マンガのためのご質問でしたか。それならもっとシンプルにまとめましょう。
7月2日にアップなさった漫画のお坊さんにお袈裟をつけたらグッとお坊さんらしくなります。

宗派別のお袈裟は以下の通りです

禅宗→絡子（らくす）
http://rico.n-da.jp/e520947.html

密教・浄土教→輪袈裟
http://www.kyo-1.com/?pid=96591693

日蓮宗→輪袈裟をナナメに
http://ameblo.jp/chiou-w/entry-11789496596.html

解説すると、禅宗のリンクに４人写っていますが、左の２人には白く丸い環（かん）が付いておらず、右の２人には付いています。これは左の２人が自作の絡子、右の２人が法衣屋さんで買った絡子だからと思われます。
そして右から2番目の方に付いている金色のは本山の紋です。
お袈裟の色は壊色（えじき）と言って、原色でない色とされています。黒はN.G.です。半人前の修行僧になっちゃいます。修行道場の回想シーンで黒になっていると「おっ、この漫画家さんは分かってるな」となるかもしれません。
衣は黒でオッケーですが、作務衣は色です。ややこしいですね（笑）実際に上の写真でも黒の服の人は改良衣、色の人は作務衣を着ています。

前の回答の単語集になりそうな部分は残しておきます
＞曹洞宗では半襦袢→着物（柄なしの和服）→衣→お袈裟の順で重ね着します。（さらに半襦袢の下にヒートテックとかエアリズムのような下着を着たり着なかったりします。）

襦袢はともかく、着物は色と白を厳密なTPOで使い分け、衣にも直裰（ジキトツ）と改良衣（かいりょうえ）とその間をとったようなやつと３種類あります。さらにジキトツは黒と色と、資格によって数段階に色分けされている恩衣を使い分けます。そしてお袈裟も五条衣と七条衣と九条衣と定形外のがあり、黒袈裟と木蘭（もくらん）と色と金蘭と刺繍を使い分け、金蘭の場合は帽子が３種類あって資格ガー。あと絡子（ラクス）と大掛絡（おおがら）もあり…もうヤダ、書ききれん。大方書いたと思いますが…あ、作務衣とか触れてなかったな。長作務衣とか。腕貫や履物、帽子など言い出せばきりが無いですし…同じ組み合わせでも法要の時の着方、掃除の時の着方、物を運ぶ時の着方、旅装の着方とか書き始めるとエライことになりますし。

大慈

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家（捨戒済み）。仮面系お坊さんYouT...

このお坊さんを応援する

？

拝読させて頂きました。基本的にはあまり宗派でも変わらないように思いますが、細かいところではだいぶ差があります。
それぞれの宗派によって御用達の法衣屋さんがおられますから法衣屋さんのカタログを見ると非常に面白いのではないかと個人的には思います。
また僧侶の衣の色はかつては朝廷や幕府によって着ることのできる許可を得なければ着ることはできませんでした。
今でも僧階によって着ることのできる色が決められています。
まあ宗派によっても違いますけれどね。
ちなみに私は今年の春奈良東大寺の大仏殿で行われた千人の僧侶による千僧供養法要に参加させて頂きました。
そこでは宗派を超えて多数の僧侶が大仏様の前でお勤めさせて頂きました。ですから様々な宗派の僧侶が様々な色の衣を着て大仏様の前でお勤めさせて頂き非常に美しくそして興味深いものでした。
その東大寺の大仏殿の千僧供養法要は春に毎年行われますから宜しければ是非ともご参加なさってみてくださいね！さながら天平の時代の大仏殿の完成の時の開眼法要の様ですから一見の価値ありです。
そして沢山の衣姿を一挙に見る事が出来ますからね。

僧侶の衣も歴史的な背景があり文化ですからぜひご興味を持って頂きたいと切に思います。

Kousyo Kuuyo Azuma

一向寺

脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。（佐野ラ...

個別相談を申し込む

？

このお坊さんを応援する

？