自分の意見が全く信用できない。回答受付中
20歳男です。
幼少期から鈍臭く気も頭の回転も遅いので全く自分に自信がありません。
最近からは自分はこう思ったからこれは間違いだろうとすら考えてしまいます。
友人と口論になった時も自分の意見があるのに全く主張できません。いつも口論が終わった後からああ言えばよかったと後悔しています。
この自己肯定感の無さはどの様に改善すればいいでしょうか?
よろしくお願い致します。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ご相談ありがとうございます。
あなたが抱えている「自信のなさ」「主張できないもどかしさ」「自己肯定感の低さ」は、決してあなただけの問題ではありません。それは、多くの人が心の奥で静かに抱えているものであり、あなたが“心の誠実さ”を持っている証でもあるのです。
まずお伝えしたいのは、あなたが「気も、頭の回転も遅い」と思い込んでいるその評価、本当に正しいでしょうか?
例えば、あとから「ああ言えばよかった」と思えるということは、思考力がある証です。相手の話をよく聞いてしまうがゆえに、その場で言い返せないのは、共感力や優しさがある証です。
それを「自分はダメだ」と決めつけてしまうのは、まるで花が咲く前に、「この芽はきっと咲かない」と言っているようなものです。あなたの力は、きっと“即反応”や“瞬発力”ではなく、時間をかけてじっくり考え、深めていく力なのかもしれません。
自己肯定感とは、「すごい自分」になることではありません。むしろ、「今の自分」を否定せずにそのまま抱きしめることです。失敗する自分も、すぐ反応できない自分も、他人の目が気になる自分も、すべて「今のあなたを形づくるかけがえのないパーツ」なのです。
そんなあなたに、2つアドバイスを僭越ですがさせていただきたいと思います。
1つ目は、日々の小さな「できた」を記録する事です。毎日寝る前に「今日、自分ができたこと」を3つ書き出してみてください。どんなに小さなことでも構いません。電車で席をゆずった。朝、時間通りに起きられた。ちゃんとご飯を食べた。小さな「できた」の積み重ねが、やがて「自分を信じる力」になります。
2つ目は、「考え直してから伝える」ことを武器にする。瞬時に返せないのは頭の回転の遅さが原因ではありません。あとから「こう言えばよかった」と気づけるなら、それを次に伝える勇気を持ってみてください。「この前の話だけど、ちょっと自分の気持ちを改めて考えてみたんだ」と切り出せばいいのです。“後出しの強さ”も、立派な力です。
最後に、今のあなたがダメなのではなく、今のあなたが「自分と向き合っている」という事実が、何より尊いと思います。つらくなる夜もあると思います。でも、どうか「今日もよくがんばった」と自分に声をかけてあげてください。
あなたの心が、少しずつでも軽くなりますように。応援しています。
後から主張してもいいと思いますよ。「さっきは言えなかったけど本当はこう思うんだよね。」とか「昨日は○○君の言うとおりだと思ったけど家でじっくり考えてみたらそうじゃないと思ったんだ。こうした方がこういう理由で良いと思うよ。」ってね。
会社に勤めていて上司やお客さんから何か指示された時にその場の流れで「はい」と言っても、後でよく考えたら不可能だったら「さっきははいと答えましたがよく考えてみるとこういう理由で不可能です。指示内容を変更させてください。」と後から主張することもよくありますからね。
気が付いたときに訂正したらいいですからね。
いろんな人と話す場で慣れていくこと。経験が自信に繋がっていく
思っていること、感じていることを、全て相手に伝えられる人ってどのくらいいるのかしら。自信を持って伝えるって、難しいものですよね。
コミュニケーションは、言葉だけのやり取りに留まらず、表情や場の空気を感じながら、伝え合っていくものですよね。ですから、言葉で発するものは少なくても、相手がこう考えているんじゃないかと受け取ったり、自分の想いも態度にして伝わっていることも十分に考えられますよ。
ですが、きちんと言葉にして、その場で伝えたかったというもどかしさも感じて、モヤモヤすることもありますよね。
自信は、相手が頷いてくれたり、わかるよって言ってもらえたり、受け入れられた実感から認められる自信へと繋がっていきます。
ですから、いろんな人の話を聞いたり、会話を楽しんでいきましょう。この人と話がしたいな、考えをわかってもらいたいなって想いが、どう言えば伝わるのだろうかと探るきっかけにもなっていきますよ。
私の周りでも、話上手な人や説明がわかりやすい人もいます。そのたびに、どういう話し方なら耳を傾けてくれるのかと、この人のように話せたらなと感心しますし、お手本にしています。そして、いろんな人と話す場で、慣れていくこと。そんな経験が、自信に繋がっていきますよ。