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LEDなど火を使わない線香やロウソクは

回答数回答 3
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こんにちは。
先日は色々と教えていただきありがとうございました。

父の東北での納骨が無事終わり、今は白木のお位牌を関東に持って来ております。
そこでお水、お茶を変え、拝んでいるのですが、今まで仏壇がなかったので場所を作ってやっております。

母は火気が少々怖いようなのですが、よくあるLED等の火を使わないお線香、ロウソクは供養的にどうなのでしょうか。
調べると仏様は香を頂く?そうなので本当はお線香が良いのでしょうが……。
特にまだ三七日くらいなので、49日くらいまではできるだけお線香がいいかなとか色々考えてしまっています。
お坊さんのご意見を聞いてみたく思いました。
お手すきのときで構いませんのでご意見いただければと思います。

ちなみに曹洞宗です。

2024年8月30日 17:27

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心配ならば、都度に消して下さい

 こんばんは。日々のご供養についてお尋ねですね。確かに最近は電池式のが出ているようです。
 お燈明については、お詣りが済めば都度消火していると思います。
 そしてお線香はちょっと考えますね。確かに「お香をご先祖様がお食事に」という話はありますし、私もそうお伝えします。
 今年、誰か有名人の家で「線香の火が火事になり」という報道がありましたが、あれは屋外で風があったはず。
①お燈明同様、お参りが済んだら消す。ひっくり返してさせば消えます。が燃え残りが増えるのがネックです。灰のお掃除が増えます。
②お線香が燃え尽きるまでお参りする。坊さんとしては、一番望ましいかも。
③そのまま。室内で、さしてあって、布団とかがかかる危険がないなら、そのまま燃え尽きさせるのが良いと考えます。
 いづれもホンモノは手間がかかります。けれど、それをやっているのもお参りのうち。お線香の香りは、自分も嗅ぎますから落ち着く方向にもなります。お参りを、自分の生活の一種リセット、切り替えに使うことになりますから、手間はかけて良いのではないか、というのが私の意見です。
 ただ、お母様の認知の問題で「これは火」というのが怪しいならば、電気を使うのも次善の策と言えます。

2024年8月31日 0:13
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

お父様を思う気持ちがあるなら、大丈夫です

お参りの時のローソクや線香は、お年寄りのおられる家では考えさせられる時がありますね。

確かに香をいただくとも言いますから、してあげたいものです。

四九日までは、巻線香でお香を絶やさないようにするところもあります。

これも無くなった方は、四九日の間はまだその家に居てますからね。ということからと言われていますし、私もそのようにお話しさせていただいています

ただ、実際に線香やローソクを点けっぱなしにするには、やはり火災の心配が出てきます。

ローソクなどは、必ず消すことの方が良いのに決まっています。

現実的なことを言いますと、元々、ローソクもお燈明と言ってあかりの少なかった時代に、燈をつけてあげましょう。亡くなった方が迷わないように灯をつけてあげましょう。というところから始まっています。

線香も生活様式の粗末だった頃というと、日常の中で匂いが今よりもキツかった時代に、すこしでも匂いを消すため、または抑えるために炊かれ始めたものだとも言われています。(諸説ありますが)

となると、今は電気も点いているし臭くもないので、しなくても良いことになってしまいますね。

でも、ここに亡くなったか方を思う気持ちは昔も今も変わりませんので、同じようにしてあげているということです。

全て、亡くなった方への思いやりの気持ちから始まっていると私は考えています。

ですから、できるならローソク・線香でしてあげれば良いですし、あなたがお父様を思う気持ちがあるなら、火を使わないものであったとしても、良いのではないでしょうかね。

お母様を怖がらせてまで火をつかうことを、お父さまも望んではいないのではないでしょうか。

お父様を思う気持ちがあるなら、大丈夫です。私はそのように思いますね。合掌

2024年8月31日 8:14
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有り難し
おきもち

護摩行1200回以上・滝行:1100回以上もすると、お話しできることもできてきた行者です。 元々は在家の出身ですが、17歳で出会った師匠の生き方に感銘を受けて、18歳から師匠のところで内弟子修行。 ただ、この時点で師匠が僧侶であることを知らなかったという間抜けな弟子入りでした。 一体何になるために弟子入りするのか、その時はわからないままだったんです。 多感な時期に、弟子にならずにはおられないほどの生き様を見せていただけたことは、私にとって生涯の幸せだと今は思えます。 その後、内弟子行12年の間に夜中行・護摩行・籠山行・滝行・お百度行などを経験させていただきました。 結婚と同時に小さなお堂を預かって師匠のもとから独立。年間数百回を超えるご相談を聞いております。 人々を幸せに導く行者として、60歳を超えた今も季節を問わず変わらず修行を続けております。 また、別に事業もしておりますため、マーケティングやセールスなどにも詳しくなって、娑婆の厳しさと理不尽さも舐めてきています。 本当に救われる信仰として、実践に則したお話をさせていただきます。

電気の灯りでも良い

以前テレビ番組で海外のチベット仏教のお寺が出ており、そこのお坊さんが、ろうそくの炎じゃなくて電球の灯明をお供えするのでも良いと言われていました。
光というのは仏様の智恵の象徴でもありますし、古代では灯り自体が貴重品だったと思います。
電気の灯明でも光であることは同じなので、素晴らしいお供え物になると思います。

2024年8月31日 8:46
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

佐藤様
ご返信ありがとうございます。
出来るならお線香を使い切る(その間お参り)のが良いのですね!
私自身はお線香好きなので、無理のない範囲で工夫して使い、外出があるときは控えるなどしてみようと思います。
ありがとうございました!

願誉浄史様
ありがとうございます。
光が大事なのですね。
では火を使えないときは灯りを灯したりしたいと思います!

中島様
暖かいお言葉、ありがとうございます。
そのようや由来があるのですね。
皆様のご意見をお聞きし、49日までは外出予定のない時間に出来るだけ線香をつけ、消えるまでその場にいるなどし、駄目なときは火を使わない方法を試してみようと思いました。

皆様重ね重ねありがとうございました!

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