自分を大切に出来ない。
人生を変えたく、こんな自分じゃだめだと思い、無理に自分を勢いづけて行動してしまいました。 現状が苦しくてもどうしたらいいか分からず、そのまま頑張ってしまったり、本当にやりたいのかも分からないのに後先考えず行動したりもします。
自分を大切にし、自分の気持ちに正直に生きる方法はありますか。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
無理に勢いづけた自分も、すでに“人生を変えようとした証”です
まず、あなたがこれまでしてきた行動
・無理に頑張ってしまった
・本心が分からないまま動いてしまった
すべて「ダメだったこと」と思ってしまうお気持ちもよくわかります。
それは 「間違い」ではなく、「まだ手探りのまま動こうとした勇気」 です。
誰しも最初から「正しい答え」なんて分かりません。仏教では、こう説かれています。
「迷いの中に、道がある」
「本当にやりたいのか分からないまま動いてしまった自分」も、“自分を見つけようとする道の途中”にいるだけなのです。
仏教では、「自他一如」
自分と他人は切り離せないという教えがあります。
自分の心を雑に扱えば、他人との関係もうまくいかなくなり、
逆に、自分を大切にできるようになると、世界との関係もやさしくなるのです。
ではどうすれば「自分を大切にする」ことができるのでしょうか?
① 「心に正直な問いかけ」を一つ持つ。例えば毎朝こう問いかけてみてください。
「今日の私は、どんなふうに生きたい?」
(がんばりたい、休みたい、丁寧に過ごしたい…何でもいい)
これは、“目標”ではなく、“自分の声を聞く習慣”です。
最初はぼんやりしていても、続けるうちに“心の軸”が見えてきます。
② 「行動の前に、ひと呼吸」
何かを始めるとき、迷っているとき、たった5秒でいいので、静かに呼吸して、こうつぶやいてみてください。
「これは、ほんとうに私がやりたいこと?」
この小さな間(ま)が、「衝動」ではなく「本音」に触れるための扉になります。
③ 「がんばらなかった日も、自分に“ありがとう”を言う」
たとえ何もできなかった日があったとしても、「それでも私、今日を生きてくれてありがとう」と言ってあげてください。
仏教では、「今、ここに命があること」が最も尊いと説きます。
“何かをした”自分よりも、“今日も生きている”自分を讃えてあげてください。
「自分を変えたい」と願い、「本音で生きたい」と思い、
「でもどうすればいいか分からない」と迷っている。
その一歩一歩こそが、すでに「変わる途中」の証拠です。
仏教では、「発心」「目覚めようとする心が芽生えた瞬間が、すでに仏道の第一歩」とされます。
あなたの中には、その芽がもう静かに根を張り始めています。
どうか、焦らず、否定せず、
自分の心を、やさしく育てていってあげてください。
合掌
あわてないで検討しましょう
拝読させて頂きました。
ご質問ありがとうございます。
あなたは自分の人生を変えたいと思っているのですね。無理に行動してしまって苦しくなってしまったのですね。これからどうしていけばいいのかわからないのですね。自分のことを大切になさって正直にいきたいと思っているのですね。詳細なあなたのことはわからないですけれどもあなたのそのお気持ちを心より受け止めさせて頂きます。
あなたが今まで必死になってやってきたことも暗中模索してきたことも決してムダなことではないと思います。
あなたなりに思って突き進んでいらしたでしょうからそれが今につながっているのです。ましてや今は途中経過です。
ひとまずあわてないでゆっくりと一息ついてみて下さいね。
そしてゆっくり落ち着いてあなた自身を休めてあげましょう。力を抜いてゆっくり落ち着いてみましょう。
繰り返しですけれどもあなたのしてきたことは決してムダではないのです。これからもあなたの糧になっていくのです。
ですからゆっくりとあなた自身のことを見つめ直していきましょう、あなたのなさったことをゆっくりと見直してみていきましょう。そして様々な結果との関係を診ていきましょう。
それからあなたがどうなさっていきたいのか、あなたがどう生きていきたいのか、あなたが何を目指していきたいのかじっくりとご検討してみたり、様々な事例を見てこれからに役立てていきましょう。
あなたの未来はこれから開けていきますし、これから大きく変わっていくのですからね。
決してあわてないでじっくりと検討なさり、様々なことを参考になさって経験しながら落ち着いて一歩ずつ進んでいきましょう。
あなたを心より応援してますね!がんばってくださいね!
質問者からのお礼
ありがとうございます。決して無駄な事ではなかったと思い、前を向きます。