人生の先
久しぶりに投稿させて頂きます。
昨年は何度かこちらで相談させて頂き、その度に貴重なアドバイスと前に進む元気を頂き有り難うございました。
今は何の不満や不自由もなく、理想に近い恵まれた環境で過ごさせて頂いております。
しかし恵まれた人生に非常に感謝しながら、一体自分はどこに向かって生きているのか、問いかけたくなることがあります。
心優しい方々に囲まれ、自分なりに成長しながら温かく過ごせておりますが、この先一体自分はどうしたいのかと。
どうしたいという理想を持つこと自体が、善いことか知れませんが。
私は今までのどんな自分の過去よりも、常に今をより幸せに感じられる幸せ者ですが、死に向かいながら、一体どこを目指して進んで行くのが良いのだろうかと。
人生の中で、誰の身にいつ何が起こり得るかは未知でありますが、それでもこうありたいという理想を抱けた方が、前進しやすいだろうと感じております。
仏教的には、個人の人生というものに、終点や目指すところは存在するのでしょうか?
どうか生きる道しるべの一つとして、教えて頂ければ有難いです。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「後生の一大事を心にかけて」
浄土真宗の蓮如上人の御文章に「後生の一大事を心にかけて」とあります。
この世の後の、一番大事なことは何ですかとの問いです。
今、あなたは、人生を大事に生きておられます。おかげさまでと感謝しながら。とても素晴らしいですね。しかし、この世の命は永遠じゃない。いつか、この世の縁が尽きる時がきます。死の不安や苦しみから抜けられずに、人生を虚しいと感じながら生きる私たちに、阿弥陀如来様は、限りない命として生まれていける場所があるよ と、よんでくださるのです。一切衆生を漏らすことなく必ず救いとると、誓って下さっています。阿弥陀さまの救いにより、先に往生なさった方々と お浄土という場所で、会える約束(倶会一処)です。
毎日を、感謝の中で過ごせるというのは、本当に有難いことですね◎ そんな毎日にも、いつ 無常の風が吹くか分かりません。
あなたの後生の一大事、どうしますか。とても大事な問いですね。
私は、南無阿弥陀仏とお念仏申して、阿弥陀さまにお任せの日暮らしです(*^^*)
例え話ですが…
昨日、今日、明日、という一方向な時間の流れの中にあって、やはり大事なのは今現在。
レコードの針が「そこ」の凹凸に当たることによって奏でる音、それがあなたの今。頭の中で奏でる昨日の音や明日の音はあくまでも想像上の虚構であって、音の出ている現実じゃない。
今を奏でる今の自分に焦点を合わせること、針を落とすこと。と同時に今を奏でる今現在のこの世の音を感じること。
「今この時のココ」以外では、自分という存在の事実を証明しうるものはありません。過去でも未来でもない「今」だからこそ、生きているあなたがいて、私がいます。
現在や未来を保証していた過去はなかったし、未来が保証された今現在も当然ありませんね。先を読む思考も大事ですが、足元の見えていない目は危なっかしく、ともすれば現実逃避にも似たものになり得えます。
今現在のあなたが奏でる音は、今現在のみ聴くことのできる限定版の音です。そこから針を外さずにいさえすれば、あなたの人生はいつでも美しい音を奏でることでしょう。
千里の道も一歩一歩
梅雨生まれ様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
そうですね。。やはり、今生において、仏教を学び修する中で、少しなりにでも(来世も引き続き)善き清らかな流れに乗り続けられるようにとして、一歩一歩確実に前へと向けて調えて参りたいというところとなるでしょうかね。。
まさに、できる限りに悪い行いを慎み、善き行い励みて、心を清らかにするという「七仏通誡偈」そのままの月並みな内容となりますが。。
とにかく、そのようにして、諦めずに一歩一歩、日々を大切に過ごして参りたいものでございます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
田中 三恵 様
ご回答有り難うございます。
後生の一大事ですか、考えたことがなかったです。
本当に大切な人や好きなことなど、これだけは譲りたくないといった物事はいくつか思い当たります。
日々に感謝して暮らす中で、後世の一大事を思いながら過ごせると、明日や死期へも繋がる今の活力が湧いてくる気がしました。
後世を思うことで、今をより大切に生きれるように思えます。
貴重なご教示、本当に有り難うございます。
TAIKAN 様
ご回答有り難うございます。
非常に分かりやすい例えです。
奇遇にも私の趣味は音楽でして、ピアノを弾いたり音楽鑑賞したりするのが大好きです。
今現在奏でられる音を大切に。
音や時間は刻むものでありながら、流れ続けるものでもあり、どこか似通ったところを感じます。
誰かとその音や時間を共有しながら今を大切に活きることが、美しい人生に繋がるのでしょうね。
貴重なご意見を有り難うございます。



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