職場を変えること自体は悪くないんです。むしろ年功序列と終身雇用の社会が先に崩壊しているのに、当時の価値観を引きずる方が苦を生んでいます。

私の友人は新卒入社1年目の12月に転職し、新卒の年度のうちに中途採用になり給料を上げました。その後も3回だか4回だか転職し、そのつど給料を上げています。上手くやっています。
別の友人はゲーム業界で働いていますが、毎年のように転職しています。「そんなフラフラして採用してもらえるの？」と聞いたら、「みんなそうしてるよ。この業界はそれが普通なの。」と言っていました。むしろブラックすぎて泣いてます。
この友人たちは職場をコロコロ変えて不都合は何も起こっていません。

でも現に、hasunohaでもあまりに辛くて転職しようとし、でも失敗したり、逃げ出したと見なしたらトコトン冷たくする日本特有の価値観に阻まれ、絶望する人は絶えず見受けられます。
彼ら彼女らの違いは何でしょうか？

私は『先の見通しを立てて辞めたかどうか』だと思います。「自分が何をしたいか？何が嫌か？」だけではダメなんですよ。
就職活動という巨大な市場の中で、自分を一つの商品と見立て、どんな価値があるか？その価値は買ってほしい相手のニーズにマッチするか？そこをしっかり吟味しないといけません。そこを考えずに、とりあえず辞めたいから、辞めるために辞めると悪循環になるんです。

だから考えるべきポイントは、次の目処が本当に現実的か？願望になっていないか？ひいてはその後の２手目３手目（また転職しないといけなくなったらどうか、貯金できるようになるか、等）にどう響くかという点でしょう。

収入については、例えば子供つくらなくても良いよ。衣食住もこだわらなくて良いよ。大きな病気になっても無理は言わない…みたいな生活を選択できるなら、それはそれで幸せの一つの形です。
しかし世間の中で世間並みに生きていく前提なら、そりゃ世間が要求する水準の収入が必要です。
確かにお金で幸せメーターをゼロからプラスに持っていけるとは限りません。でも、最低限のお金がなければ幸せメーターをマイナスからゼロに持っていけません。その２つのメーターは混同されがちですが、実は別のメーターなんです。心理学のハーズバーグの衛生理論です。

追記
お久しぶりです(^_^)給料の方は正社員で、ゲーム業界は今はフリーランスです

大慈

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家（捨戒済み）。仮面系お坊さんYouT...

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