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人に早く死んで欲しいと思ってしまうこと

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以前ご相談させていただいたりもしましたが、過干渉の義両親が苦手です。その親を愛してやまない夫が嫌いです。日に日に状況は悪化しています。
義両親が苦手すぎて、もう彼らに繋がるすべてに拒否反応が出ます。いっその事今すぐに死んでほしい。消えて欲しい。夫の記憶からも彼らを消してしまいたい。そう思い始めたのは最近ではありません。
毎日毎日、考えてしまいます。あの人たちさえいなければ夫ともこんなことにならなかった。でもあの人たちがいなければ夫にはもちろん、大切な自分の子にも会えなかった。そんな事実が受け止めきれず心の整理ができません。
死んでほしいと願う彼らは、最愛の我が子のルーツです。それが悲しいです。

あの人たちさえいなければ…
あの人たちさえ消えてくれれば…
夫と離婚をする度胸もない私はいつもいつも考えてしまうのです。
とても不健全だなぁと我ながら思います。

人を呪うと自分に返ってくると聞きます。
こんなに思いつめてる私は結局自分の首を絞めてしまっているのでしょうか。
人に早く死んでほしいと望むことは、あってはならない、許されない感情でしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

発菩提心のとき

ゆんさん

人に早く死んでほしいと思うまでになるには、それなりの理由があってのことと思います。

生きていれば、存在そのものが許せない憎い人と出会うこともあります。生きてるのは苦しいことです。そして、憎い人の不幸を望んでしまう、死を願ってしまう自分のおぞましさに気づいてしまうことも苦しいことですね。

私たち人間は、そんな哀しい存在なのです。放っておけば「自分さえよければいい」と思うのが人間です。

一方で人間には他の動物とは違う可能性も与えられています。自分を害する人にも慈しみの気持ちを持ち、幸せを願う。それは人間にしかできないことです。憎しみを憎しみで返さない、そんなチャレンジをすること。人間に生まれた理由はそこにあるのではないかと思います。

人の死を願うほどおぞましい自分を自覚したときこそ「発菩提心」のときではないかと思います。
仏道を目指して悟りを求める心を「菩提心」その心を発する(おこす)ことを「発菩提心」といいます。

私にも死を願うほど憎い人がいました。そんな自分に気づいたとき、その心を正すための修行しようという気持ちになりました。

お気づきのように、人を憎む心は自分の首を締めるのです。憎い人が消えても幸せにはなりません。

ゆんさんがこれをきっかけに仏縁を深めていかれることをお祈りさせていただきます。仙如

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自分中心思考を止める

あなたは、ご自分にとって都合が悪いと思うと、それをどうにかしようとしているから苦しんでいます。
周りの環境を自分のいいようにしようとする。
無理なことをしようとすれば、悩みは増えて当然です。
義両親とは同居でしょうか?
同居で有れば、別居したほうがいいですね。

そして何よりも、敵としてみないことです。旦那様も含めてあなたの敵ではありません。

自分とそれ以外というようにどこかに見えない線を引いて人と接していると、敵を作りやすくなります。周りの人も自分かのように接することができればいいですね。

あなたが本当に救われたいと願うなら、仏道を実践する必要があります。
周りを変えるのではなくあなた自身が変わるために学ぶのです。厳密に言えば変わらなくていいことに気づくということです。本来の自分を見つけるのですよ。

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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ご相談ください

拝読させて頂きました。あなたの人を嫌いである状況がどんどんエスカレートしていらっしゃる様に感じました。
四苦八苦の怨憎会苦をそのままいっている状況にあり、負のスパイラルにどんどん陥っている様に思います。
このままいきますと次には殺意となります。
できれば早期に信頼のできる第3者の方に直接ご相談なさることが望ましいと切に思います。
ご夫婦の間では感情的になり暴言と暴力に発展してしまうでしょうからできるだけ社会経験豊富な良識をお持ちの第3者に入って頂いてお二人の思いを平等にしっかりと聞いて頂いた上でアドバイス頂いても良いのではないでしょうか。
そしてお二人共に自分のお気持ちを吐き出して頂いて、もう一度冷静に自分のこと相手のことそしてご家族のことやこれからの人生をじっくりと見つめ直して頂きます様お願い申し上げます。
そうした上であわてることなくこれからの生き方を判断なさってみてください。
心が追い込まれてしまいますと本当に大切なことや大切な人も見えなくなってしまいます。
自分のことばかりではなく身の回りを整理してみて冷静に考えてくださいね。

一人一人が大切な方々であることには変わりませんからね。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
ただ、頼れる第三者もなく、夫とも話し合いはできず(モラハラ気味なので本音を言ったらキレられる。関係は終わるでしょう。)、かと言って離婚も望んでいない、現状の関係を維持しつつとにかく干渉を避けたいというのが理想なので、気持ちの落とし所を見つけたくてこちらに書き込んでいます。
人は変えられません。
夫もきっと変わりません。
負のスパイラルから自分の気持ちを落ち着けることでなんとかならないかと、出口の見えない場所からなんとか出てこれないものかと思っています。
どんなに憎い相手でも、自分が子どもを失い、更に不幸になるようなことは絶対にしません。
その上でなにか方法がないか、教えていただきたいのです。

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