不安・自己嫌悪から逃れ、自信をつけたい。
お坊さんの皆様
はじめまして、hasunohaでの相談は初めてですが、何卒よろしくお願い致します。
事の発端は昨年の事でしょうか。何とはなしに使っていたSNSが突如として恐ろしく感じられるようになったのです。多くはありませんが決して少なくない数の友人とSNSを通じて繋がっておりましたが、そんな友人たちが楽しそうな交流や生活をしている様に嫉妬してしまうようになってしまいました。今までは多少気になることがありつつも大きな問題は無く見る事が出来ていたSNSが、誰かのアカウントを覗く度に何かどす黒いものが胸の内に渦巻くようになり、そんな自分の醜さにも耐えきれず、ついには殆どのSNSをやめてしまいました。
それからというもの、自分の自信の無さ、自分の駄目な部分が非常に目につくようになりました。周囲の優秀な方に臆してしまい、コミュニケーションが全く取れない。ミーティングでは質問できない所かそもそも質問が浮かばない。就職するにあたって自分のやりたい事が少しも分からない、等色々ございます。その度に"自分はなんてダメな人間だろう"と自分を責めていたように思います。
あまりにも苦しくなり、先日カウンセラーの方とも相談をしました。すぐに自虐的な考えに行きつく思考にストップを掛けなければならない。というアドバイスを頂き、実践しようと考えていた最中、少々大きな仕事を言い渡され、その仕事への不安・自信の無さからすっかり元の思考に戻ってしまいました。
最近では電話・メールの着信、SNSの通知が恐ろしく感じたりする事もあり、気が休まらない事もあり、本業にも中々手が付きません。さらには以前お世話になったカウンセラーに依存しそうな自分がある事にも気づき、余計に自己嫌悪が止まりません。
上記の諸々の問題は恐らく自分に自信が持てるようになることで解決できるものではないかと考えておりますが、頭が凝り固まってしまっており、中々改善することが出来ません。20代も半ばの人間がなんと幼稚で情けない事でしょうか。
まとまりの無い内容で大変申し訳ございませんが、もう少し上手に生きていくためにお坊さんの皆様からの視点、お言葉、お叱りなど頂ければ幸いに存じます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
不安は嫌なものだけど否定しない
幼稚?そうでしょうか?とっても多いですよ、この手の悩みは。大丈夫、あなただけではありません。むしろ『誰もが一度は通る道』です。
私もQ&Aの回答を始めて十年以上が経ちますが、最初の頃は回答を書き、投稿する前に読み返しては胃が痛くなり、投稿ボタンを押すに当たって胃が痛くなり、返信を待つ間に胃が痛くなり、返信がのお知らせを見て胃が痛くなり、後日色々考えてしまって胃が痛くなっておりました。誇張じゃありませんよ。文字通りそうでした。
でもですね、幸い私は先賢に恵まれました。すでに回答者としてのスタイルを確立し、仏道に誠実で実力もあり、そしてなお学び続ける先輩方に出会いました。だから私はその人たちに学ぶことでその時期を乗り越えられたのです。
「自分より優秀な人がいる」これって、本当はとても幸せで贅沢なことなんですよ。
人には一番になってやろう!という自信よりも貪欲に上の人を求める姿勢が肝要です。
それからコミュニケーション。これはスキルです。本屋さんで探してみてください。腐るほどあります。それだけ当たり前のようで当たり前でないものなんです。それもこれから学びましょう。
次に質問…ぶっちゃけ的を射た良い質問をすることは、適切な回答をするよりも数倍難しいですよ。適切な回答は回答する部分だけ分かっていれば出来ます。例えばアイウエオのウを答える時はウだけ言えれば答えられるんです。でも、適切な質問は全体の構成を把握し、全体の中で何が足りないか見抜く知識と理解力とセンスが問われます。五十音順全て分かっていないと本来ウがあるべき所に違和感があると見抜けません。だから今、質問できないことは自然なんです。
むしろ後輩を何人か育てた実績を持つくらいの歳になると、したくなくても質問しないと落ち着かないようになりますから大丈夫です。
字数制限があるのでやりたい事はリンクで。長文申し訳ありません。
https://hasunoha.jp/questions/3100
青春の青は憂鬱のブルーでもあります。程度の差こそあれ、本当に誰もが一度は通る道なんです。それで良いんです。あなたは間違っていない。大丈夫。
質問者からのお礼
大慈様
一つ一つ丁寧にご回答下さり、誠にありがとうございます。
少し時間をおいて色々と考えてみましたが、いざ冷静になってみると大慈様のおっしゃる通り、周りに優秀な方が多い今の状況は非常に恵まれているのだなあと感じました。
「一番になってやろう!という自信よりも貪欲に上の人を求める姿勢」というお言葉、とても新鮮でございました。自信がないのは確かですが、今回の悩みは卑屈になって周囲の人を敵のようにみなし、行動することをやめてしまったのが一つの原因なのかもしれません。
いつまで青春なんぞしているんだ、と自分を責める思いもやはり感じてしまいますが、何とか足を止める事だけはせず、前に進んでいこうと思います。
ありがとうございました。