月命日の当日の食事
いつもありがとうございます。
今日父が亡くなり100日目でふと思い出したことがあり気になってたので質問しました。
祖母が元気な頃
「ばぁちゃんが死んで月命日や何回忌とかの日に肉とか食べたらばぁちゃんが幽霊になって出てやるから絶対食べるな!」
と笑いながら良く話してました。
祖母は御先祖様の月命日とか大切にし そんな日は絶対肉や魚など口にしないようしてたのを覚えてます。
で、今日父が亡くなり100日目になりふと祖母の言葉を思い出しました。
旦那の両親の命日とかは旦那は気にせず 許してくれるから食べていいと言いますが私は祖母がしてたことが当たり前になってるので 今どっちにしたらいいのか迷ってる所でした。
やはり肉や魚は勿論、牛乳や卵も食べない方が良いのでしょうか?
宜しくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お心次第です
昔は出家でない人も仏事の時に在家の五戒や八斎戒にもとづいた生活をしていました。その流れですね。法事の後席のお食事を「精進落とし」と言うことがありますが、これは当時の名残です。法事期間中は精進の生活をし、法事の終わりにみんなでパーっとやって普通の生活に戻る…だから精進落とし。
法事はお釈迦さまのころからあったのですが、当時はお坊さんを自宅に招いて食事の供養をし、お坊さんは法話(お釈迦さまからこう教わりましたというお話)をするという形だったそうです。仏法に触れることが法事の功徳だったわけですね。そこから法事や仏事の日に実践として、仏法にもとづいた生活をしようと発展していったわけです。
月命日ではありませんが、私の実家のお寺でよく清掃をして下さっているお爺さんは、子供の頃にお祖母さんから「お盆期間中は殺生してはいけない」と厳しくしつけられたとおっしゃっています。
なぜ違う形で伝わっているかというと、あくまで予想ですがきっと「これがルールだ!」という形ではなく、「このくらいならウチでもできそうだ」という形で、出来ることを精一杯やっていたのではないかなと思います。戒とは悪行探しの減点評価ではなく、習慣にすれば習慣にするほど楽になる加点評価ですし。
だから黒蜜きなこさまも旦那さまもどちらも正しいのです。旦那さまとお話し合いの上、お心次第でどうするか決めていただいて結構ですよ。お坊さんがこう言うのですからそれで良いんです。お葬式で成仏してるのにわざわざ化けて出てこられるようなら、菩提寺のご住職に改めてお説教してもらって下さい(笑)
禅の道場で精進料理をする場合は牛乳や卵はもちろん、出汁にも動物性タンパクは用いません。これは修行中に元気が出すぎないようにするための工夫です。しかしご厚意によるいただき物はどんな物でも残してはいけません。お釈迦さまも托鉢で得た物にケチをつけるなというスタンスでした。(お坊さんのために締めるのはタブー。)
肉食全面禁止って実は朝廷の律令によって定められたのが、何となく戒律で決まっているハズだと誤解されてきたものです。実は仏教的意味はありません。だから肉食の是非にこだわるよりは、仏事の日くらいは嫌いな物も残さず食べよう!くらいでも良いかもしれませんね。
道元禅師いわく「竃の口の如くツベコベ言わずに何でも食え」です。
気になさらずだいじょうぶですよ
黒蜜きなこ さん、お父様百日忌ですかお念仏させていただきます。お父様もお祖母さまのお言葉として命日等は肉類を控えてらっしゃたのですね。では今回そのお父様の百日忌を迎えどうしたらいいか、私の答えとしてはあなたのお考えでどちらでもよろしいかと思います。故人へのご供養としては一番大切なことはその方の思い出を噛みしめ振り返りその方の人生をあなたなりに受け継いでくださることですから。お祖母さまのお言葉を通し改めてお父様との思い出を振り返られていることが大事であり、その言動を今度はどう受け継がれるかはあなた次第です。私はどんなお料理でもあなたが美味しく食べてくだされば喜んでくださると思います。そして肉はだめ野菜ならよしではなくどちらもその命をあなたに捧げてくれているのですから、肉であれ、魚であれ、野菜であれその命に感謝しながら美味しく食べていただくことがお祖母さまのお言葉にも叶うことかと思いますよ。
質問者からのお礼
憲章様 ありがとうございます。
祖母の時代(明治生まれ)はそうだったのかもしれませんね。
思いきって相談して良かったです。
ありがとうございます。
大慈 様
そうなんですね。祖母の言葉からこんなにも奥深い話が聞けるとは…有難うございます。
憲章様や大慈様のお言葉通り食べ物を無駄にしないよう これからも感謝して頂きたいと思います。
ありがとうございます。