我が子すら、信じてあげられない。
低学年の娘と、園児の育児中です。
実の両親に育ててもらえず、養父に育ててもらった私は、
ドラマに出てくるような「笑顔の家庭」に憧れを持ち、
結婚・出産をしました。
しかし、母のいない環境で育ったからか、「母と子の関わり方が全くわかりません。
ほめてあげたいと思っても、ほめる所がわからない。
怒るのではなく、叱れる親になりたいと思いながら、叱り方もわからない。
イラダチばかりを子供にぶつけてしまいます。
娘は、怒られないようにと、嘘をつくようになってしまいました。
最近では、「宿題は音読だけ」と言っていましたが、実際は漢字や算数の宿題が出されていました。
また、体操着が洗濯に出ない日が続いたので、「体操着は?」と聞いたら、「学校に忘れた。」と。
しかし実際は、体操着は家にあり、体育の授業は4回程見学をしていると判明。
嘘をつく原因は私がつくっているとわかってはいますが。
「どーせ、また噓でしょ」と、思ってしまい、子供の話に耳を傾けてあげられません。
我が子を信じてあげられない、ダメな自分。
親に信じて貰えないと感じながら育ってゆく子供の将来。
自己嫌悪と、不安でたまりません。
育児
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本当のことを言ったときは、気持ちよく過ごせます
tomoさんの不安を読ませていただきました。人間はなぜ嘘をつくのでしょう。人間がこの世に生まれてくることを誕生と言います。今では動物の誕生とか星の誕生というふうにも使いますが、本来は人間が生まれたときだけに使う言葉でした。誕生の「生」という文字は、生まれる、生きる、なま、生活すると云うようによく使う言葉ですが、「誕」という文字は誕生以外に使うことが無いと思います。では誕生の、「誕」という文字はどういう意味を持っているのでしょう。辞書で調べてもらえばわかると思いますが、この文字には良い意味はありません。
持っている意味は、あざむく・いつわる・うそをつく、というようなものです。つまり人間がこの世に生れ出るということは、他人を欺き、自分を偽り、嘘をついて生きていくということを表しています。何も教育をしないと保身のためだけの人間になってしまうということなのです。
ですから、他人を欺き、自分を偽り、嘘をついている人は人間としての成長が足りておらず、まだまだ発展途上であるということです。色々な経験を積み、苦労を重ねることで嘘をつかなくても生きていくことが出来るようになります。
tomoさんは、ほめてあげたいと思っても、ほめる所がわからないとおっしゃっていますが、果たしてそうでしょうか。娘さんは100%嘘で暮らしているのでしょうか?そんなことはありません。嘘をつかなかった時に、さりげなく褒めてあげましょう。明らかに嘘をついたことがわかる場合は無言を貫きましょう。嘘をついたことは自分が一番よく知っています。居心地が悪いものです。一方、本当のことを言ったときは、気持ちよく過ごせることを体験します。
お嬢さんはそろそろ自分で考え行動する時期です。娘さんを信じ、実践してして見て下さい。