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優しいお母さんになれません

回答数回答 2
有り難し有り難し 26

二年生の娘、年長さんの息子の母です。
育児に正解などないのは、わかっているのですが、私の中では、極力、穏やかで、子供を優しく包み込んであげられるような母親になりたいと思っています。
しかし、実際は反対で、1日ガミガミ怒っていて、イライラ、そんな言い方では子供達は萎縮してしまうか、反抗するだけで、全く意味がないし、他の言い方があるのもわかります。
話を聞いてやり子供達を受け止めて・・・時間がかかっても、ガミガミするより、そちらの方が結果、すんなり上手くいくのだろうとわかっているのですが、目の前で、悪さをしたり、何度も同じ事を言ってもわからないと、自分が怒らないと気がすまなくなってしまいます。
簡単に言ってしまえば、私の器が小さいのです。子供は年相応に子供らしく育ってくれているのだと思います。こんな私が、器を大きくするには、何をしたらよいのでしょうか。
このままガミガミお母さんを続けては子供に悪影響です。私の中ではかなり深刻です。
助けて頂けませんか。何か素人にもできる心の修行のような方法がありますでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大人の都合は一旦置いといて

修行に素人も玄人もありませんが、お子さんのためにすべきは、「あなたの思い通りにしようとすることをやめる」ことです。
教育、しつけという名のもとに大人は自分の都合社会の都合、大人の都合を子供に押し付けます。しかし、子供はそこに生きていません。もっと自由な存在として生きています。

例:お菓子は美味しいよと甘いチョコレートを与えておきながら、「食べたい」というと「ご飯だから、また明日」「なんてわがままな子なの!プリプリ」なんてやるのでしょう。「一口だけね」なんて言いながら食べさせる日があったり、今日はだめ!なんて日があったら、子供はわからなくなります。
テレビは30分まで。なんて言いながら自分の都合で今日はもう30分いいよなんて言ってみたり。

大人は子供に我を教えこんではならないと思います。諭すのです。「ママはこうしてくれたら嬉しいな。」「ありがとう、なんて優しい子なの仏様のようだわ」なんて褒めながら、感謝しながら子供から素直さを学び、大人は真の大人になっていくのです。

子供は一人の立派な人間です。こうしなければならない、こうあるべきだという大人の都合を一旦置いて温かく見守ってあげてください。

もちろん命にかかわることや、人に迷惑のかかることがあるときは、ビシっと叱ってあげてください。後のフォローもしっかりと。

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おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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約束を守る大人に。

こんにちは。すでに邦元師が充分お答えになっていると思いますが、その中の一部を「約束」に絡めて。
「約束を守る子どもに育てたかったら、まず自分が約束を守れ」ということです。お二人とも10歳前ですので、「自分で考える」ことはまだ材料不足の年代だと思います。であれば、ご両親は「約束を守るとは、こういうこと」というのを、身を以て実演すべきと思います。子どもがいつか、自分で考える時の「過去の事例」として有効なように。
「約束」と明文化することで、親の恣意を下げる事にもなりますし、「本当に必要な約束は何か」「求めている事が多すぎる/早すぎるのではないか」といったことを考える機会にもなると思いますよ。
私もこの辺り、大変苦労しました。苦労の途中でもあります。けれど、子どもの方から「自分がこうやったら、こうなったら、親にはこうして欲しい」という言い方もできるようになって来ました(高校1年です)。一人の人間として自立して来たなぁ、と感慨深いですよ。

追記です。
「お礼」欄の書き込み、読ませていただきました。貴女がとても真剣に子育てに向き合っていることを感じます。約束については、実は内容よりも「守れたね」という体験を積むのがキモです。ご自身が「守れそうもない約束=無茶な約束」はしない。「守れそうな約束」を見つけるのがコツです。「約束を守れた!」という実績と嬉しさが、自己肯定感の学びとなるのです。

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おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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質問者からのお礼

ご丁寧にご返信頂きましてありがとうございます。
そうですね。子供も人格をもった1人の人間・・・。それを親のエゴで力づくで言う事を聞かせようとするなんて・・・
よく危ない事、人に危害を与える事でない限りは叱る必要はないのではと、よく聞きます。

なんとか、私も、もう1度、親のあり方を考え直さなければ・・・ガミガミをやめ、叱らず見守る事、出来るでしょうか。まずは三日坊主にならぬよう、努力してみます。

ご丁寧なご回答ありがとうございます。
約束をまもる・・・まさに、そうですね。
私が子供に毎日、口うるさく守らせている約束・・・それ以上に私は母として約束を守っているのか・・・
例えば、もう、理不尽に無駄にガミガミ言わない・・・何度、自分の心に誓をたてた事か。
今日は、怒らず、なるべく優しく話を聞いてあげる日にしてみよう・・・何度も思っても守れない約束です。私は自分で落ち込むだけで終わりますが子供達は、落ち込む上に、ママからガミガミと言われるのですよね。
少し、自分が子供に求めている事を客観的にみれるようにしないといけませんね。
お父様としてのご意見も、ありがとうございました。

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