先にいて、憧れもありよきライバルです。

包容力のある優しさ、言葉遣い、価値観の重なり、尊敬の念から私は彼のことが本当に大好きです。
性的なことなど、私は酷く嫌悪感のある人間でしたが、彼に触れられるのがとても心地よくて許した夜は、とても素敵なもので本当に幸せでした。

しかし、彼の事がいかに好きか、
彼のおかげで自分がどう変わってきたかどんなに大切な存在か、
わかっているのに、この漠然とした不安や焦燥感、嫌悪感はなんなのでしょう。

彼は、私が「これは嫌です」「こうしてほしいです」と言えば真摯に向き合ってくれます。
年下だからと無下にしたりしません。
しかし、それに甘えてしまうといつか嫌気をさされるのではと思うと恐ろしくてたまりません。
どうせいつか嫌われるのならば早く!
とネガティブな自分をさらけ出してすねても、
「そんなの全然わがままに入らないよ」
と明るく笑います。

今までの片思いでは、好きになりすぎて引かれてしまうものばかりでした。
しかし彼は、私がどんなに重いことを言ったり、長いメールを打っても受け止めてくれます。

でも彼は大人だからか、お付き合い自体に慣れているからか、
まだ付き合いたてなのに私に慣れた態度をとるのです。
私はそれも不安で仕方ないのです。

そしてついに、
電話で少し気に入らないことを言われた私はすねて、
彼からの電話に出なくなりました。
少しのことで思いつめてしまうから、あなたに嫌なことを言ってしまうのがイヤだから、
と、電話はしたくない旨を伝えました。
彼は、
「落ち着いたらいつでも電話してね、待ってるから」
と優しいです。無理やりにでも電話してくれたらいいのに。
彼はきっと安心しきってるんだ。
そう思うと寂しくて、最近はできもしないのに浮気してみようかなんて本気で思ってしまいました。

本当は電話したいのです。
でも「好き、寂しい」という感情があふれてしまうのは怖いし
そしてなにより、彼に安心されるのも嫌なのです。

夢が実現しつつある彼の邪魔をしたくありません。
私はこの自分でもよくわからない感情とどう向き合えばいいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

声を聞けばきっと・・・

あなたがどんどん妄想を膨らませて、本当の彼の姿からほど遠い彼をあなたの中につくっていませんか?

彼のいないところでいくら考えても、彼の思いはそこにはありません。
彼の思いは,彼に聞くのが一番です。

嫌なことは嫌、気に入らないことは気に入らないで、勝手にあなたが対処して、自分の気持ちをを閉じ込めてしまうから、余計に妄想が膨らむのです。

そんなことを続けていては、もし一緒になった時に、どちらかが我慢していつか爆発してしまうでしょう。

意見を言い合うことも,時には喧嘩をすることも、2人にとっては接着剤になることだって多いはずです。

本音を隠すことは、自分にも彼にも嘘をつくことと同じです。
どちらにとっても良いことなどどこにもありません。

好きなら好き、会いたいなら会いたいと正直に言えば良いのです。

電話をして、声を聞けば、それだけで解決することだってあるはずです。

勇気を出して電話してみて下さい。

どんな形でも、きっとモヤモヤがスッキリするはずですよ。

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おきもち

恋してる時ほど、冷静に。

彼を大切に思うことは素晴らしいことですね。しかし、

相手にこう思われるのではないか。
私はお付き合いした経験が無いから。
相手に嫌われたくないから、連絡をしない。

これらは全て、想像の話ですよね。恋愛に自信が持てないのかもしれませんが、恋愛は嫉妬や不安がつきものです。

頭で考えず、彼といる時は目の前の彼穂のものを見る。会っていない時は、会っていないのだから、妄想しない。考えのは世界は自由自在。
良くも悪くもいくらでも振り回されます。特に悪い考えがでてくると、どんどん悪い妄想が数珠繋ぎにでてきて、根拠の無い嘘のリンクが始まります。

あなたをとても大切にしてくれる彼のようです。あなたも、大切にしてあげてください。

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おきもち

個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

自分の作った彼イメージより リアル彼とのみ接する

いやぁ、そこまでボクの事を想ってくれてありがとう。(←って、お前にじゃねぇよ)
(^<^)冗談はさておき、私だったら、こんな熱烈な気持ちを頂きましたら、感謝感激で、嬉しさと愛おしさがますと思いますがねぇ。
一番イイのは、そのまま、今の気持ちを彼に伝えることであると私は思うのですが。(._.)
相手の出方次第のかけ引き中心になると損得勘定が生まれてしまいますし、もんもんとする部分も出てくると思うので「あなたがどうしたいか」を軸にされた方がいいと思います。

相手には過剰に期待せずに、自分の愛情表現を重ねてゆくことであると思います。
ただ単に「きらわれたくない」というドライな言葉よりは「あなたの事が好きだから、きらわれたくない♡」みたく一声メッセージを添えた方が愛情表現として伝わると思います。
重たいというのは、相手に拘束感を与えたり、責任感を強くのしかける、ということですから、愛情表現はむしろ、それがあることで男性側も安心すると思います。
遠距離ですと、生活スタイルも異なる面も多いですから、お互いに今後一番必要なのは寛容、許容力であると思います。
さて、仏教的に申し上げれば、
人間、「自分の中の相手」を心の中に創ってしまうことがあります。
それは自分です。
自分が作ってしまった「彼イメージ」であってリアル彼ではありません。
そこにばかされないようにしましょう。ちゃんと実物だけを相手にやりとりしていれば狂うことはありません。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
皆様にご回答をいただき、自分が、自分の妄想の中の彼を作り上げていることに気がつきました。
そこで、私は、自分の不安な気持ちを彼にきちんと伝えることにしました。
先日、彼に会ったときに、
「私は、あなたのことが大好きです。でも、そちらから告白してくれたものだから、私のほうが好きになりすぎるのも嫌だし…、それに、女の子のほうが好きになりすぎると、飽きられてしまうと聞くし…。だから、あまり言葉にも態度にも、好きって表現しないようにしていたけれど、本当は私はあなたのことが大好きです」
と告げました。
すると、驚いたことに、彼は大喜びしてくれました。
「言わせてしまってごめんね。大丈夫だよ。安心してね。こんなに素直な女の子は初めて見たよ!」
と、抱きしめてくれました。
怖かったけれど、素直に告げてよかったと心から思いました。
本当に、ありがとうございました。


小原観慈さま

妄想の中に程遠い彼を作っている…まさにそのとおりでした。
私が妄想していた彼と実物は全然違っていました。
これから気をつけます。


邦元さま

会っていないときは考えない。まさに、そのとおりだと実感しました。
妄想はいくらでもふくらむので、それに騙されないようにします。


丹下 覚元さま

彼に気持ちを伝える…というお言葉をいただき、今回実行に移しました。
本当にそのとおりでした。
リアル彼だけを見て、やり取りしていきたいと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ