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幸せがわからない

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有り難し有り難し 28

初めまして、プロフィールにもある通り20代のフリーター女、名前は葉桜です。
私が今悩んでいるのは、自分の幸せ、ひいては人生の目標がわからなくなってしまったことです。

私が育った家庭は決して家族愛に満ちたものではなく、父親は幼い頃に蒸発し、私を育ててくれた母親も親として向いている人とは言い難い性格の人でした。それゆえ、私は自分がなんとかしないと、と常に考えていました。

小学生の時、自分の能力の上限や財産状況を知り高卒で働くことを決めました。
中学生の時、自分の能力と性格から向いている職種を理解し、つきたい仕事と会社を決めてその方面の学校へと進みました。
高校生の時、その仕事のために勉強をしました。
就職をし、自分の生活を維持させるためと、母親に楽をさせるため、今まで育ててくれた恩義を返すために仕事をしました。

けれど、仕事場で人間関係に失敗し、精神的な疾患を患い2年程で結局退職しました。

約一年かけて病を治し、全く違う職種でアルバイトをし食い繋いでいるのが今です。

私は今まで、明確な目標を持ちそれに向けて努力することを人生の指針としてきました。あるいは母へ恩を返すことを第一としてきました。
けれど、母に「もう自分の幸せを選んでいい」と言われ、いざそれを探そうとなったとき何を目標にすべきかわからなくなりました。どうすれば……何が幸せなのかわからなくなりました。

生きてるだけで、食べれるだけで、健康なだけで幸せだということは分かります。けれど、それでは毎日に感謝することは出来ても、それ、のために生きることは出来ません。

各々の幸せは各々にしか見つけられない。とは自分でも分かっています。が、何か見つけるきっかけのようなお言葉をいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まずは人生の旅に出ましょう。

葉桜さん、こんにちは。

 家族愛が薄い暮らしの中で一所懸命生き、そして自分の目的が家族に母に愛を注ごうと生きてきたのですね。心から感動します。
 お母さんがいわれたように、これからは自分の幸せ、楽しみのために少しだけ、人生を振り向けましょう。何もすることが内容なので、少し自分探しに人生の旅をしてみればどうですか?そのもの一人旅もいいし、趣味やスポーツでもいい。まずはやっぱりってみる。すると見えていなかった心の興味がわくものと出会うかも知れません。あるいはせっかくハスノハにご縁のなったのですから、お寺巡りもいいでしょう。そういう寺女グループもFBやMIXIなどのSNSにありますので参加すれば良いでしょう。そこから友達の和が広がり、仲間との交流を通して視野が広くなるでしょう。ましてやもう私とは友達ですので、いつでもメール&電話連絡して相談してくださいね。一つの趣味・活動から、あなたの人生は無限に広がる可能性があるということです。心が充実できる生活が待っていますよ。

元気にいきましょう!合掌

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幸せとは思い描くものではない

幸せとは形のあるものではないです。こういう生活が幸せとは、言い切れません。思い通りになったから幸せとも限らない。また不満が出てきます。
お金持ちになりたいと願い、宝くじが当たって大金を手にした後、すぐに不幸せになる人の話もよく聞きます。

美味しいものを食べたいと願って、それが食べられたとしてももお腹が空いたころには、もう口の中にはその味はないわけです。

幸せとは、遠くに求めるものではなく、今目の前の現実に向き合い、自分自身の体を使い、その周りの環境と、たまに自分があることに満足できることでしょう。もっといったら、自分とは何なのか、その真相を見抜いた時に幸せを感じるのではないでしょうか。
こだわりを一切手放し、自我の存在がないことに気づくのでしょう。好きだ嫌いだ、そんだ得だ、良い悪いなんて価値観は人間の考えたものに過ぎません。だからこそ、そこにこだわらず事実に目を向けてほしいです。謙虚に様々なことに感謝できる人になれるでしょう。

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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