墓も知らない 親戚も親もいない場合の先祖供養
始めまして。宜しくお願い致します。 私は母子家庭で育ちましたが 虐待された為学校を卒業してすぐに家を出ました。その後結婚しましたが 母が借金で夜逃げをして行方知れずになり 20年以上会っていません。親戚付き合いは 母が皆に嫌われていたので 私が子供時代に無くなり 何処に誰がいるのかも知りません。母方のお墓が何処にあるのかも知りません。こんな私にも ご先祖様はいらっしゃいます。今まで事故や病気もならずに生きて来れたのはきっと誰かが守ってくれているのだと感謝をする気持ちはありますが お盆など どうしていいのかわかりません。私に合った ご先祖供養とは どうすればいいでしょうか。m(_ _)m
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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多くの御先祖が居て、今のあなたが存在しています。
現在の家族関係はともかく、あなたがこの世に生を受けるためには、父親と母親が居たはずです。祖父母は4人います。三代前の曽祖父・曾祖母は8人います。四代前は16人います。五代前は32人。六代前の先祖は64人いる筈です。現実には、同族婚や養子縁組をするケースも少なくないので、必ずしも上記のような計算結果とはならない事例もあるようですが。いずれにしても、多くの御先祖がその時代その時代の中で、時には戦火をかいくぐり、時には飢饉をかいくぐり、時には疫病伝染病をかいくぐり、懸命に其の時代を生き抜いて「命のバトン」をリレーして来たと思います。
諸々の事情から家族親族の交流が無いことは残念ですが、今あなたが此処に生きているということは、そしてあなたという「命」が存在していることは、あなたの御先祖が存在していたことを示しています。御先祖が命のバトンをリレーしてきてくれたことを、示しています。そういう多くの御先祖の方々に、「命を伝えてきてくれて、ありがとう。伝えてくれた、この命。大事にします。」という感謝と決意のの気持ちを伝えれば宜しいと思います。
先祖代々のお墓や菩提寺がわからなくても、気にする必要はありません。現在のあなたにとっての「菩提寺」を見つければ宜しいと思います。初めから墓地を取得したり、護持会の会員となったりする必要はありません。(なっても構いませんが)比較的通いやすい場所のお気に入りのお寺を見つけ、その寺の仏様に手を合わせ、同時に自分自身の御先祖たちに感謝の気持ちを込めて合掌礼拝を行えば宜しいかと思います。
参拝の回数を重ねる中で、そのお寺の宗派の経典を唱えたり、真言や念仏や題目も唱えるようにしましょう。
いつでもご供養なさってくださいね
拝読させて頂きました。大変辛い中でご成長されて今しっかりと生きていらしゃるのですね。
あなたはそう生きていらしゃるのは本当に大切な事です。不思議なご縁を頂き沢山の方々に守られてあなたは今生きていらっしゃいます。
吉田師がおしゃるとおり私達は両親様お祖父祖母様そして多くの御先祖様の繋がりの中で生をうけています。
そのことを踏まえてどうぞご先祖様への感謝の念を込めて真心こめて手を合わせてご供養なさってくださいね。いつでもどこでもあなたが心に描いた時には手を合わせてください。
あなたのそのお気持ちは必ずご先祖様に届きます。そしてその思いは巡り巡ってあなたへと振り向けられて参ります。
あなたがこれからの毎日を心も健やかに周りの方々と仲良く幸せに生きられます様にとご先祖様は見守り導いてくださいます。
どうぞその様に心穏やかに安らかなお気持ちでご供養なさってくださいね。