フラッシュバックの苦しみから脱するためには?
仏教の教えを学ぶようになり、今を生きる、という大切さを頭では理解できるようになったと思います。
しかし日常生活のふとした瞬間に、忘れようとしている思い出が、フラッシュバックでよみがえり、ふと過去に引きずり込まれてしまいます。 特に読書や映画を見ているときに、全然関係の無いシーンなどでもそれが起こることがあります。 そして過去を後悔しながらそこで思考回路が止まってしまうのです。 毎日何度もこの現象が起きてしまい、大切な時間を無駄にしているような気がします。
頭ではそれらは妄想だとわかっているのです。どうしたらフラッシュバックが起こらないようにできるのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
そのフラッシュバックを生かしてみませんか?
北斗星さん、フラッシュバックは大いに結構だと思います。ワシも昔のいじめられた記憶や人生を出しないしされたことをたまにふっと思い出し「嫌ーーーー!!!」となります。しかし、いつまでも気にしておりません。それは本山での修行で坐禅をしてきたせいでしょうか?坐禅中は雑念や妄想が浮かんでも放っておけと言われました。それはいつか消えてしまうものだから・・・。それを繰り返した結果。心の中が「どうなるものでもないし、まあいいか。」となりました。フラッシュバックは多少は後悔や恥ずかしさ、悔しさ等が出てきますが気にしないでいます。さらに自分と同じ境遇の人を何とかしたいと思うようになりました。
そうして人と接するときはなるべくその人に寄り添うということを忘れ無いようにしています。相手がワシの言葉足らずで不快な思いをされたときは謝罪して反省して次に生かすようにしてます。ワシにはそれしか出来ません。
余計なことをするなとよく言われます。でも、本当にそれでいいのでしょうか?人生は一度きりなのでなるべくさまざまな人と関わりたいと思います。
フラッシュバックは2ステップで無くせる。
人間の思いは一日に数千~万発もの思いが出ています。
それは多くの人は皆、脳波の測定でもしない限り自覚はないでしょう。
それらの思いは気にならないものでしょう。
その中で、唯一、あなたにとって都合が悪い思いや、考えたくないこと、嫌いな想いだけが気になって、それだけとっつかまえて評価したり反発しているという事なのです。
つまり発生時点では、どんな思いも良い悪いがないのです。
次回からフラッシュバックだ、と思い込んでいる思いが浮かんだ時に、距離を置くように過ごしてください。
それは一過性のものですから、必ず消えていきます。
一番イイのはちゃんと悟りを得ている僧侶のもとで禅や瞑想の指導を受けることです。
思いというものから自分自身が影響を受けなければ、フラッシュバックが出てきても出てきた、というだけであなたの心は減りもしない、増えもしない、傷つきもしなくなります。
今後フラッシュバックが出た時に次のように過ごしてみてください。
➀思いが出てきた。でてきたと言っても、発生時点では全自動なので、ただ出てきたというだけ。
❷普段は、その思いをPCファイルをクリックするよう展開させている。
❸その結果、良からぬことを考え苦しむ。
故に、
②思いが出てきた直後、その思いに距離を置くように、打ち上げ花火を眺めるように過ごすのです。
もしくは、
②思いではない事実に意識を注ぐことです。
考え続けることを選択すれば心は迷います。
考えモードをカットして事実に目を向ければ思いは❝切れ❞ます。
そのままに
どうしたらフラッシュバックが起こらないようにできるのでしょうか?
とのことですが、起こらないようにするのではなく、起きてもいいと捉えることです。
いけないものだと考える=過去のことにとらわれている
ということになります。
とらわれないということは、そのままということです。そして、起きてもいいと思いつつ、過去に思考がいってしまったというときは、現在を見るようにします。現在のご自分の様子を観察します。
見ていること、音、香り、ご自分の体の感覚、・・・よーくご自分の今を感じてください。
感じている時は、過去はありません。今しかないのです。
起きるのは仕方ない。妄想を素早くカット。
フラッシュバックは、あなたの脳が起こしているのです。
コショウを鼻にかけて、鼻にくしゃみを出させないのは困難でしょう。
脳だってそうです。刺激に対して反応するのです。
ですから、フラッシュバックが起きないようにするのは難しい。
フラッシュバックが起きたときに、できるだけ早く通常の心に戻すしかありません。
妄想を素早くカットする。
そのためには、普段から妄想をカットする練習を積み重ねるのがよいのでは。
瞑想で、特定の対象から意識がそれたとき、速やかにもとの対象に意識を戻したりします。
そういうのを、やってみては?
念仏の世界では、妄想雑念が起きても起きたままで念仏すればよいと言われますが、実際に念仏し続ける途中に、妄想雑念を不断に継続するなんてできないので、結果的には、念仏が妄想雑念をスパスパ斬り捨ててくれるのです。
念仏のことを、利剣と呼ぶことがあります。
質問者からのお礼
願誉浄史 様 ご丁寧なアドバイス、ありがとうございます。 フラッシュバックが起きてしまうのは仕方のないことなのですね、、、。 まずはその事実を受け止めようと思います。 そして、おっしゃる通り、その妄想や雑念を斬り捨てることを、自分なりにイメージしてしてみようと思います。
大鐵 様 フラッシュバックを生かす、大いに結構、というお言葉に、少し心が軽くなりました! また、ご自身の貴重な体験談をお話下さってありがとうございました。私は、すぐに妄想にとらわれてしまう癖があるのですが、私も気にしないようになりたいです。
邦元 様 本当にありがとうございます! フラッシュバックは起きても良いのですね! また、現在に目を向けるための具体的なヒントを示してくださってありがとうございます。 視覚、聴覚、嗅覚・・などを意識して今を感じるようにしてみます!
丹下覚元 様 ご丁寧なアドバイス、ありがとうございます。 フラッシュバックを打ち上げ花火のように眺めて距離を置く、という方法、イメージして実践してみたいとおもいます。 残念ながら禅や瞑想のご指導を受ける機会はなかなかありませんが、今回頂いたお言葉を大切に胸に刻み、自分なりに努力したいです。