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親が正しかったのでしょうか

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未だに引きずっていることがあります。
それは少年期のいじめです。
私は毎日のようにいじめにあい、学校に行きたくないと言うと、「負けずに学校に行きなさい」と親から言われ、押し出されるように学校に行ってました。集団登校の為、逃げることも出来ず、「ケンカが強かったら違うのに」と思い続けてました。
ある日、親に「会社でもパワハラを受けており、少年期のことがフラッシュバックで甦る。あの頃、ケンカが強かったら違うのに」と漏らすと、「ケンカが弱かったからやさしい人間になったんだ。確かにお人好しで 貧乏くじを引くことも多いけど、それでいいじゃないか」と言われました。
親戚付き合いもいつも自分が譲らされる、自分が我慢すればすむならと考えてしまう自分が嫌になり、ストレスを抱えてます。
どうしたらいいか、教えて下さい。
死んだ方が楽に思えてます


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分を生きる

まずメタリカの名盤、ブラックアルバムを聴くことをお勧めします。
聴く人が聞くとメタルですが、私やあなたが聞くとブルーズ、完全なる自己肯定の美しい旋律になります。最後の曲SO FU〇KIN’ WHATをヘッドホンでボリュームをガンガンにして聴きながらヘドバンしましょう。
…というのは冗談ですが、割とイケます。(元メタルギタリスト)
さて、あなたはその時親に本当に助けを求めていたのに守ってくれなかったのが苦しいかったんだと思います。
いじめを受ける人にとっては学校は戦場、管理者・監視者がいるようでいない監獄ですよね。
そんな親の理想的な正義論が通じる場ではなかったはずですよね。
つーか、まわりもまわりだよ。何で見て見ぬふりだったんだろうね。
本当にこすからい、ずるがしこい人間がいる。
それをわかってくれるべき人にわかってもらえなかったのはすごく苦しいことだったと思います。
私も学校や、集団生活の恐ろしさをよく知っています。
でも、そこで自分を責めたり親を責めたり、自分が被害者意識に陥ることは、あなたの為にもしない方がいいと思います。
私も不運に見舞われた時、不安の渦巻く中、自己嫌悪や、被害者意識の沼にのめり込んでいたものです。
でも考えれば考える程沼の底に沈んでいく。考えの深みにはまる訳です。
実は、その被害者意識こそが自分自身を一番傷つける親玉です。
心は考えたものになります。
一度心を開放してあげてください。
自分が自分の心をおさめようとしたり、飼い慣らそうとしてはうまくいかないものです。
呼吸や心臓が自分が動かそうと思って動いていない様に、心も一度、自然に呼吸させてみてあげてください。そこに自分を介入させないのです。
そうすることで本来のあなたを取り戻して、親や自分を責めなくなれます。
また、是非どうぞ。

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「我慢」は心から許している姿ではない

我慢している人は、「がんばっている」」とか「強い」とか褒められることも多いかと思います。しかし、我慢というのは、自分に嘘をつき、押さえつけているだけで、とても苦しい状態です。「自分が我慢すればすべてうまくいく」という考え方は、少々危険に感じます。

嫌なら嫌。と伝えられることも大切です。嫌といったことで、人が困ったっていいじゃないですか。それぐらい強気に考えても大丈夫だと思います。我慢に我慢を重ね爆発してしまう。ということの方が怖いです。少しずつ思いを口にして、手放していってください。

過去のことを「こうだったらよかった」と考えてしまう気持ちはよくわかりますが、全く意味の無いことです。現実は今の状況であります。考えの上では、喧嘩も弱かった。いじめにもあった。そして野菜しいと思われる人であるということです。それだけです。良いも悪いもありません。

俊一さまは、過去に言われた言葉を思い出し何度も頭に中に思い浮かべる癖がついてしまっているようです。そうした思いを優先して生きていく、生き方は辛いモノです。時には死んだ方がいいと思ってしまうこともあります。

しかし、思いは真を見えなくさせます。思いより真を優先する生き方があります。救われる生き方です。それが禅の生き方だと思います。少し学んでみませんか。

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おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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正しいことをそのとおりにできないのも人間

親御さんがおっしゃることは正しいと思います。
ただし、人間誰もが正しいことをそのとおりに実行できるなら、そもそもイジメなんてないはずですもんね。
あなたは、親御さんの言うとおりに正しいことを実行してきたので、それはすばらしいことだと思います。
あなたは、身体と口(言葉)の行為に関しては、正しいことを実行してきた。
しかし、意(心)だけは、身・口に追いついていけなくなったのですね。
まずは、自分は間違ったことをしていないんだと、自分で自分を誉めてあげてください。
親御さんが「貧乏くじでもいいじゃないか」とおっしゃったのも、
間接的に、今までのあなたの生き方が正しかったのだと称賛しておられるのだと思います。
他人のために何かを譲るのは、布施という修行です。
観音様やお地蔵様が人々を助けるのも、あなたと同じように布施の一環でやっているのです。
逆に、正しくない方法を使って利益を得ようとするのは煩悩を強化する罪業で、正しくないやり方で楽をしようとするのは怠けの煩悩なのです。
あなたをいじめた人々は、きっと、自分の煩悩によって悩み苦しみを味わうはずですから、放っておきましょう。
あなたは、プライドの煩悩(自分を評価したい)で苦しんでいるのかも。自分を誉めてあげてください。
阿弥陀仏は、煩悩まみれの人間を慈しみ、正しい行いをする人を喜び、間違った行いをした人は嘆きながらも見捨てません。
あなたは仏様に許されています。
全国のたくさんのお坊さんは、あなたを誉めるでしょう。南無阿弥陀仏。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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