思春期 反抗期の対応
孫(中1女)別居の長男の子です。
今年女子中高一貫校へ入学しました。
夏休み頃より、親に反抗的な態度をとるようになり、机に座っていても勉強に集中せず、スマホいじったり他事ばかりで、注意してとりあげると母親につかみかかる事もたびたびあるようです。
夜もいつまでも寝なくダラダラし、朝起きれなく、学校へ母親が車で送る状態だそうです。
でも学校は嫌でなく楽しいと言ってるようです。
嫁は教育に厳しい家庭で育ち、口開けば勉強の事、生活面等口うるさく言って育ててきました。
最近は父親の言うことも聞かなくなっているようです。
子供の事で夫婦喧嘩度々で、嫁も困り果て電話で泣きながら、状況を報告してきます。
一度くらい引っ叩いてもいいかとおもいますが、嫁は親に叩かれた事ないからと、体罰はしないようです。
息子も以前叱ったときに手を出してケガをさせてしまったことがあり、抑えているようです。
一つ心に引っかかるのは、嫁が子供を褒めたのをほどんど見たことがなく、私の家へ来て食事をしてもいつも無言で、注意の言葉だけです。
この件で嫁に話してみたいのですが、神経質で感情的な性格なのでそれも躊躇してます。
こんな状態の孫ですが、時々メールをしますと、毎回ではないですが、以前と変わらない返信があります。
私が、いつもと変わらす接したほうがいいのか、一度きつくしかったほうがよいのでしょうか。
私は息子二人育てましたが、特に目立った反抗期はなく、いまこのような状況で、毎日のように嫁から電話がある度にどのように回答したらいいのかお教えいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
人間は他人事はしない生き物です
スマホ依存も実は他人ごとにみえて自分事をやっているのです。
友人とのかかわり、仲間外れにされないように頭を使って、今の時代の椅子取り合戦のようなものです。
今、こうしてご心配なさっておられることもお孫さんを心配されているように感じられましょうが、ご自身が気になっておられることをやっておられたはずです。
お孫さんも同じなのですよ。
みんな自分が気がかり。
人のことを気にするのもこの自分の心が心配になったこと。
人生は、これからも自分自身をいい状態で生きていかなければいけません。
だからこそ、人生の大先輩であるおばあさまから、人生の叡智を集めて、おまごさんの人生の一番役に立つことを教えてあげることです。
反応は気にする必要はありません。
我々坊さんは法話をしますが、ほとんどの方が無反応です。(゜o゜)(゜o゜)(゜o゜)
ああ、全然ダメだったか…と思っていても、今日の話はよかったです、為になりましたといってくださる方もおられます。お子さんもお孫さんも、こちらが大事なことを言っても、こちら望むような反応や手ごたえはあまり感じられません。
ですから「縁加え」を大事にしていただきたいと思います。
お子さんも、お孫さんも、その場ではあまり聞いていないようでも、ちゃんとアタマ、脳ミソは効いているものです。頭に利かせるべく、相手の畑を耕し、タネをまく。それが縁加えです。
私どものここでのお話も、どこで誰がご覧になられて縁(はたらき・作用・効果)になるかわかりませんが、縁を加えることでどこかの誰かには届いて「響く」ことがあるのです。
その場の反応を気にせず、相手に不快な思いを与えないように、褒めながらお伝えしてあげてください。
直接言うより、第三者から伝える方がより効果的です。
うちの祖母は母を通して私をほめてくれたことがありました。
その言葉が今も私の支えになってくれています。
祖母はもう亡くなっていますが、今もその祖母のメッセージが活きています。
ありがたいこと。
お孫さんのご相談ですね。ありがたいことと存じます。祖父祖母という関係が意味を持つのは人間だけと言われています。ゆえに、とても人間らしい営みと感じます。
まず、お孫さんにとっては避難所、愚痴の言える相手であって欲しいと思います。直接の責任はありませんし、お孫さんだって積もる不満はあるでしょう。
そしてお嫁さんですが、実の親ではなくとも相談してもらえるのはありがたいですね。まずは、「しつけとは、正しいことを伝え続けることでよい」を話しては如何ですか。それをお孫さんが受け入れる、入れないはお孫さんの問題。そういう「自分で判断し責任を取る」ことの入口が思春期です。「もう赤ちゃんではない、ということよ」と、健全な成長の一段階として、前向きに捉えられるよう諭してみては。
それはまた、「お婆ちゃんからも言ってやってください」が来たときに、「私は私で考えて対応するから」を言う下地にもなります。
ご指摘の「褒めていない」は良い着眼点です。人間は、自分の行動の結果で次の振る舞いを決めます。褒めることは、「自分が又これをすれば良いのだ」を学ぶサインになりますから。
仏教では、「誰も彼も自分の思い通りにはならないことを知れ」と言います。彼女にとってのご主人もそうでしょう(だから喧嘩になる)。
だから、諦めずに伝え続ける。それが相手を尊重し自分の責任も果たすことになるのです。「思い通りにならないことへの耐性」をつけることは。人生を生き抜くコツですよ。
質問者からのお礼
とても心休まるご回答、アドバイスありがとうございました。
この年齢になり改めて人間の大切なつながり教えていただきました。祖母としてできる限り協力して
孫の成長見守りたいとおもいます。本当にありがとうございました。
安隠寺 丹下覚元 様
ご回答ありがとうごさいました。 お礼が遅れ申し訳ありません。
「縁加え」のお言葉初めて知りました。 いつも何か効き目のある言葉はないものかとおもって
おりました。 今後は、この「縁加え」心にとめ接していきたいとおもいます。
おりがとうございました。