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自分を許す認めるとは

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有り難し有り難し 11

 こんばんわ。お久し振りです。仕事上の悩みを抱えています。精神的に参ってしまい、前日病院にかかりました。
 そこで、医者から今までよく頑張ったと自分を認め、許すことを言われました。苦手な上司についても、相手が変わることは期待できないので、作戦をたてることと言われました。
 私は物事を言われた通りまっすぐ受ける性格なのでそれも考えた上の作戦と言われました。自分なりに考えていますが確信を持てません。
 どなたかアドバイスをお願いします。
文面上伝わらないこともあります。中傷はお断りします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分玉を引っ込める

スーパーで大量に買い物をしたとします。
あなたは両手が塞がっている。
狭き道を通るとき持っているものがぶつかってしまう。
それは、あなたが持っているもの、持ち物が多いからです。
持っているものを手放せば、ぶつかる❝我❞はありません。
仏陀には持ち物がありません。
スタンス、かまえ、モード、姿勢など何もありません。
無我なる人は、構えが無くなるから楽になるのです。
我が強いと、自分という持ち物が沢山あるから、その設定が崩れると凹む。ぶつかると自分か相手が傷つくということです。
自分を許す認めるとは「ああ、俺は何て自分ルールが多いんだ」「ああ、なんて俺は引っ込みがつかないんだ」と自分の不器用さを認めることです。
不完全の肯定をしてみてください。
俺ってダメだな~(笑)って、笑いながら言ってみてください。
自分に完全敗北、白旗、サレンダー(HOTEI)です。
自分に負けられる人、自分の火を肯定できる人は強いです。
そこを覆い隠そうと自分玉を引っ込められないと、永遠に外に答えを求めるようになります。
世の中に中傷はありません。
こちらに傷つけられたくない❝自分玉❞が強固にあるのです。
その自分玉を握っている手をみてください。
❝持っている❞でしょう。
持っているから不自由なのです。何もつかめないのです。
ポイッと、捨てて、あー、俺って本当、中途半端だなーっと完全敗北してみてください。
ZEROになれば、後は減りようがありません。
いくらでも拾えます。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

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