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今年8月家をリフォームして身内に不幸が起こりました。

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私の家は築16年であり、ボロボロになってきたため父がリフォームいたしました。
それが原因かはわかりませんが、父方の祖母が心筋梗塞で最近入院しました。似たような例としてアパートを建てる時には母が癌になってしまったり、家を建てる時には私が原因不明の病で高熱を出して入院したことがあります。

そこで不思議に思い私はネットで検索していると、とあるブログに遭遇しました。そのブログには「仏教徒である先祖が諸行無常を実践し、子孫を難病にさせたりする」と書いてあったのです。
また、そのブログには、「先祖が異教に改宗したことを怒って子孫に災いをもたらしたり、無宗教という馬鹿げたことに怒って災いをもたらしてくる」とも書いてありました。
これには心当たりがあり、私の叔母(父の妹)は、数十年前にカルト系宗教徒(何系の宗教かは不明)であった過去があります。今はそういった宗教に属してはいないらしいのですが、叔母の部屋の棚にはマリア像がなぜか飾ってあるためキリスト教を信仰しているのではないかと私は思っています。

私の推測ですが、その叔母の異教信仰がそういった災いを招いているのではないかと思ってしまいました。
私はこの家の7代目であり、屋号等もあり歴史ある家です。そのため上記のようなことがあってもおかしくないのではと私は思っています。

そこで質問です。家を新築したり、リフォームするうえで身内に異教徒(仏教以外)の人がいた場合、それをきっかけに先祖から罰を与えられたりするのでしょうか?また、こういった不幸の解決方法はあるのでしょうか?

参考までにブログのURLを張っておきます。
http://tamaty-kingdom.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-ac94.html


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

そういうこじつけを全部なくして正しいものの見方になるのが仏教

映画「呪怨」の影響で一番困っているのは不動産屋さんと白い服を着たロングヘアーの女性です。
人間はものが災いすると、とかく何かのせいにしたがる生き物だと思いませんか?
しかも、根拠のないものにそれを求めることこそ妄想、邪見というものです。
家を建てようが建てまいが然るべくして起こることは起こる。
あなたの中に建設された巨大な妄想をなくして、きれいサッパリ何も描かれていない更地にしてください。
世の中には、仏教以外の個人思想の教えが山ほどあります。
本人たちはこれこそ仏教だと思っているようでも仏教に似てはいるけれど個人的な思想、個人思想を抜け出ていないものは山ほどあります。
私どもの僧侶の世界でも、本人は仏教を信仰しているつもりであっても、争いを起こしたり、妄想したり、苦しみから抜け出せない精神状態の人もいます。
それらを作っているものの根源は、無明です。
自分の妄想イメージの屋根や壁紙、囲いを実際の事実に多い被せてしまっているのです。
それが結果的にハウスダスト的に働いて、さらに妄想を悪化させているのです。
仏教は、あらゆる想念を排除した見地です。
もう一度心の中を更地に戻して、ただの物件としてみましょう。
そこに自分の思いを重ねなければただの物件です。
空間的、方角的に縁起が良い悪いなどといっても、地球は動いているのですから根拠がありません。先祖のせいだと思うのならば、実際にご家族がご先祖様に対してないがしろにしてきた気持ちがそこに結び付けさせるのでしょう。
家は建物としてのハウスではなく、あたたかな家庭、ホームにすべきトコロです。
ホームにするには、個人主事、個人思想という無宗教=個人宗教を離れ、自我や人我の暴走をおさめる為にも敬虔な気持ちを持つことが大切です。
神仏を崇拝すべきである、との真意はそこにあるのです。

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家を建てることって悪いこと?

よく、皆さんは目に見えない不思議な力があると思っています。

今日はアイスを食べて当たりが出た。自動販売機でも当たりが出た。ついているなあ。
(このへんまではいいとして)
今日はいいことが続いたから後が怖い何かあるかも。運を使い果たした。

こんな根拠の無い恐怖を自ら作り出し、自分か作り出した恐怖にジタバタしている人がいます。

もし、殺人などの悪いことをしてしまった人がいたとして、その方が夜中にうなされる、夢に殺した人が出てくる。なんてことがあったとしても、これも記憶が作り出した夢にすぎない。きっと罪悪感から自分で自分を責めるのでしょう。

家を建てること建て直すことについてですが、何か悪いことありますか?なにか、その時にたまたま、都合こ悪いことが起きると、周りの人は妬みとか、今までの恨みとかってに繋ぎ合わせ噂するだけでしょう。

宗教についても、幸せに生きるための教えでしょう。どの宗教に改宗したから救われないなんてことがあったら、一生誰も救われないでしょう。

あなたが心配していることは全部嘘です。ご安心ください。噂や想像を真実と捉えない。勝手に繋ぎ合わせない。ただ一つ一つの出来事が起きただけです。たまたまあなたにとって都合が悪いことが続いただけの話です。

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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特別な理由はない。みんな病気になって死ぬ。

あなただって、前世では誰かの先祖だったかもしれませんが、今は、前世の記憶さえないでしょう?
前世の記憶があったとして、前世の立場から前世のときの子孫を罰したりするでしょうか?
そんなひまじゃないでしょう。
今の生活・今の家族で精一杯で。

病気は誰にでもどこの家にでもあります。
生き物に必ずやってくるあたりまえの苦しみ。
それを先祖やおばさんのせいにする必要はありません。
生きものは、病気になって朽ち果てる存在なのです。
不幸の解決方法は、それが特別な不幸ではなくあたりまえの生老病死という現象だと、受け入れることなのです。
あたりまえじゃないはずだ、何か特別な理由があるはずだと現実を拒んでいては、不幸感が増してしまうでしょう。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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