自信を持たない回答受付中
ただ、励ましていただきたいです。
先の見えない将来にも不安を感じてしまいます。大切な人を傷つけて避けてしまう自分もいます。そして一人ぼっちになってしまいます。依存体質で心配性な性格が辛いです。
お坊さんからの回答 2件
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小さなことでも、少しずつであっても、積み重ねで未来は変わる。
小さなことでも、少しずつであっても、その積み重ねが自分の自信になっていき、特別な価値になっていくものです。
上には上がいますし、他と比べて気持ちも揺れますが、結局は自分は自分を生きるしかできませんし、今の自分の知識をもって将来を見るしか出来ません。ですが、それは今の自分から見た未来であって、これからの自分は変化していくわけですから、そこから見る未来はまた違ってくるでしょう。
ですから、今あれこれと将来に不安を抱いて生きづらくなるよりも、小さなことでも、少しずつであっても、出来る頑張りを積み重ねていきましょう。
大丈夫よ、周りがいる。頼りながらも、依存ではなく、あなたもしっかり立てるようにね。
無常
不安や孤独の中で、「ただ励ましてほしい」というお気持ち、とても自然なことです。私たちは仏教で「無常」と呼ばれる、すべてが変化し続ける世界に生きています。良い時も悪い時も永遠には続きません。いまの不安や孤独も、波のように必ず形を変えていきます。
ご相談文にある「大切な人を傷つけて避けてしまう」というのは、仏教でいう「煩悩」。心を曇らせる感情の一つでもあります。煩悩を持つことは、決してあなたが弱いからではありません。それは“人として生きている証”です。ただし、煩悩に振り回されすぎると、関係や自分自身をさらに苦しめてしまうことがあります。
では、どうすればいいのか。
仏教の修行では「止観(しかん)」と呼ばれる方法があります。「止」は立ち止まり心を静めること、「観」は静まった心で自分の内側を見つめることです。日常でも、呼吸をゆっくり数える、5分だけ目を閉じて心の声を聴く。これだけでも、感情の波が少しずつ落ち着きます。
また、自分の不安や依存の傾向を責める必要はありません。それも含めて「縁起」。過去の経験、人との関わり、環境の積み重ねによって形づくられた、あなたという存在です。縁が変われば、あなたの心の形も必ず変わります。
仏教には「慈悲」という教えがあります。「慈」は相手の幸せを願う心、「悲」は相手の苦しみを和らげたい心。まずはその慈悲を自分自身に向けてみてください。「不安を抱えていても大丈夫」「依存する自分も、人を愛したいからこそ」と、優しく声をかけるのです。これを「自慈悲(じじひ)」といいます。
先の見えない未来は、誰にとっても不安です。だからこそ、仏教では「一日一生」という考え方を大切にします。今日という一日を、一つの命のように丁寧に過ごす。明日のことは明日になってからで構いません。
あなたがいま感じている苦しみは、決して一人だけのものではありません。むしろ、多くの人が言葉にできず抱えている思いです。こうして誰かに打ち明けられた時点で、もうその苦しみは半分ほど軽くなっています。
どうか、今の自分を否定せず、小さな呼吸から、今日一日を静かに歩んでみてください。
合掌