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旅行前のトラブル

回答数回答 1
有り難し有り難し 4

昨年、大学受験に関する相談をさせて
いただきました。回答と時間のおかげで
今は楽しく生活しています。
ありがとうございました。
今回もどうぞよろしくお願いします。

半年程前から友人と計画していた
海外旅行出発1週間前になりました。

しかし友人が先日足を骨折し、松葉杖と
車椅子がないと生活できない状態になって
しまったそうです。

誰にでも起こり得ることで仕方ないとは
思っていますが、本当に楽しみに
していたので電話で報告を受けた際
ぎこちない反応になってしまいました。

友人はわたしに迷惑は確実にかかるが、
行けると思う、キャンセルの判断は
わたしに任せると言っています。

私も友人も、初めての友達との海外旅行を
本当に楽しみにしていました。
だから行きたい気持と、
旅先でまたケガをしたらという不安、
私自身骨折をしたことがないため、
痛みも不便さも分からないので
サポートできるのかなど
色々な気持ちが葛藤して
どうするべきか全くわかりません。

最終的に決めるのはわたしと友人ですが、
お坊さんたちならどうするか
教えてください。

また、旅行するにしてもキャンセルでも
友人はわざとケガをしたわけではないので
責めたくありませんが、どうしても
モヤモヤした気持が残ってしまうと思います。
しかしずっと仲良くしてきてくれた友人に
こんな風に考えてしまう自分が嫌です。
こんな気持ちの鎮め方があったら
教えてください。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どういう内容の旅行が可能か、旅行会社と相談

 現段階でのキャンセルとなりますと、旅行代金の30%乃至50%のキャンセル料がかかるのではないでしょうか?

 まずは旅行社に問い合わせることが必要だと思います。車椅子や松葉杖使用の旅行者に対して、旅行社の現地デスク、現地ガイド、ホテルや交通機関がどの程度までサポートしてくれるのか、確認する必要があると思います。申し込んだ旅行社によって現地対応に差があると思います。日本国内の大きな観光地なら、車椅子や松葉杖でも、そこそこ観光等は可能でしょう。外国でも車椅子の方への対応やサポートが十分可能な地域もあると思います。そういう所への旅行でしたら、多少の不自由さや制約があっても、思い出に残る旅行とすることは可能かもしれません。

 旅行社からのサポートや現地での対応が望めない場合は、キャンセル料の多寡にかかわらず、旅行は断念された方が宜しいかと思います。

追記
 もやもやした気持ちの部分について、補足させていただきます。

 般若心経の中の一節に「遠離一切顛倒夢想」とあります。一切の誤った見方や夢想を離れるという意味の言葉です。顛倒とは、「ひっくり返った状態」とか「ひっくり返ったような、誤ったものの見方、考え方」ということです。例えば、「世の中、いつも自分が願った通りになる。思った通りになる。」とか「自分の命は永遠である。」というような考え方のことです。そして、こうでありたいと夢想することも多いと思います。
 世の中、自分の希望通り、都合通りにならないことは、いくらでもあります。交通手段だけを考えても、台風が来るので、飛行機が欠航になる。架線事故のために、電車がストップ。豪雪のため、宅配便の取り扱いが停止。交通手段や交通網が整備されても、自然の猛威の前には無力な場合も多いです。機械にしても我々人間の体にしても、常に万全の状態であり続けることは不可能です。オリンピック選手だって、常に自己ベストを出せるとは限りません。機械は故障することも多いですし、我々人間も常に怪我や病気の危険にさらされています。

 楽しみにしていた旅行を実施できるかどうか危うい。仮に旅行に行けたとしても、期待したように楽しめないかもしれない。そういう残念は気持ちは理解できますが、それが度を過ぎると、お経で説く「顛倒」の状態になってしまいます。人生、こういうことは結構ありますよ。

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