hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

輪廻転生、未練について

回答数回答 2
有り難し有り難し 12

この1ヶ月、こちらでは本当にお世話になっています。
初めての質問から、少しずつですが前を向いて生きて行けるようになりました。

でも時々、現実を受け入れる事が出来ない未熟な自分がいます。

まだ、未練があるのです。

彼の事は、一生忘れる事が出来ないのだと思います。
彼は、もう私が愛した彼ではない…

皆様の回答を繰り返し読見ながら、そう自分に言い聞かせています。

でも、ダメなんです…

私は、未練たらしいのでしょうね。

いつか、以前の彼に戻ってくれるかも…

今までごめんね…といって私を迎えに来てくれるかも…

そんな事ばかり考えてしまいます。

もし、この世で無理だったとしても、次生まれ変わった時には、間違いなく彼と結ばれる。
今は、来世に向けての試練なのかも知れない…って。

なぜここまで彼の事を愛しているのか?
なぜここまで彼に執着しているのか?

もう、私にはわかりません。

私は、来世で幸せになれるのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

南無阿弥陀仏の念仏で来世は極楽

浄土宗では、南無阿弥陀仏と念仏して極楽浄土に往生したいと願うなら、必ず極楽浄土に往生できると言われます。
ですから、今すぐにでも「なむあみだぶつ」と口に出してみてください。
来世は必ず幸せになります。
人生のハッピーエンド確定です。
ハッピーエンドが確定したら、あとは途中の物語をどう脚色するかです。
どんなハードな人生でも、南無阿弥陀仏があるかぎりハッピーエンド。
でも、どうせならもう少し気楽に楽しく生きたいですよね。

なお、極楽浄土では、皆同じような姿形の光り輝く菩薩様になります。全員男性、つまりは極楽浄土に性別はありません。
なぜなら、極楽浄土では、男女の結婚で子供が生まれるのではなく、皆、蓮の華から出現するように生まれるから。
だから、極楽浄土で彼と再会したときは、恋愛対象としてではなく、対等な菩薩同士になります。
また、極楽浄土では自分と他人を区別しないそうです。彼と極楽で再開した場合、別々の身体でありながら、まるで相手が自分の身体の一部のように、恨みも何もないのだと予想できます。
一方で、極楽浄土では、あらゆる過去世(前世)の記憶を思い出す神通力が得られます。
過去の記憶をわかった上で、互いに恨みっこなしになれる場所が、極楽です。

{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
このお坊さんを応援する

書くことで自分を固定しないでね

こんばんは。今までの質問も遡って読ませていただきました。
とても純粋な気持ちで、彼とのお付き合いをされていたのですね。
けれども…それは、終わった話です。その時は真実だった。でもそれは、今の真実ではない。
今回の質問を拝読して、とても素直に心情を綴られていると感じます。けれど、言葉にすること・書くことで自分を固定してしまう事があるというのは、心の何処かにとどめて下さいね。
今回の質問、私から見ると「揺れている・変化の途中である」と読めます。試しに順番を入れ替えて、「来世では…」、けれども「少しずつ前を向いて生きて行けるようになりました」。内容は全くいじっていませんが、この「両面ある」のが真相だと思います。その、どちらも認めてあげる。「自分は前向きになってきたと思うけれど、彼を思い出すこともある」と。「どちらかが本当」という割り切ったところまでは届いていない。その途中にいる。
願誉師のお答えは、「その思いが出てきたら、それは仏様に預けてしまいなさい。お任せしなさい。自分マターから手放しなさい」、そして「その上で、もう少し自分が気楽に生きられる道を探したら?今から出来ることは、そっちでしょう?」と仰っているように、私には読めます。

{{count}}
有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ありがとうございます。

彼と出逢う前までは、前世や輪廻転生など考えた事がありませんでした。

でも、彼と出逢い「運命」を感じ、共に過ごす中で「彼は彼では無く、私の一部」の様に感じ出しました。
実際に「一緒に居ると、例えようのない安心感がある。」とお互いに言い合う事が多く、前世では2人は1人の人間だったのかも?と思う位、同じ感覚や気持ち、行動、全てにおいて共通していました。

こんな話をしても、誰も信じてはくれませんでしたが、本当に彼とは「一心同体」だったと今でも思います。

だから、彼との別れが私にとって受け入れる事が出来ないのです。

南無阿弥陀…
繰り返し唱え続ける。

今の私には、そうするしかないのでしょうね…

佐藤様

ご回答ありがとうございます。

言葉にすること・書くことで自分を固定してしまう事がある…

なるほど。
そうですね…
仰る通りです。
確かに、ここに書き込みしながら、感情が溢れ出て来ていました。

過去にとらわれて、終わった事なのに現実を受け止める事が出来ない自分がいる。

それが許せない自分がいる。

でも、前に進まなければいけないと思う自分がいる。

いったいどうすれば良いのか、分からない自分がいる。

「もう少し自分が気楽に生きられる道を探したら?今から出来ることは、そっちでしょう?」

今からできる事…

過去に執着する気持ちを、無理に忘れようとせず、この過去があったから、今があるんだって心から思える様に…
そう思える事で、楽になれる気がします。

ここで相談させてもらうたびに、皆様のお気持ちが心にひしひしと伝わって来ます。

本当にありがとうございます。

「輪廻転生」問答一覧

解脱する方法は確立されていますか?

私には、「もう二度と人に生まれたくない」という、漠然とした、でも強烈な願望があります。 生まれ変わった自分は今の自分とは関係のない赤の他人であり、そんなことを気にする必要はない、なぜそのような悲しいことを考えるのか、もっと楽しく生きなさい なんてことを言われたりするのですが、むしろなぜ他のみんなはそう考えないのだろうと思うくらい 私にとっては本当に強く願っていることが「もう絶対に、絶対に生まれてこないこと」です。 仏教には輪廻転生の考え方があり、その輪から外れる方法が解脱だと聞き齧りました。 まだ仏教について何も知らない人間の質問で大変恐縮なのですが、 つまり解脱することができれば、もう命として何かに宿ることは二度とないのでしょうか。 私にはそれがとても魅力的なことに感じます。そこで、解脱の方法とは、こうである、と言うものが確立されているのであれば教えていただきたいです。 でもきっと、そんな簡単な、うまい話はないのだろうとも思いますし、この質問自体どこかズレているのかもしれません。 もし回答できるものではないのだとしたら、自己研鑽として、仏教について学びたいとも考えておりますので、何も知らない人間がまず手始めになにをすべきかを教えていただけますと幸いです。 このような場を設けていただいていること、質問のご縁をいただけたことに感謝致します。

有り難し有り難し 28
回答数回答 3

神通力

 前回「釈尊の悟りは神通力を得た結果?」を投稿しましたが、当たりのようです。  駒沢大学学長を歴任された水野弘元先生の著書「釈尊の生涯」の「成道と三明六通」には「(前略) そして濾尽智通以外の五神通は、必ずしも仏教者だけでなく他の宗教家や鬼神狐狸の類に至るまでも、浅深の差はあっても、これも得ることが出来るとせられる」と書かれています。  三明六通の「六通」とは先ほどにに記述の「五神通」とあるように、「六神通」と考えることが出来ますので、「神通力」を得たと考えて差し支えないと思います。  古代インド社会では「輪廻転生」は常識であったそうですが、当時のインド宗教者は、互いに神通力を競い合ったと考えられます。  三明の最初の一明は「過去に関するすぐれた智慧の宿命通(宿命明)」となっていますから、釈尊だけでなく、それ以前の宗教者にもそこに到達して、「輪廻転生」が世間に広まったと考えられます。  余談ですが、阿含宗を創設した桐山靖雄師は、著書「輪廻する葦」のなかで、成仏法と称して、神通力を修練することを勧めたようです。私は読んでいませんので想像ですが、論理の「阿含経」ではなく実践法の「雑阿含経」を研究していたようです。

有り難し有り難し 4
回答数回答 1

輪廻転生の考え方について

質問が2つあります ①仏教では輪廻転生と言う考え方で生まれ変わると言われていますが 人口の増減についてはどう考えているのでしょうか? 今の日本の人口は1億人を超えていますが 奈良時代 大宝律令ができたころは310万人~320万人ほどだったようです。 日本史の教科書では 昭和初期の満州事変が始まった頃のことを 日本は中国人4億5千万人を敵に回すことになった と書かれていますが 今は中国の人口は軽く10億人を超えています 同じ国籍だけに輪廻転生するとは限らない 世界規模で考えるべきとしても 現在世界の人口は70億人程度いるようですが 1世紀に前に比べても数倍になっています もっと言うなら 数万年前の ~~原人 とかいたころはどうなのか? とか いろいろ説明がつかないことばかりです。 昔の 江原啓之さんが出てくるような心霊番組はテレビでやらなくなりましたが (便乗した霊感商法 悪徳商法がはびこるようになるとか、輪廻転生を信じた人が人生をやり直すために自殺するケースが出たなどの理由で弁護士などがテレビ局に抗議したそうですが) 当時の番組では江原さんは輪廻転生を言っていて 「あなたの前世は~」と言う話になると 全て人間であり、他の動物だったケースは見たことがありません。 しかし 全ての人間が また人間に輪廻転生をするとすると 個体数の関係で辻褄が合わないことになります。 これは仏教ではどう考えているのでしょうか? ②私は亡くなったら全て「無」に帰す 霊魂も輪廻転生もないインチキだ と言う考え方は好きではありません。 それは 大切な肉親を亡くし時点で「永遠の絶縁」を意味するからです。 死ぬことは怖いとは思いませんが、肉親と未来永劫絶縁になると想像するほうが怖いです。 霊魂や輪廻転生を完全否定する宗教家の方もいるようですが、肉親を亡くしたら情なんて捨てろ と考えているのでしょうか?

有り難し有り難し 34
回答数回答 4

誕生の仕組み

 輪廻転生が真実であるとすれば誕生の考え方が大きく変わります。  まず結論から言いますと、「心は自分自身であり、親から貰ったものではない」と言うことです。 即ち自分の生老病死は自己責任であるということです。  ことわざからはじめますと、  「身体髪膚これみな父母より賜う。あえて損傷せざるは孝の始めなり」  これは身体だけであり、心は別ということになります。  「子は授かりもの」   もし心も親譲りであれば我が子であって、授かるとは言わないでしょう。  「とんびが鷹を産む」  親子の気質は別物であるという事でしょう。  「愚兄賢弟」  もし親譲りであれば、兄弟でも性格が違うとは、遺伝子的には考えられません。 原則的には類を以って集まるはずですから、性格が似ていることは多々あります。  臨死体験者(新堂のぶ子氏)の言葉(講演会にて)  「親が子を生むのではなく、子が親を選択する。」  ある宗教学者はネットで「龍樹と輪廻転生」と題し   「ブッダは、『大縁経』で、意識が母胎に流れ込むことによって、そして、そこで身心(名称と形態)が増大することによって、この世に転生するありさまを説明した。」と述べています。  「意識」は心と同一と考えてよいと思います。   以上が結論の根拠です。

有り難し有り難し 8
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ