怒りが治りません
過去にいじめや酷いことを言われた経験があります。
それは家族であったり、友人、同僚などです。
当時は何も出来なかったのですが、今沸々と怒りがこみ上げてきます。
終わったことをうじうじ考えるのは意味のないことだと思いますが、その時の恐怖心が拭いきれません。人間不信にもなりかけています。
妬みやひがみ、恨みはどうしたらなくなるものでしょうか?
他人の許せない行動に対して怒ってしまう 誰かに認められたい
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ご自分の幸せに向かって歩んでください
拝読させて頂きました。
今まで生きてきた中であなたが受けたいじめやひどいことに対してなかなか忘れることができないのですね。そしてそこから怒りが起きてくるのですね。
それはもっともなことかと思います。
嫌な事や悪口やいじめは人の心を深く傷つけます。
あなたの心が深く傷つけられたことはなかなか消えるものではないでしょう。
あなたのお気持ちを心よりお察し申し上げます。
そしてそのお心を少しずつ癒して頂きたいと切に願います。
そしてお心の傷を回復させて頂きたいと思います。
そしてあなたが受けたひどい行いを決して人にはなさらないようにして頂きたいと切に願います。
自分がされて嫌なことは人にはしないことです。
あなたはそのような思いをなさった経験から恐らく人の辛いお気持ちを理解するお力を持っていらっしゃることでしょう。
そして人が人に危害を加えたりひどいことをしたりすることがいかに愚かな行いかを理解なさっていらっしゃることでしょう。
悪言やいじめをする者はその愚かな行いによってその報いを受けることになります。
その悪業が自分に降りかかってきますし、自分自身を汚し貶めることですからね。
そして怒りや恨みは決して人を幸せには致しません。
過去愚かな行いについては捨て去ってください。その悪業への恨みや怒りはあなたの心の中には必要のないものです。どうかそのお気持ちは捨て去ってあなた自身の人生にお向き合いなさってください。
愚かな悪業や悪意から離れてご自分の人生を大切になさり、自分の幸せに向かって進んで行ってくださいね。
あなたがこれから清らかな心で大切な出会いに恵まれて心から豊かに成長していかれます様心からお祈り申し上げます。
そして心からあなたを応援させて頂きます。
煩悩と無明
伴之助様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
怒り、妬み、ひがみ、恨みなどは、悪い煩悩たちとなります。
煩悩に支配された心で行う行為は、得てして悪い行いとしての悪業となってしまって、やがて悪い結果を招くことになってしまいかねません。
できれば、煩悩を無くせるように、仏教を学び修して参りたいものとなります。
煩悩は、108を代表としてたくさんございますが、その大元となる親玉が「無明」(真理を知らないという根本的な無知)となります。
一つ一つの煩悩に個別に対処していくよりかは、この親玉である無明を本丸としてダイレクトに対処していくことにより、全ての煩悩を無くせるようにして参りたいものとなります。
是非、これを機縁に仏教により関心を持って頂けましたら有り難いことでございます。
川口英俊 合掌