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仕事に対して、誠実になりたいです

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有り難し有り難し 7

現在、教育現場で働いています。
しかし、仕事に対して、誠実になれません。
楽をすることと、お金のことしか頭になく、現場をよくすること、後輩の指導やフォローもすごく嫌々やっています。
家族や友達に愚痴ばかりこぼしています。

前職は文化施設やイベント運営事務局などで文化に関わる仕事をしていました。その業界には学生のときから9年ほどいました。
そこでは純粋に「現場を良くしていきたい」「より良いものを作りたい」「後輩も成長して欲しい」と協力的、誠実に働いていました。愚痴よりも、解決策を考えていました。
しかし、2年前に体調を崩したり、色々振り回される環境におかれてしまったため、少しゆっくり働ける仕事を、と思い転職しました。

ここまでくると、また文化に関わることをすればいいのでは、と思えますが・・・
実は最近、いまの職場で、前職の話を聞いた人から、文化に関わる小さなイベントの運営を副業のような形でお願いされました。
一応引き受けたのですが、仕事に対しての思いは同じで、「楽がしたい」「金さえもらえればいい」と、あまりいい心構えではない状態で取り組んでいます。

体調面は決して悪いわけではなく、お稽古や、健康のためのトレーニング、家事などは楽しく出来ています。8時間くらい眠り、朝も仕事のことさえ考えなければ爽やかに起きれています。

再び、仕事に対して誠実になりたいです。
仕事に対して誠実になり、「いいものが作りたい」とか、「より良くするために協力したい」とか思い、切磋琢磨したいです。
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「しあわせ」とは本来「仕合わせ」と書きます。

〈2年前に体調を崩したり、色々振り回される環境におかれてしまったため、少しゆっくり働ける仕事を〉・・・の中に今の状況の原因がある様に思います。
つまり、あなたは「頑張り屋さん」で、前職では「頑張り過ぎた」のです。人間には誰でも持って生まれた「能力」というものがあります。その反動が今現れてきているのでしょう。
仏教では❝中道❞を説きます。❝弓矢の譬え❞というのがあります。
弓の弦(つる)は張り過ぎると切れる。逆に緩んでいると矢は飛ばない。❝中道❞、つまり程々が良い、という事です。「誠実になりたい」と焦ってはいけません。マイペースで《頑張らず》に一つ一つチャント仕事をこなして下さい。ちなみに〈楽をすることと、お金のことしか頭になく〉誰でも皆そうですよ・・・(笑)。但し、くれぐれも、それが「正しい事」だとは思わないように・・・。
ところで「しあわせ」とは本来「仕合わせ」と書いていました。つまり、「仕える《事や人》に出合える」が「しあわせ」だったのです。よく味わってみて下さい。「仕合わせ」だな~、と思えるようになった時、「幸せ」になっているでしょう。また、イイ人にも出合えるかも・・・。合掌

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

常福寺 大塚さま

回答、ありがとうございました。

頑張らずにちゃんと仕事をしていく、
ちゃんとしようとすると肩に力が入る私には
今1番必要なことだと思いました。

頑張りすぎると、仕事があるありがたさを見失ってしまうなという気付きがありました。
仕合わせ、という字をときどき思いだし、肩の力を抜いて、マイペースに取り組んでいこうと思います。

ありがとうございました。

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