怒りの感情を抑える方法
理不尽な扱いをうけたとき、わき上がる怒りの感情を抑える方法、なにか実践されていますか?
日頃家族(祖父母)から理不尽な扱いをうけることが時折あります。
例えば押入からこたつ布団を出すよう云われ、手伝って部屋に戻ると、出すだけでなく掃除機をかけてセットするところまでするのが当たり前だろうと責められます。とりあえず出して置いとくのだと思ったと弁明しても、聞いてもらえません。
また、風呂の栓を勝手に抜いただろうと云われ、濡れ衣だ、抜いてないと云っても謝ってももらえない。
こうしたとき、沸いてくる怒りのやり場に困ります。部屋で大声をだしたり、物を投げたりしていましたが、そうするとますます怒られる悪循環になります。ストレス解消に外を散歩するようにしていますが、家に戻り家族と顔を合わせるとまた元の感情に戻ってしまいます。
母は他界しており、父も休みの日が違うので、休日は祖父母と一緒にいることが多いです。普段はいい関係なのですが、怒られるときは、一緒にいると落ち着かない、早く独立しろとも云われます。
独立も考えていますが、すぐにとなると躊躇します。思いきって独立するか、なるべく外食して遅めに帰る、ご飯を自室で食べる、休日は自室にこもるか外に出るなど家族と距離をおくほうがいいのでしょうか。
しかし、それでは怒りの感情の根本的な解決にはならない気もしますし、将来職場で理不尽な扱いをうけたとき、怒りにまかせて暴発しそうで心配です。
お坊様方は、やるせない怒りに見舞われたとき、どのようにして感情をコントロールされていますか?
怒っているままだとお腹も弱くなってしまうので、怒らない方法を知りたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
伏鉢行
やるせないのない怒りに見舞われた時ですか?
基本的には、相手の行為も自分の怒りの感情も同時にスルーですね。
ただし、もちろん事と次第によっては、見逃せない事も聞き捨てならないこともあります。坊さんとて怒る時はしっかり怒ります。抵抗する時はきっちりと抵抗します。
ただし、それには『非暴力・不服従』が大原則です。
たとえば、初期仏教などには、ある条件に抵触する場合のみ【覆鉢】とか【伏鉢】などと言って、寄付を断るという方法が用意されています。元々お布施というのは施す側が徳を積む為の修行なわけで、「あなたには徳は積ませてあげない」という意味になります。
あなたの場合は僧侶ではありませんが、とてもスルーできない、見逃せない、聞き捨てならない理不尽な仕打ちにとてもじゃないが辛抱ならんというのであれば、この仏教の抵抗の精神や方法を参考にしてみてはいかがでしょうか?
絶対に暴力は用いない。しかし、絶対に服従もしない。
あなたの場合、いちばん理想的なのはやっぱり独立でしょうね。祖父母の世話にならなくてもよいようにするのが肝心かと思います。
質問者からのお礼
淨流寺 転落院 さま
お忙しい中ご回答ありがとうございました。非暴力・不服従。とくに不服従の部分については実行するのに日々”訓練”が必要かもしれませんね。職場でも客から理不尽な要求をされることがありますが、そこでこちらが言葉を含めた暴力を使うと、自分の身に返ってきてしまうため、防ぐ訓練が必要です。短気にならず、かつ言いなりにもならない。またご相談するかもしれませんが、まずは心がけにしてみようと思っています。