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旦那が自殺したいそうです。

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旦那が自殺したいそうです。今夜も、死ぬと騒いでました。風味障害で医者に通っても治らないからだそうです。カウンセリングや治療などしていますが、一向に良くならないので、自殺したいそうです。
病院で癌のチェックはしました。舌癌とか脳腫瘍ではありません。
私も、話を聞いたり、心配したり、あれこれ自殺防止を考えるのも疲れてきました。
なぜ死にたいか話をじっくり聞くのが、一番いいことかと思って続けてきましたが、無理みたいです。毎日のように、死にたいという旦那が分かりません。
もう仕方ないのかなと、諦めと、自殺なんて此の人には無理だろうという気持ちがごちゃごちゃしています。
もっと重い病気で苦痛を戦っている人が世の中には沢山いるのに、味ぐらいで死ぬのかと。本人にとっては、人生で重大な問題だそうです。
残された家族とかどうなるのかと聞いたら、「再婚すればいい」そうです。自己中もほどほどにしろと言いたかったですが、悪循環になりそうなんで、「もうババアだから、再婚相手なんて見つからないよ」と返しました。
味のことに取り憑かれて、旦那はおかしくなっているし、そんなに苦痛なら、もしかして死んでしまうのかなと心配です。そんなことで命をと私は思うのですが、旦那にとって味はお金や家族や命より大切みたいです。馬鹿みたいですが、本人にとっては深刻らしいです。私にはまったく理解できません。精神科にみてもらおうと言っても、死にたいぐらいなら救急車呼んで入院しようといっても、やめろといいます。
こんなことで自殺か、勿体無いと思うんですが、これがこの人の寿命なのかなと思うようになってきました。
耳鼻科でも治るかもしれないし、どうなるか分からないと言われて。近々大きな病院でも診てもらうことになってます。
旦那は「たぶんもう治らない」と言っていて、自殺すると騒いでます。
正直、私にはどうすることもできず、自殺してしまったら、寿命だったと割り切ろうと思っています。
色々言っても無理、話聞いても無理、料理を工夫しても無理、何しても無理。私も、疲れてきたし、「味」が生死をかけることなのかとどうでもよくなってきました。
自殺を止めるのは無理ですか? 寿命だったと納得するしかないのでしょうか?  もしもの事態を想定して心の準備を進めています。旦那が先に逝っても、私は這いつくばってでも、お迎えが来るまで必死に生きます。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

辛く悲しい気持ちを受け止めてあげて下さい。

若菜様。
大変お辛い状況の中、よく頑張ってこられましたね。
寄り添って寄り添って、でも「のれんに腕押し」
どれだけ励ましても、自分の世界に閉じこもったまま。

今までご主人のたくさんの訴えを、我慢しながら聞いてこられました。
それは若菜さんのお考え通り、とても有益な手段です。
でも否定ばかりしてこられていては、限界があります。
もう、どちらが苦しいのか分からなくなってしまいますね。

私が思うに.....
ご主人は、「こうすればいいよ」などのアドバイスは求めておられないのではないでしょうか。
自分はうつでこんなに頑張っているんだという事を訴えたいのです。
「あなたはすごいひとだね」と言ってもらいたいのです。

極論ご主人は、味覚の事などは後回しでもいいのかなと私は感じました。
それよりも、苦痛を訴える事で、周囲に自分の惨めさを表現しておられます。
普通の感覚でいけば、「治療しよう」となりますが、うつ病のご主人は苦しい気持ちを受け止めて欲しいだけなので、それでは「理解してくれない」と閉じこもってしまう事になります。

「うんうん辛いね」「苦しいのに頑張ってるね」「あなただけが何でこんな目に合うんだろうね」「食事の味がしなければ食べれるだけでいいよ」などと心の苦痛を受け止めてあげてはいかがでしょうか?
ご主人はその言葉で救われます。

今のご主人は、病気が治ったらダメなのです。
そうなれば、もう「しんどい」などと言えなくなってしまうからです。
もしかすると、ご主人は別の所で、悲しみ苦しみを背負われているのではないでしょうか?

ありきたりな話ですが、やはり心療内科を受診しなければなりません。
まずは、ご主人の気持ちを受け止め、信頼を得る事で徐々にその話を持ち掛けて下さい。

一人でも理解者がいるという事で、ご主人の行き過ぎる行動の抑止力になるのではないか、少なくとも私はそう思います。

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有り難し
おきもち

時宗の寺院で住職をしています。 今の時代、お寺の在り方とは、僧侶とはいっ...
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味ではなく、味方が欲しいんだと思います。

初めまして。本多清寛と申します。

人間が悩む時、必ず複数の条件が絡んでいます。旦那様の苦悩も、風味障害が引き金になり始まったものでしょう。発症する前は苦悩は無かったかもしれませんが、苦悩に繋がる仕草や考え方をお持ちだったのではないでしょうか。その他にも原因があるはずです。これは「縁起」という仏教の考え方です。

複数の原因を探るときに必要なことは、落ち着くことです。原因を探る人も、探られる人も同時に落ち着いていることが理想的です。原因を探る人(ここでは若菜さん)は、穏やかな自分をイメージしながら、向きあうことが重要です。そして、自分を半分に分け、穏やかな自分と相手の感情に合わせる自分を作って原因を探ります。

例えば、今回の相談で「味ぐらいで死ぬのか」という言葉があります。旦那様の苦しみは旦那様のものです。だからこそ、若菜さんは評価を下さないようにすべきです。風味で苦しむことと貧困で苦しむことは比較出来ません。どちらも苦しいという点は同じです。苦しさはイメージの世界のことなので、イメージが変わらない限り苦しさは取り除けません。だからこそ、自分を半分に分け、味くらいで死ななくていい自分と、味にとらわれて死にたくなる自分を作る必要があります。

若菜さんの人生で何があったかは分かりませんが、苦しみから抜け出せたのは寄り添ってくれる誰かがいたからではないでしょうか?そして、その経験があるからこそ若菜さんが持つ「味がなくなっても自殺しなくていい」というイメージが作られています。それは有り難いものではありますが、世界には人間の数だけイメージがあります。味が分からなくても死ななくていいと信じているのと同じくらい、味がなくなって死にたくなる感情を理解しようとしてみて下さい。

ともあれ、これらは若菜さんが落ち着いて穏やかであることが必須条件です。自分が疲れて倒れそうになっていれば、共倒れになることの方が多いです。どうか、無理せずに、お互いのため、家族で在り続けるために生き続けて下さい。

余り力になれず申し訳ありません。若菜さんは強い方だと思いますが、それは裏返すと弱さにもなります。あまり固執せず、緩やかな流れになっていかれますよう、ご祈念申し上げます。

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おきもち

本多清寛
本多清寛と申します。 答えではなく、応えを出して行きたいと思っております...
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大切な生命です

拝読させて頂きました。ご主人様の病の為ご主人様が精神的なバランスを崩して感情的になっておられるのですね。あなたも大変辛い思いをなさっておられることかとお察し申し上げます。

ご主人様には先ず冷静になり、セカンドオピニオンも検診を受けて診断を受け、適正に治療を受けて頂きたいと存じます。

ご主人様の生命はご両親から頂き多くの方々が育ててくださったものです。決して粗末にしてはいけません。ご病気の苦しみは本人しかわかりませんが、それでもご主人様だけが苦しんでいるわけではありません。
大切な生命です。与えられた生命を決して逃げずにしっかりとお向き合いなさりその天命を全うなさって頂きたいと存じます。それがご主人様の為ですそれがご主人様の役割です。ご家族や回りの方々お世話になっている方々の為です。ご主人様が決して後悔のしない人生を送って頂きます様心よりお祈り申しあげます。

又あなたも大変疲れ果てていらっしゃるご様子かと思います。ご主人様のことも大切ですがあなたの生命も大切です。どうかしっかりと心も身体も休めてください。できるだけ休めて回復なさり癒してくださいね。ほんの少しでもサウナや岩盤浴やアロママッサージ等を受けて休めてリフレッシュなさりしっかりと睡眠をとってください。
心も身体も疲れ果てていますと何も対応できません。
あなたもこれからも皆さんと生きていかれます。
どうかご自分もいたわりながらご家族の方と共に助け合いながら日々をお過ごしくださいね。

ご主人様の病が回復されあなたの疲れも癒されて皆さんが仲良くお健やかにご成長なさって頂き日々心から明るく豊かに生きていかれます様心よりお祈り申し上げます。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お坊さんの皆様へ

まだ旦那は生きてます。来週から、本格的な治療が始まります。
味の方は、よくなったり悪くなったりで、まだ休職中です。
私も仕事などで疲れて帰ってきて、旦那がグチグチ言っているのを聞くのは辛いですが、1日1時間ぐらいならと割り切って聞くことにしました。

自死されたら、後の片付けが(葬式、心の持ち方など)大変だなと、辛く考えてました。まだ生きれる選択があるのに、もったいないと。姑にも申し訳がたたない。

姑が逝って半年かけて諸手続き片付けが終わったのに、またかと思ったら、とてもじゃないけど無理だなと。

もうダメかもと思いました。

いつかまた去年みたいに普通の生活が戻ってくることを期待して、私は生きていきます。

有難うございました。

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