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こんにちは。転職活動をし、無事に仕事が決まりました。しかし、私には諦められない夢があります。夢を諦められず今年も公務員を受けようと思っています。臨時や非常勤などの道も考えましたが、不安定であったり、親にも迷惑を掛けてしまったりするため、色々考えると正社員という安定した道を選んでしまいました。私と仕事をしたいと思っていただけ機会を与えてもらったにも関わらず、自分の夢が叶ったら仕事を変えたいと思っている。こんなズルイ自分で良いのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「夢」と届く現実は違うから「夢」にしない方がよい

知人で夢を達成した人は現実にしています。
手が届くのです。
夢がありますという人は、本当に夢物語で終わっています。
シャレではないですが、夢を現実にするためにはケンジツ(堅実)にコツコツやるよりほかありません。やり始めると車輪が回転します。すると、進みます。夢に近づき、手が届くので夢でなくなっているのです。だから夢は夢物語にしないで堅実にコツコツやることで、必ず実現します。

誓願を持ってください。
私は修行道場に行く前に自分で阿弥陀様の誓願を真似して、自分の誓願を立てたものです。
それが力強い菩提心となって、今の自分を支えています。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

今の職場を退職するのも自由

人には職業選択の自由があります。ですからどんな職業に就こうと構いません。公務員という夢があるのですから、公務員試験に合格したら、今の職場を退職するというのも自由です。ただ、あなたが言われているように、会社としては、正社員として入ったのだから、腰掛けでというのは困ると思うでしょうね。一般的に企業は人事政策として早期退職も想定していると思いますので、そこまで気にする必要はないと思います。私がサラリーマン時代に出向していたホテルでは、新卒の早期退職も珍しくありませんでした。
少し気になるのは、夢というのは公務員試験に受かることではないと思います。公務員でも現業などの専門職なのでしょうか。公務員にも人事異動があり、自分の意に沿わない部署に配属されることはあります。そのことも十分理解しながら夢を追って下さい。

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鳥取市にある浄土真宗のお寺の住職です。36年間のサラリーマン生活を経て2008年より専従住職をしています。金融・保険、ホテル、冠婚葬祭互助会などの勤務経験があります。営業、広告宣伝、総務、経理、ITなどの職種を経験しています。今年73歳になる年男ですが、比較的若い回答僧侶が多い中、老僧としてhasunohaにかかわりたいと思っています。
基本的に午前中はお受け出来ません。午後2時から午後8時に対応させていただきます。お寺ですので、急な法務が入りお約束の時間を変更させていただく場合がありますことをご了解下さい。

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