菩薩様について
私が仏教に興味を持ち始めたきっかけは、大人になってからお寺で仏像を拝観した際に、作りの美しさや、「仏像から何か語りかけられている気がする」と感じたからです。
そこから有名な般若心経についても知りたいと思い、初心者向けの分かりやすい解説本を読みました。そこで「観自在菩薩がお釈迦様の弟子に語りかけている」ことだと知ったのですが、以前に仏像の本を読んで「菩薩とはお釈迦様が出家する前の姿」と認識していたので、如来像も菩薩像も全てお釈迦様自身だと思っていました、恥ずかしながら…。
観自在菩薩は、お釈迦様ではなくお釈迦様の弟子、ということでしょうか?例えば釈迦如来はお釈迦様で、薬師如来は別の人、みたいなことでしょうか?
因みに先日、東京国立博物館の仏像の催しにて沢山の国宝や重要文化財を見ることが出来、感動しました。小さな仏像さんも後ろ側までじっくり見れるのは展覧会ならではですね。
前にも般若心経について質問させて頂いたことがあるのですが、やはり仏教のことこそハスノハのお坊さんに聞いてみよう!と思い質問させて頂きます。初心者すぎる質問ですみませんが、よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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観自在菩薩とは観世音菩薩の別名です。
マリーさん、こんにちは。
仏教を学んでいるのですね。ぜんぜん恥ずかしくないですよ。仏教の知識なんて無限大!この余にすべて把握しているお坊さん、学者さんなんて、いないのですから。あくまでも一部の知識だけです。
さて菩薩とは、お釈迦様の悟る前のご修行のお姿をモデルにしています。お釈迦様は王子だったので、菩薩の姿は、ジャラジャラ飾りをつけている姿になっているのですよ。
そして、観自在菩薩と観世音菩薩は同じ菩薩のことを行っています。これは飜譯の違いだけです。観世音菩薩は鳩摩羅什という翻訳家のお経で使われる名前で、観自在は皆さん西遊記でおなじみの玄奘三蔵法師の翻訳名です。お経はインドの言葉から中国の漢字に翻訳されたため、その翻訳者によって表記の仕方が違う場合があるのです。また、意訳か直訳かでも違いますね。今、マリーさんが学んでいる、般若心経も、般若は「パンニャ」という音をそのまま表記しているため、意訳では「智慧」と表記されます。
そういうところも楽しみながら学ぶといいですね。合掌
観自在菩薩(=観音菩薩)は、阿弥陀様の分身(ふんじん)です。
なので、木像の観音様の白毫(第三の眼のところ)には、小さな阿弥陀様の像が彫られています。(常に阿弥陀様を想っているのが観音菩薩様ということです)
菩薩様も、如来(仏)様もたくさんの方々がいらっしゃって、それぞれ別のお方である場合もあれば、「同体異名」と言って”名前は違うけど同じお方”という場合もあります。
(例えば、”山田さん”が、”ケンちゃん”と呼ばれていたりするように)
質問者からのお礼
ご回答いただき、ありがとうございます!
とても参考になりました。
菩薩様も如来様も、奥が深いですね!これからも楽しみながら学んでいきたいと思います。