樹木葬について
先日は心のこもったご回答ありがとうございます。
家族のことの悩みを質問させてもらいました。
あれから、イライラ考えず、一呼吸おいてから考えてみると、みんなそれぞれに、悩み、頑張ってるんだなあと感じ、心が穏やかになりました。
この度はまったく違う質問です。
先日、義両親が樹木葬での墓所を購入しました。
購入後に見学する機会があったのですが、浄土真宗のお墓に慣れている私には、少し疑問点がおおかったので、教えていただきたくお願いします。
① お骨が、お参りのときに足元にあることになります。お骨が土にかえると言われますが、ふんずけてしまうようで怖いです。また、他の入墓しているお骨のまわりも足元にみて歩くことになりますが、失礼にあたりませんか?
② お骨が土にかえるといわれていますが、人造土壌で上手に分解できるのでしょうか?もし、風雨などでばらばらになったら、誰のお骨かわからなくなりませんか?
③ 納骨のおりは、お坊様はかがみこんでお経をあげるのですか?参列者は、もっと低い位置にいないと失礼にあたりませんか?
④ お線香やお供えは、指定箇所でとのことで、お墓から離れていますが、仏様は誰へのお線香か気づいてもらえますか?
⑤ お坊様方の樹木葬への感想は、様々ですか?また、お坊様によっては、納骨の時のお経を断られる場合がありますか?
樹木葬を否定するつもりはありません。素朴な疑問と、実際にお墓を使うときになって、あたふたしないためにも、どうかご回答よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
素晴らしい感性です
私は樹木葬は超・ド反対派です。
第一、その木を生かしている訳でもない。
カロウトから木に直接つながっている訳でもありません。現物の構造をよく見てよく考えた方がいいでしょう。
お寺が主催する樹木葬ならかろうじてまだいいかもしれませんが、霊園業者が営利目的で行う樹木葬は、仏教に寄生しつつ仏教を破壊するもの以外の何ものでもないからド反対なのです。
そもそも個人営利の霊園埋葬は日本のお寺文化の貢献にも何にもなりません。
お寺に所属して、お寺の檀家さんになっていただくことで、はじめてお寺が檀家様に支援され、日本にお寺文化や仏教が存続していくのです。
霊園業者は、仏教徒が墓地を買ったからと言ってお寺に寄進するわけでもなく、自分たちの利益になるだけで宗教活動ではありません。
① 失礼ですよね。それが日本人の感性です。
② 分解されません。コンクリのカロウトですから、カロウトの排水溝に骨がひっかかっていくという状態でしょう。誰の骨かわからないごちゃ混ぜでしょう。
それであなたは平気ですか?業者さんも自分の親をそうさせて平気ですか?私は嫌です。
散骨も同様です。それを主催しているのは、お坊さんではなく、仏教者でもなく、合理主義者です。
③だからこそ仏塔が望ましいのです。
④完全に合理性を重視した人間目線で仏教感性とは程遠いものです。
⑤断りはしませんが、流行りや合理主義に乗って個人の遺骨を私有化しますと、ものと等しくなり、供養から処理の時代を迎え、仏教そのものが破滅すると感じます。
樹木葬は合理主義。
墓石供養は菩提心を建てて自らも菩提心を起こして誓願を立てている姿。故人への最上の報恩供養であり、日本のお寺文化への貢献であり、菩提心を起こすという宗教心ある弔いなのです。(これは丹下の個人的意見です)
お経には墓を建てると書いてあります
批判ではく事実として申し上げておきます。
真宗では先祖供養は必要なく、そのため墓も不要ということです。
理由は二つ。
念仏者は死後、迷わず浄土に赴いているから。もう一つは凡夫である私達が供養などおこがましい。
ということをお聞きしたことがあります。
何度も申し上げますが批判ではありません。真宗は、先祖供養は不要という信仰であることをちゃんとおさえていただきたいということです。
ということで
真宗的には樹木葬は大丈夫だと思います。
僕は法華ですから法華経に説かれていることを申し上げます。
「塔を建てて供養し」
「宝塔の中に(舎利の)全身(全て)います」
法華的には塔を建てて供養しろとお釈迦様が申しておりますので樹木葬を良しとする経文的根拠がありません。
ご参考までに。
質問者からのお礼
四次元様 丹下様
ご回答ありがとうございます。
丹下様のお言葉より、なぜ自分が樹木葬に違和感を覚えたかわかったような気がします。
義父母が購入した墓所は、案内役もセールスマンのような人で、植え込みに墓番号がふってありました。それも4番や9番もあり、なんだか嫌だなあと思いました。しかし、営利優先、合理主義であれば、自然なことなのでしょう。
やはり、仏様を目下に見て、お参りはしたくはありませんし、目の前でお線香もあげたいです。
義父母が子供のいない私たち夫婦を気遣い、将来墓守の心配のない樹木葬を選んだのであろうとは、十分汲み取れるのですが、気持ちよくお墓の前で手を合わせたいので、勇気をだして義父母に丹下様のお言葉をお借りしつつ、私の気持ちもつたえてみようと思います。
丁寧に、お答えいただき、ありがとうございます。