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本当の愛情とは

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このハスノハだけでなく知恵袋などのサイトでも、悩み相談することがよくあります。

その中で、好きな男性が脈ありかどうか不安という質問に、体目当てだろうから、嫌われたくないならそういう関係を持てばいいという回答がありました。
他に質問していた人にも同様の回答がついているのも見た事があります。

恋愛感情に、性的なことをしたいという気持ちが含まれるのは当然かもしれません。(正直なところ私も若干はあります)
でも、そういう回答がついて改めて、わがままやひとりよがりではない本当の愛情について考えるようになり、暗い気持ちが収まりません。

好きな人が私を好きそうだからという理由で、私も彼のことを気になり、好きになっていったのは事実ですし、
今までの好きな人には「しあわせになってほしい、幸せをあげたい」という気持ちよりかは「振り向いて欲しい」などという感情が大多数を占めていたと思います。

でもそれは本当の愛情ではないと思うし、
今になってはどうしても、相手が向けてくれている(であろう)好意が体目当てのものではないだろうかと疑ってしまうし、逆に私は彼を本当に好きなのかどうか疑いがあります。
私なんかが本当の意味で愛されるわけないという気持ちもあります。

本当の愛を見つけられるかどうか、また、これから付き合って行く人と本当の愛情を育める人間になれるだろうかと不安です。どうすれば良いでしょうか?
アドバイスお願いします。


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お坊さんからの回答 5件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

愛は実践

本当の愛を求めていらっしゃるのですね。素晴らしき愛あふれるご相談有難うございます。

しかし、本当の愛は論じる事では分かりません。愛は愛することでしか分からないのです。
よって本当の愛を知りたいのならば論じるのでなく愛そう愛そうと愛を実践することです。

そこでおっしゃるように必ず性愛なり自己愛なりなんなりの壁にぶち当たります。それでも愛するとはどういうことか問い続け実践しつづけるならばやがて自己愛が破れて、そのものをそのものとして愛すアガペー、仏教なら慈愛というものが開けるかもしれません。

人間である限り愛の入り口は様々です。縁ですから。

しかしそれが性愛(リビドー)であれ、美愛(エロス)であれ、我執の自己愛の裏返しであれ、それが愛である限り愛に試され問われるのが人間です。

お前は愛せるのか?これでも愛せるのか?本当に愛せるのか?

その愛からの問いかけに応え続ける事こそが愛の探求でしょう。

「振り向いてほしい」

という執着としての愛も愛です。しかしそれは相手がある限り断られることもあるのです。それでも断る相手をそのまま相手として愛そうとできるかどうか。
振り向いてくれた相手が変わってしまっても愛せるかどうか。愛してくれていた相手が愛してくれなくなっても愛せるかどうか。そんな愛が自分に本当に芽生えるのか。

ありのままの相手の全てを受け入れられるのか?

それはどこまでも論じる事でなく、実践することでしか分かり得ないのです。

愛したいと思う出会いがあったらとことん愛そうとしてみてください。

私もあなたもこちらから愛を問う前に、実は愛から問われているのですから。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

真心≠愛執

恋愛感情、男女の愛は所詮は【煩悩】です。
仏教でいう【愛】は【執着】の事であり、苦しみの原因と説明されています。

ハラハラ、ドキドキ、恋愛は楽しいものですが、一方では相手を独占したいという【執着】である事をどこかで知っておくおくべきだと思います。

あなたもすでに少しお気づきの通り、自分にもっと愛を注げという相手に求める態度を仏教では【我利我利】(ガリガリ)といいます。

あなたのおっしゃる”本当の愛情”というのは、おそらく無償の愛、つまり【慈悲喜捨】の心だと思います。自分を差し置いてでも相手の為に尽くすことを【忘己利他】(モウコリタ)といいます。

しかしながら、あなたはまだお若い。
男女の恋愛が熟して【忘己利他】まで昇華することができたなら、それはもう熟年のベテラン夫婦だ。

”本当の愛を見つけられるかどうか、また、これから付き合って行く人と本当の愛情を育める人間になれるだろうかと不安です。”
それは、あなたに沢山の愛を注いでくれる男性が現れるかよりも、
あなたが無償の愛を注ごうと思う男性を見つけることができるかどうかでしょうね。

愛されるより、愛することを大切に。もちろん執着という意味ではなく。

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【公認心理師】 【レンタルお坊さん】活動中。 とりあえず何でも相談してください。 でも、悪い事とやりたくないことはやりません。 https://www.facebook.com/rental.monk rental_monk hasunoha.tenrakuin@gmail.com
平日は夜間のみ対応可能。

思い切って確認すればよいかと

その前に相手の男性は「そんなことも考えちゃいない」が現実的な答えかと。
事前にあなたは「立てているものがある」から相手に対して迷いや苦しみや不安があるのです。
出会って数カ月の人間に「真実の愛」とか「本当の愛」を要求するのはアナ雪のハンス王子に愛あるチューを求めるようなものであると経典にも書いております。(ねぇよ)
だから、いっそのこと確認しましょう。
人のウソの表情は読み取れます。
口では「YES」「NO」と言っても、本心はちゃんとわかるものです。
本当に愛していれば結婚するまでお互い体の関係なしだって全然アリです。
あなたの「重さ」も伝えるべきだと思います。
尊重してもらって当然です。
軽い女性だと思ってくる男性も世の中にはいます。
そういう男性に限ってすぐに浮気します。
体の関係を沢山持つことを喜びにしている男性も多いですから、関係持ったらほなさいならという人もいます。
男性は草食系かマザコンでもない限り通常平均で60秒の中で120秒エロいことを考えていると、ウチの経典に書いてあります。(ホンマイナ)
今から結婚のことを考えるのであれば、純潔を保って恋人関係で終わるだ相手の反応次第では別れても良いのです。体の関係だけでいずれ恋人関係解消であるだけの人間であれば別れちゃうのもアリでしょう。そういう女性もいます。本当に未来の旦那となる人、パートナーとなる人、下僕となる人(笑)の為に純愛純潔を捧げる人もいます。
早い話、性行為なら動物でも昆虫でもするわけです。
娘が最近見ているEテレで「求愛あるある ビビデバビデうぉんちゅー」という歌が我が家でよく流れています。
あなたは純愛派の人でしょうから、簡単に体を許さない方が後で絶対にあとで後悔しないと思います。
そういう生き方って大事だと思うんです。
女性だったらある程度の年齢になったら体の関係をもって当然みたいな風潮っていつの頃からか誰が決めたんでしょうか。そういう感覚の人が多いからみんな不倫不倫の浮気浮気で政治家も偉いことになっちゃってるんじゃないでしょうか。
お互い異性を尊重しない姿勢だと思いますので、本当にその男性が「本当の愛情」のある人とかではなく、お互いが「本当の愛情」を求めている人同士とでしか関係をもたない方がいいと思いますが。

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今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

自分が好きですか?

みりんさん 相談ありがとうございます。

本当の愛情とは?のご質問で
内容から、依存的で相手、他人の事ばかり気にしているようですが

まず、自分が好きですか?自分を愛せていますか?自己肯定感がありますか?
自分が好きで、自分を愛せていないと、その愛を他人に分け与えたりできません
愛が十分じゃないからです。
自分が好きで自己肯定感が満たされると感じるときに
相手に依存せず、お互いを尊重しあえる、愛が見つかります。
素晴らしいパートナーが見つかるはずです。

自分が好きで、相手が好きで、お互いに尊重しあえて
社会に参加、貢献できていることが
本来の愛の実践といえるでしょう

よーく考えて、行動してみてください。
参考までに。
一礼

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お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリング、コーチングなどで活動しています。 メールでの相談も受け付けています。hasunohaの回答後のフォローアップはメールで致しておりますので、メールでお問い合わせください。また面接でのカウンセリングセラピーをご希望の方もメールで連絡をお願いします。 honsyoji.sk@ddknet.ne.jp へどうぞ。
昼間は、ほとんど法務に出ておりますので、夜の応対になります。 できれば、事前にメールで相談内容を教えていただければ、スムーズなセッションになるように思います。 プライバシー、相談内容の守秘義務は遵守いたします。

男は必ずしも体目当てで恋愛していないよ。

みりんさん、こんにちは。

 恋愛についていろいろと悩んでいるのですね。
恋愛について考えることは大切なことです。そこから愛すること、恋することを本能と共に理性で理解するのですから。
 普通の男は、私も含めてスケベではありますが(笑)、すべての男性が必ずしも好きな女性とHが目的で誘っているわけでもありません。性欲と愛をわけている男性もたくだんいますよ。好きになれば抱きたいという気持ちは当然ですが、愛情は性欲から出ているわけではないので、まずは好きという気持ちから始まります。
 みりんさんも、まだ若いからあせらず、いろんな人間関係を学んで、男性を見る目を養ってください。当然自分も魅力づくりは必要です。難しいことではありません。自分の趣味を充実させれば良いのです。そうすればあなたを愛する男性も現れるはずです。そこから恋愛は始まるのです。

がんばって!応援してますよ。合掌

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★僧伽(お友達)になりましょう。一緒に仏教を楽しみましょう★ Email;kongozaji@renge.net(気軽にメールしてね!)  直通電話:090-6041-0193(最初はショートメールで) ※※※※※※※※※※※※ 山寺の小さな金剛座寺は10月23日に襲った台風21号で、大変な被害を被りました。大規模な斜面の崩落で客殿が倒壊の危機に陥っています。人生は何が起こるかわかりません。復興に向けて20年努力してきましたが、またリセットになるとは思いませんでした。でもあきらめません。仏さまの教えは「一切皆苦」苦難をなくすことではありません。苦難は必ずきます。それを乗り越える心を作ることが、御仏さまの教えなのです。  ハスノハに訪れる皆さん。私と一緒に人生の苦難に正面から立ち向かい、乗り越えていきましょう。仏さまと共にならば、必ずできます。合掌 ※※※※※※※※※※※※ Email;kongozaji@renge.net 在家から天台宗僧侶になりました。田舎のお寺だからできる新しいお寺ライフを試みて活動しています。特技は手話で現在某大学の非常勤講師で初歩の手話講義をしています。NPO手話技能検定協会理事の役職を頂いて手話学習の普及に努めております。社会貢献として保護司のお役を通して社会更生のお手伝いをしております。 どうぞ伊勢にお越しの際は遊びにお立ち寄りください。また活動は三重だけでなく、埼玉・東京・神奈川などの首都圏、または車でいけるところはどこでも出張で活動しています。仏事のことなら気軽にご連絡ご相談ください。お寺には宿坊もありますので、心のリフレッシュをされたいのであれば、いつでもお泊りくださいね。 私と一緒に、お寺の復興を手伝ってくれる方を募集しています。私とお友達になってください。そして伊勢の山寺をあなたの第二のふるさとにしてください。 ●お葬式や法要、納骨をお受けしております。 エリアは三重・中部・近畿から東京・埼玉・神奈川まで、車でいけるところはどこでも走り回っております。どうぞご相談ください。  (メールが有難いですが、直通電話 090-6041-0193 でもお受けします。なかなか出られないので着信を残してください。またはSNSでご連絡くだされば折り返し電話します。なお電話での悩み相談は10分と決めておりますのでご了承願います) ※もし少しでも回答がお力になれましたら、その感謝のお気持ちを、ご本尊如意輪観世音菩薩さまへのご志納(布施行)でお願いします。ハスノハ活動ができるお寺の維持活動に使わせて頂きます。 ゆうちょ銀行100010-67608891 名義コンゴウザジ 百五銀行多気支店(普)221446 名義シュウ.コンゴウザジ 檀信徒・弟子になって一緒に仏教ライフを楽しみませんか?(檀信徒費志納年1万円) 仏教を人生に活かして楽しみましょう。合掌 

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