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回答数回答 2
有り難し有り難し 26

何度もすみません。
夫の肉声が残っておりこんなに愛されていたのだと感じました。最後は喧嘩ばかりでした。
夫は苦しみながら亡くなりました。私は夫を愛しています。このことは夫に伝わりますか?
本当に大切でこれからも大切な人だと伝わりますか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

滅びるものは身体のみ 心は不滅

あなたの中に既にご一緒に過ごされた体験・経験・記憶・ご主人を想われる気持ちなど、すべてが内包されているのですから、今もあなたと共にあります。

人間は生きている人と亡き方とのかかわりは、亡くなられた時点でその存在自体が無くなられてしまったとしても、関わりが続いています。
他者との関わりは、亡くなられたとしても不思議なことにこの自己の上にすべて備わっていきます。
だからこそ思い起こされたり、感謝の気持ちも沸くのです。ただし、そこから暗く考えたり、悲しい方向へ気持ちが向かうことは別で、それは二次的な想念です。
そこを感じて、今もその方と分断がないことを感じ取って、感謝の気持ちを捧げてください。
人間は、自分と相手との距離は元々ありません。
相手の存在を覚知・知覚することはできますが、生きていても、亡くなられていても、この心身の上に起こる自身の活動なのです。
故に道元禅師は「他己」と示されるのです。
己の上の他存在のありようも、この己が身の上の現われならば、人の一生は総じて、この自己の身心の上に起こること以外に何もないと実感してみてください。
霊とは自身の身の上のその方への作用です。あなたの中の「彼」なのです。
あなたとひと時たりとも離れた事はありません。
すでに、その気持ちは伝わっているのです。
極楽も浄土も兜率天もみな我が心の内にあり。
あなたがご主人と過ごされた確かな実感はあなたの中でより良きところへ、導かれなければいけません。
人はその為に菩提心をもって供養し、礼拝し、回向し、敬礼し、菩薩行を修め、仏道をあゆむのです。
仏道といいましても、自己の道。自己でありながら、人間のワタシワタシした心の無くなった道のことです。
さらに菩提心をもって、報恩の行にお勤めください。
わたくしを離れる行がそのまま仏行となります。私も沢山の無くなられた方々や、お世話になった方々に対する報恩の仏行として菩提心を起こして菩薩道の実践、安らかな人が増えますよに仏国土(迷いの無い人が増える事)の建立の為にも、こう言う形でお勤めしています。

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有り難し
おきもち

これからも続きますから

拝読させて頂きました。あなたが素直なお気持ちでご主人様にお向き合いなさりあなたのお気持ちを心からお伝えなされならば必ずご主人様に伝わることでしょう。
同様にご主人様はあなたをいつもいつも身近にいて見守っていらっしゃることでしょう。
生きているときには語ることができなかった思いもかえって素直にお伝えできることもあるでしょう。
生きていると感情とはやっかいに働くこともあります。
本当の自分の気持ちも実は自分でもわからないものです。
これからの人生どうかあなたもご主人様もお互いを尊重し大切になさりながらしっかりとお向き合いなさり心から語り合い頂きます様にお願い申し上げます。
あなたとご主人様のご縁はこれからもずっと続いて参ります。

どうか合間合間に思い返して頂きご供養なさってくださいね。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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