家の宗派と自分の信仰
よろしくお願いします。
私の家は浄土宗ですが子供の頃から正月や受験の時など真言宗のお寺で護摩祈祷を受けていました。もちろん氏子として近くの神社にもお世話になり、私自身も巫女のアルバイトもしました。
亡き父は趣味の幅が広く空海の本も多く読んでいました。この数年は母は菩提寺と別の真言宗豊山派のお寺で観音講や御詠歌でお世話になっています。母は信仰というより老人会の延長のような感じと言っています。ちなみに母の実家は神道です。
私は数年前に京都東寺の講堂で心の安心を得てから仏教や弘法大師の勉強を始めました。大学や、お寺の公開講座を受けたりお寺を巡る中で自身には真言宗がしっくりくると感じています。私は一人っ子なのでお墓や仏壇を将来どうしたら良いかまだ漠然とですが悩みます。
菩提寺の住職様は父が生前、娘はお大師さまの勉強をしてる、と話した時に とても良いことですね とおっしゃっていたようです。もし私が真言宗のお寺にお世話になりたいと思う場合はどうなるのでしょうか。どうしたらよいのでしょうか教えていただきたくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ご仏縁
そらまめ様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
「真言宗がしっくりくると感じています」・・とのお気持ちは誠に大切であるかと存じます。
人それぞれには、それぞれで悟りへと向けての機根・気質も異なるため、仏教の教えの中で、何が最も自分に合うのかは、やはり、色々と当たっていく必要はあるかと存じます。
ただ、数ある教えの中でも、これだけは異ならないという共通しての基本的なものがございます。
例えば、四法印や四聖諦、空や縁起という考え方などになります。
そのため、できれば、仏教の基本的なところも踏まえられることも併せて、真言宗の修習も進められていかれると良いだろうかと存じます。
菩提寺さんのことですが、ご先祖様が強くご仏縁のある仏教の宗派として、できれば、尊重されて頂くと共に、ご自身の仏法修習は、真言宗でも全く構わないかとは存じます。
まあ、拙生など、お寺は、その昔、浄土信仰が盛んなお寺であり、江戸時代には浄土宗に属していたものの、戦後には単立寺院(本山に属さないお寺・無宗派単立系)となり、なぜか、先代の意向にて、住職、そしてその流れで拙生の修行は臨済宗(禅宗)に。でも、本尊は、阿弥陀如来様にて極楽誓願も行うなど、お寺的には、浄土信仰ももちろん続いてあり、なおかつ、拙生などは、チベット密教における灌頂も受けたりして、チベット密教の修行もしております。
仏教を総合的に学び、修習を進めていく中で、今は、チベット密教が最も自分のしっくりくるところとなっております。
この「しっくりくる」というのは、修習を確かに進めていく上でも本当に大切であると思います。
とにかくそれぞれのご仏縁も大切となりますので、ご先祖様のご仏縁も大切になさられて頂きまして、また、ご自身はご自身のご仏縁も大切にして頂けましたらと存じます。
まあ、形式的なこと(法要・葬儀作法・供養作法などの違い)の戸惑いももしかしたら先ではあるかもしれませんが、何宗であろうが、元はお釈迦様の教えの中におけること。基礎、基本は同じですので、自身の仏教修習は別として、包括して尊重して頂いて受け入れて頂くことも一つのご仏縁のカタチであるかとも存じます。
川口英俊 合掌
個人の信仰とイエの信仰は違っても良いと思います
こんばんは。
題にも書いたとおり、個人の信仰とイエの信仰は違っても良いと思います。
私の檀家様にも、キリスト教系の高校に通っていたので、キリスト教を信仰しています、って方がいらっしゃいます。「でもこのお寺さんにお世話になるけどね」と付け足してくださいます(笑)
またほとんどのご家庭が、どこかの神社さんの氏子になっていると思います。
信仰は自由ですので、信仰は真言宗、菩提は浄土宗でも問題ないですよ。
質問者からのお礼
お忙しい中ありがとうございます。信仰は個人の自由というのはわかってはいてもなんとなく気持ちが落ち着きませんでした。今は仏縁に感謝し、もっと学びたいと思います。感謝申し上げます。