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死にたい衝動を抑えられない

回答数回答 4
有り難し有り難し 76

今年新卒で社会人になったものです。社内でモラハラやパワハラがあり、体調が優れず心療内科に通い始めました。
良い先生で、私の気持ちをわかってくれた上で、「友達などに自分の胸のうちを打ち明けてみるといい」とアドバイスをくれました。

ですが私には、弱音を受け止めてくれるような友達がいません。愚痴は嫌われます。
丁度、友達と遊ぶ機会があったので、思い切って職場のことを打ち明けてみましたが、引かれ、馬鹿にされ(たように私は感じました)、恥ずかしくて仕方がありませんでした。
友達に話したことを後悔しています。もう友人たちの輪には戻れないと思います。身勝手ですが、心療内科の先生のことも信じられなくなりました。

心療内科に行くのも、やっとの決断でした。死にたくて死にたくてしょうがなく、でももしかしたら助かるかもしれないと思って行きました。幸せに楽しく生きたいです。

でも死にたくて仕方ありません。ちゃんとした会社で働いている友達が羨ましい。そう思う自分が憎い。まともな会社に入れなかった自分が憎い。だから死にたい。私の人生の責任を取って私には死んでほしいんです。生きて責任を取るのは嫌なんです。怖いから、死ぬという行為1回きりで許して欲しいんです。
今まで沢山悪いことをしてきました。今こうして死にたいのも悪いことです。

自殺するにはまだ勢い(もしくは消耗)が足りないように思えて、毎日飲むよう言われている薬や心療内科で処方された薬はすべて捨てました。食事も水分も取らないように生活しようと思います。絶食は、死にたくなる度にやっていて、でも最後はやはり食べてしまいます。今回は頑張ります。身体に限界が来たら勝手に死んでくれるだろうと思います。

いまこの質問をすることに、少しだけ希望を感じています。本当は、自分は生きていたいんだろうなって思います。
どうしてこんなことになってしまうのでしょうか、とはあまりに抽象的ですが、この嫉妬心や死にたい衝動といった生きづらさは、仏教ではどのように解釈されるのでしょうか。自分で自分をいじめるような身勝手は、苦しみとさえ言えないものではないでしょうか。

長くて申し訳ありません。お寺や、神社に行くのが好きでした。お答え頂けますと幸いです。よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

そっとして。

『そう思う自分が憎い。まともな会社に入れなかった自分が憎い。だから死にたい。』

佐々木さん、せめて一度だけでもいいですから、許してあげてください。
何もあなたまで自分にモラハラまがいな言葉を向けなくても。
胸の内を人に打ち明けて、恥ずかしい思いをしてしまった、ということがわかったのです。それは大きな一歩ではありませんか?気にしなくていいんだよ、といってあげてください。

幸せに楽しく生きたいとおっしゃいましたね。
あなたはひとつも間違ったことを言ってないではないですか。
ミスはあったかもしれない。でも間違ったことを信じてはいないではないですか。ミスはしなくても間違ったことを信じるよりは、それが佐々木さんにとっても多くの方々にとっても(きっと友人方にとっても)何よりの支えになるはずです。
友人方からすれば、胸の内をさらけ出されると、自分も胸の内をさらけなくてはいけないのかといきなり迫られる思いがするものです。だからちょっとびっくりされただけだと思います。幸せに生きたい気持ちは同じなはずです。きっとわかっていただけますよ。

『私の人生の責任を取って私には死んでほしいんです。生きて責任を取るのは嫌なんです。怖いから、死ぬという行為1回きりで許して欲しいんです。』

「絶対に許さないからね」
なんてどなたかに言われましたか?それともご自分でご自分の今までを振り返ってそう思われていますか?
「責任を取る」とは自分に対して苦しみながら生きろ、ということではありません。

仏教というか、私が思うに、
嫉妬心も死にたい衝動も、拒否しようと思えば思うほど強くなるものです。ごみ箱に捨ててもまた戻ってくるようなやつです。軽いホラーです。たまにびっくりして「ひっ!」てなるような、B級ホラー映画みたいなものではないですかね。
もしくは嵐のように通りすがりにやってきて家の中めちゃめちゃにしていく旅人のようなものです。拒否しようとすると余計荒れます。
ですからそっとしておいてあげてください。その方がきっとおとなしい。
一緒にしてほしくないかもしれませんが、私も嫉妬心や死にたい衝動を抱えています。今は部屋の片隅に置いてあります。捨てたいんですけどしょうがないなと思いながら、たまに「ひっ!」ってなりながら今日も部屋に帰る。
そんな毎日です。ごはん食べながら許していきましょうよ。

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有り難し
おきもち

吉井浩文
Buddhism. knowing what it actually i...
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生きていきましょうよ…大丈夫ですから。

 「私の人生の責任を取って『私』には死んでほしいんです」…っておっしゃいますが、『』の中にあなたなどの二人称・三人称の言葉を入れたら立派な脅迫ですよね。人に言ってはいけない言葉はもちろん自分にも言ってはダメなのです。だから止めて下さいね…。
 今のあなたは心の病気でいらっしゃるか、その寸前の心身共に疲れ果てた状態かと思います。
 もし、お辛いなら会社を辞めても良いと思いますよ…あなたのお心、お身体の方が仕事より大切ですから。
 どのような会社かはわかりませんが、『まともじゃない会社』というのはやめましょうよ。少なくともあなたが入社した会社なのですから、いろいろと理由はあったとしても入社を決めたのはあなたなのですから。でないと御自身の選択を御自身で否定することになり、あなたの生きる希望を失わせていきます。
 『本当は、自分は生きていたいんだろうなって思います』…人間は生き物だから、当然生きていたいんですよ。自然な感情です…その思いを大切になさって下さい。
 その自然なご自分の感情を否定しているのが、あなたの疲れ果てたあなた自身の御心です。
 絶食など止めて下さい…お腹空いたら食べたくなるのが人間です。身体に限界が来たら勝手に死んでくれるだろう…とおっしゃいますが、一例として、御自身が両手で御自身の首を絞めた場合、意識を失った瞬間に肺が最大限に活動して生きようとするのだそうですよ。生命力の偉大さです…自分が生きようとする力を信じましょうよ。
 思い詰めること、考え込むことを止めましょう…辛くなるだけです。 
 自分が起こす自分への思いを「執着」といいます。つまり「煩悩」のことです。
 基本的に修行によって煩悩を滅する道を歩むのが仏教ですが、仏に帰依することで自分への執着を離れる教えもあります…浄土真宗がそれです。
 いずれにせよ、先のこと考えて思い悩むのをちょっとだけ止めて下さい。それこそが修行だと思って下さいませ…。
 人間何とかなりますよ…生きてさえいれば…50年以上生きてきた私の思いです。
 仏はあなたに人生をしっかり生ききって欲しいと願っておられますよ。

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有り難し
おきもち

ここであなたの思いをお話しください

拝読させて頂きました。あなたが今仕事で大変辛い思いをなさり人生について絶望なさっておられるのかと思います。死ぬほどに辛い思いをあなたは今抱えておられるのかと思います。
あなたのお気持ちを心よりお察し申し上げます。

あなたが今の仕事に就いたことで様々なモラハラやパワハラにあってしまっているのですね。
そうしてあなたは自分が間違ってしまったことを後悔なさっておられるのかと思います。
お勤めになるまでわからなかったのはあなたのミスではありません。
その会社自体がブラック企業なのですから、そこで勤めてあなたを責める方々が悪いのです。
先ずは心をしっかりと休めてくださいね。そして落ち着いて考え直して頂きたいと思います。
冷静にお考えできるようになりましたらその会社や勤務について公的機関にご相談なさってみても良いと私は思います。

あなたはそのことをもう一度見つめなおす時かと思います。

そのような辛い思いをすることには原因があります。
ですから一度その職場については整理してみて頂きたいと思います。
あなたはそのように追い込まれた被害者ですから。
会社によっては有名企業一流と呼ばれる会社でも内情は甚だブラック企業もあります。
そのような会社は法律や人権を犯してまで存続価値はありません。

そのような会社で勤めることはスッパリと縁を切ることが望ましいと私は思います。
私も会社員の時は社内外のモラハラやパワハラで追い込まれました。
何度電車に飛び込もうと思ったかしれません。それでもギリギリ踏みとどまりました。
だいぶ治療にも時間がかかりました。そして会社を辞めました。
そんな思いをして今の仕事に就きましたが今は何とか生きています。

生きていれば何かのめぐり合わせで良い方に向くこともありますし、自然に別の流れに乗ることもあるのです。

人生生きていると間違いだらけでミスばっかしです。それでも試行錯誤を繰り返し、様々なご縁やめぐり合わせによって導かれていくことも往々にしてございます。

あなたの人生は未だ始まったばかりです。どうか暫く休み心を落ち着かせて再度人生に未来に向き合ってくださいね。

あなたは必ず正しい方向へと導かれて参ります。あなたは様々な方々に守られています。

私はあなたを心から応援してますね。またお話し聞かせてくださいね。
いつもあなたをお待ちしています。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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私もあなたと同じようにずっと死にたい気持ちを抱えて生きてきました。そんな中、仏教の教えに出会って現在に至ります。しかし、仏教と出会って、仏の教えを学んでも時にはいなくなりたくなる気持ちが完全に消えることはありません。それが人間を生きるということなのだと。そして、私たちの思いを破って、私たちのいのちは生きたいと願っています。あの時死ななくてよかったという出会いが必ずあります。
私がそうだからです。「大丈夫」という私の歌があります。よかったら聞いてもらいたいです。どんなにつらくてもどんなに苦しくても私を救ってくださる世界が必ずあります。そして、わたしもあなたも人間を生きていますから、苦しみ悩みは消えないんです。苦しみ悩みを持つものを人間というからです。必ず目が覚める時があります。生きてください。あなたは独りではありません。一緒にいます。仏さまもみていてくださいます。私たちの身体は生きたいと願っています。いつもいつも。なんとなく和t買っておられると思います。大丈夫です。

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有り難し
おきもち

真宗大谷派僧侶・シンガ-ソングライタ-。真宗大谷派僧侶。(山形教区・念通寺...
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質問者からのお礼

回答ありがとうございました。
昨日ご飯を食べました。回答全部読みました。
自分が、自分に酷いことを言っていたこと、気付きました。
また落ち込むことがありました。でも、そっとしておくことにします。どうにかやり過ごせそうです。「生きていたい」って気持ちが感じられる物が手元にあるので、なるべく毎日触るようにしようと思います。大丈夫って歌聞いてみます。素敵な歌を教えてくれてありがとうございます。御縁や巡り合わせによって導かれていくこともある、そう言われて、少し未来を見てみたくなりました。
皆様ありがとうございました。仏様にも感謝します。ありがとうございました。

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