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素直になれなくて甘え下手、笑顔も出ません。

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私は40代の一児の母です。10年前に結婚し、育った地を離れました(県内ですが)当然周りに身内はおらず、完全アウェイ状態。直に頼れるのは主人の両親のみです。

さてご相談ですが、表題にもあるように素直になれなくなりました。昔から両親から「お前は甘え下手だ」と言われています。それに加え、何かして頂いたりした時に、ありがとうなどの言葉がうまく言えません。自分が至らなかった、出来なかった事を相手にさせてしまった事が情けなく感じてしまうのです。

全て完璧に、甘えないのが自立という気持ちがどこかにあります。それでも完璧には出来ず、仕事はミスが多く、上長からお叱りを受ける事がしばしばです。

その劣等感から、周りに対して笑顔が向けられなくなってしまいました。

ありがとう、いつもすみません、などと自然に口に出せる人が羨ましいです。

感謝の気持ちを素直に出したい、笑顔でいたい、でも上手く出来ない…。

…こんな私は世渡り下手、なんですかね…。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

甘え下手?世渡り下手?そういう問題か?

あなたはもしかして「甘え下手」なのではなく、【我慢】(がまん)なのでは?
【我慢】の本来の意味は、普段一般的に使われている「辛坊すること」とは違います。本来の意味は、端的にいえば「うぬぼれ」です。自分に自惚れ、執着している、【七慢心】のひとつです。

”全て完璧に、甘えないのが自立という気持ちがどこかにあります。”
何事にも、特に仕事に向かう姿勢として、これくらいの気合いはむしろ必要でしょう。

”それでも完璧には出来ず、仕事はミスが多く、上長からお叱りを受ける事がしばしばです。”
あなたは背伸びをして、できもしないことを中途半端に着手しては結局他人に迷惑をかける。その原因は、自分の力を過信する【我慢】に取り憑かれていることなのではないでしょうか?

”ありがとう、いつもすみません、などと自然に口に出せる人が羨ましいです。”
自分の至らなさ、未熟さを真っ直ぐ見据えることができたら、そんなに力まなくても心のそこから「ありがとう」という言葉や態度が吹き上がってくるし、「いつもすみません」と謙虚にならずにはいられなくなると思います。

「ありがとう」と言わずにはいられない。「いつもすみません」と伝えずにはいられない。
これ以上でもこれ以下でもなく、右でも左でもない、極めて極めてニュートラルな自分を見つめ、あなた自身の身の事実に素直に降参したとき、やっと素直に他人に助けを求めたり、心から感謝することができるようになるでしょう。

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質問者からのお礼

ありがとうございます。回答が胸にしみました。確かに自分を過信してしまう所があります。その結果、何もかもが中途半端になってしまい迷惑をかけてしまうという…。
頂いたアドバイスを胸に頑張ります☆

また相談をするかと思いますが、その節はよろしくお願い致します。

朝、取り急ぎのお礼だったので改めて…。

これまでの自分の行いを振り返ってみると、大半が中途半端故に周りに迷惑をかけていた事に気付きました。あれもこれもと手を広げ、結局は中途半端。それ故にどうして上手くいかないんだろうなどと悩む事が多かったです。未熟なのに自分を過信してしまう事に今まで気付きませんでした。今回こちらで相談する事で、自分の至らない点がハッキリ分かってスッキリしました。

分からないことは素直に教えを請う、一つ一つのことに対して中途半端にならないようにする事を心掛けていきます。

ありがとうございました。

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