得度について
はじめまして。
私は、近い将来 大谷派で得度したいという目標を持っています。
在家であり、妻帯者であるため、お寺に入ることは無理でしょうか
ら、どこかの寺院にお世話になりながら、活動できたら、という思
いでいます。
しかしながら、地元を離れ、縁も ゆかりもない土地に住む私にとっては、頼るお寺が見つかりません。
近くのお寺の報恩講や法話会に参加しても、なかなか、深い話ができないまま、一年近く過ぎています。
そもそも、ご住職のお力添えなくして、得度が出来ないことはわかりますが、弟子をとって得度するようなことを親族以外の人にも行ってくれるのでしょうか。
また、その場合、一般的に謝金等は礼儀として必要なのでしょうか。師匠と弟子の関係というものが、一般家庭で育ち、サラリーマンとして働く私にとっては、なかなか想像がつきません。
ついつい、逆の立場で考えてしまうと、一般の人の面倒を見て、得度させたところで、メリットがあるのだろうか・・・など考えると、なかなか深い話が出来ません。
何かしらアドバイス頂けたら幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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飛び込んでみてください
はじめまして、私は真宗大谷派の僧侶です。
大谷派の現在のシステムとして、僧侶となるにはどこかの寺院に所属しなければいけません。寺院に所属するとはその寺院に僧籍(僧侶としての戸籍)を置くこととなります。当然その寺院の代表役員たる住職には監督責任が生じます。
したがってどのお寺に所属する場合でも得度を希望されるご事情をよくお聞きすることとなるでしょう。
大谷派の僧侶とは
僧侶は、専ら仏祖に奉仕し、宗義を研修し、教法を宣布するを本分とする。(僧侶条例第一条)
と規定されますので、例えば「特定の誰かの菩提を弔いたい」という理由であれば、「それは得度しなくてもできます」となるでしょう。
また、近年は得度された後行方知らずとなってしまい、本人は取得した僧籍を武器に葬儀屋さんと結託して生業とする…というような収入源としての僧籍取得を目指すケースもありますので、やはりよくご事情をお伺いすることとなります。
ねね様の思いが得度しなければ達成できないものなのか、門徒(信徒)の一人として聞法求道していく道ではダメなのか…お話しの末、ねね様の思いが伝わり僧籍取得の必要性が認められるとともに、得度後の活動方針について理解が得られるのならば、所属をさせてくれる寺院もあることでしょう。
寺院出身でなくとも僧侶として活動されている方はたくさんおられます。また近年は後継者問題に悩む寺院も多いので、フリーで活動するのでなくご縁があれば住職として寺院で活動したいという意志もあるのであれば、妻帯者の方の入寺を歓迎する寺院もあることでしょう。
まずは「得度したいと思っているのですが」とお電話でご連絡ををして実際に話しを聞いてもらう事です。そこからご縁がつながっていくかもしれません。
また、大谷派では各教区(宗派の行政区画)に教務所という事務所がありますので、そこで得度を認めてくれるような寺院はないか情報を求める事も一つの手です。
(ねね様のお住まいでは東京教務所が管轄となります。しかし個別のケースにどこまで対応してくれるかはわからないのでこちらに期待するより寺院に飛び込んだ方がよいかもしれません)
なお、僧侶には所属寺院を通じて義務金が賦課されることもご承知おきを。
(本山からは年間で僧侶なら4,500円、教師なら12,000円)
よきご縁がありますことを念じます。
参考になさってください
得度を受けたいと言うお気持ちを持っておられるということは、何かしらのご事情があってのことかとお察し致します。かく言う私も、元々は在家出身でしたので。
真言宗僧侶である私のお答えが、参考となるか分かりませんが、参考になればお役立てください。
まず得度を受けるだけでは僧侶としての活動を行うことは極めて難しいでしょう。得度を受け、度牒という僧籍を得て、そこから修行し、教師資格を得て初めて僧侶として活動できものだとお考えなさったほうがよろしいかと思います。
もちろん親族以外でも弟子は取ります。
本当にお心が硬いのであれば、お住いの近くで師僧が見つからなければ、遠方でもお探しになるべきでしょう。たとえば、このWEBサイトで回答をなさっている真宗大谷派の教師(僧侶)の方に電話などでご相談されるべきでしょう。まずは会ってもらえる僧侶が現れるまで粘り強くがんばってください。
僧侶として得度、つまり出家されるということは、何もかも捨てて、仏道に入る事が本来ですので、ご自身にふさわしいお師僧様が見つかり弟子入りを許してくださったら、喜捨されるべきと考えます。
僧侶たるもの本来、お釈迦様から綿々と続く教えを、次の世代に託していく義務がありますので、弟子としてふさわしいと思えば、メリット・デメリットなどは考えずに受け入れるものだと思います。
良いお師僧とめぐり合われることをお祈りしております。
質問者からのお礼
ありがとうございました。
熱意が人を動かすことを改めてかんがえました。
仏教が、今の現在に至るまで連綿と続いたことを鑑みると、仰るとおりでありますね。
道がぶれずに頑張りたいと思います。
ありがとうございました。
自分自身の支えとして取り組んでいきたい道です。
その中で、自分自身が抱えてきた苦悩を感じて生きている人の何かしらの支えに
なればという思いで歩んでいきたいと考えています。
私自身を含め、世の中には病んでいる方がたくさんいらっしゃると思います。
熱意をもって諦めずに取り組んでいこうと思います。