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仏壇と神棚

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お坊様方に質問です!

仏壇は代々の先祖を祭り、神棚は遠い先祖を祀る!

と、誰かに聞いたのですが、本当でしょうか?

それと神棚は『家に変なモンが入ってこないように祀る!』と、聞いたのですが、これも本当でしょうか???

あと、別に神棚は祀らなくても弊害はないでしょうか?

私は仏壇を家に置く意味は解りますが、神棚は解りません…


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

字数制限のため詳しく書けませんが..

 多くの日本人は「無宗教」を自称していますが、だいたい「仏教」と「神道」が混ざったものを信仰していると言って良いでしょう。年末にはお寺で除夜の鐘を聞き、お正月には神社に行き、お参りをします。日本人は「無宗教」といいながら信心深い民族といえましょう。
 もともと神道が信仰されていた日本に、奈良時代仏教が入ってきた時に、お互いの宗教がケンカする事なく、混ざり合って信仰されました。この信仰は明治時代まで続きました。
 「仏壇」は仏教、「神棚」は神道で、日本の家庭には異なる二つの宗教の祭壇を設けている事になります。

 ちなみに神棚には「天照皇大神」を中心にまつります。これは江戸時代に流行した「お伊勢参り」に行けなかった人が、いつでも伊勢神宮をお参りできるように各家におまつりされたのが最初といわれます。その他、産土神(うぶすなのかみ・地元の神様)や、特に信仰する神社のお札をおまつりします。

 一方で仏壇には、宗派で決められた像を本尊として中心におまつりします。曹洞宗ではお釈迦様、道元禅師、瑩山禅師をおまつりします。お寺のコンパクト版ともいえます。
 仏壇は「お位牌を置く場所」と考えられがちですが、本来は仏さまをおまつりするところで、仏弟子となった故人のお位牌「も」おまつりしているのです。

 ご質問に「仏壇は代々の先祖を祭り、神棚は遠い先祖を祀る」とありますが、
 私たちの地域では、亡くなった方が50回忌を過ぎると「神様になった」という信仰があります。日本全国にこのような信仰があると思います。神様になったので、遠いご先祖は神棚にお祭りされるという考えにつながっていると思います。仏教的にいえば、「仏弟子が神様になる」というのは突拍子もない事ですが、情緒的には「亡くなった方が50年で神様になり神棚にまつられる」と考えても良いと思います。

 もうひとつの、「神棚は『家に変なモンが入ってこないように祀る』」については神社の宮司さんなどに聞いた方が良いとは思いますが、神棚にはもしかしたらそのような効力があるかもしれませんが、本来は「天照皇大神」をおまつりし、八百万の神に感謝するのが本来なので、それとはずれていると思います。

 一番最初に書いた通り、仏教と神道は違うものなので、仏壇を設置し、神棚をまつらない、ということには何の問題もありません。

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・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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