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自分の信念を貫きたい

回答数回答 3
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介護施設で看護師を長年やってます。

新しい職場に入職したのですが、私が長年やってきた介護のノウハウがまったく通用しない、ある意味、ブラックな職場に来てしまいました。

例えば、認知症が強くて介護抵抗があるお年寄りに対して、『すぐ精神安定剤』とか、『自宅に帰ってもらおう』とか、『他の施設へ』など、、、

そうじゃなくて、なぜ、このお年寄りは介護抵抗するのか、何がイヤで抵抗するのか、どうしたら穏やかに過ごせるのだろうか、、、

など、本当はそうやって話し合い、どうアプローチしていくのかを考えていくのが介護施設だと思ってますが、今の職場はそれが通用しません。

昔から、そういう体制なんでしょうね。

トップもそんな考え方ですから。

でも、中には、私と同じ考え方をしてくれる職員もいるんです。

同じ考えを持った方から『その気持ち、ブレないでほしい』と言われます。

自分もブレたくはないけど、、、

そんな職場に飲まれそうで、、、

日々、そぅいぅ意味で葛藤しています。

職場を変えるつもりは今のところありませんが、自分の気持ちがブレず、強く持てる方法を教えてください。

ちなみに新しい職場のため、いくら介護施設で経験があるとはいえ、新参者で発言力は弱いです。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私たちも一緒ですよ

辛いですよね。お坊さんの世界も真っ黒です。この世界は上の人が「アイツは黒だ」と言えば黒になってしまいます。事実確認なんて概念は存在しません。上の人が「黒な気がした」らそれで黒なんです。それで罰を与えられ、悪評が広まってしまう世界。

でも、沢山のお坊さんが日本仏教を善くしようと『同時多発的に』行動し始めました。
それがここ10年で次々と芽吹き始めています。批判一色だったメディアの風向きも変わり、一般の方々からも「坊主丸儲けは嘘」「最近のお坊さんは頑張ってるよ」という反論が聞こえるようになりました。有り難いことです。

今は大切な時期なんですよ。発芽したばかりの苗たちが折れてしまわないように。
私はそんな変えようとするお坊さん達の努力が、偏見や間違ったモノサシによって歪められ、潰されないように守ろうとしてきました。

ここだって今が大切な時期です。hasunohaでお坊さんを見る目が変わったと言ってくださる方が大勢いらっしゃいます。でも、まだ「日本仏教は残念だけどhasunoha回答僧は立派」止まりですよね。これからhasunohaが日本仏教と別カウントになってしまうかどうかの瀬戸際です。

それなのにお坊さんはお互いの足を引っ張り合う。「テラノムスコにヤル気のある奴は1人もいない」「全国の坊主は全員、檀家制度で金儲けなだけ」「誰々は色々試みてるらしいが、俺に言わせりゃ悟っていないから足を引っ張ってる」「そんな連中は全員、排除すべき。間違った方向に導く悪者」「でも、私のグループだけは本物」「反論する奴は腐った体制に忖度してる」

みんな日本仏教を善くしようと足掻いているのに、みんな旧体制の権化認定し合って潰し合うんです。アイツは黒な気がする…と。
なんでそんなに顔も名前も存在も知らない不特定多数の人達を一括りに悪者にして悪口言えるのか不思議でなりません。どんなに理想が正しかろうとお互いの頑張りを潰し合えばただの派閥争いでしょ?
他人を認められないお坊さんが変革した先の世界。そこで割りを食うのは今以上に他人に厳しくなって否定し合う在家の方々ですよ。

申し訳ありません、愚痴になっちゃいましたね。きっと由美子姫さまもブレずに頑張っていらっしゃるんだろうなと思って、私も歯を食いしばります。由美子姫さまも、頑張る大勢のお坊さんを思い浮かべながらブレずにいて下されば幸甚です。

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有り難し
おきもち

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouT...
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一念岩をも通す

大強い信念をお持ちの様ですね。
いっそのこと理想とする認知症患者用のグループホームを設立したらどうでしょうか。
私は以前、グループホームの立ち上げを試みました。介護保険法はご存じと思います。看護師さんでしたら既にケアマネの資格取得はお済みと思います。介護施設の運営は法人格がないとできません。そこで、同じ考えの人達と、グループホーム設立の為のNPO法人を立ち上げました。お金は、かかかりません。(今は僧侶となり、寺院は宗教法人ですの設立可能。近くにいれば支援できますよ)また、認知症患者をお持ちの方々に設立趣旨を説明して、資金調達の相談を行ったり、シニアの方で計画に同意して頂ける方をスポンサーにする等も考慮します。最初の施設は自宅や空き家や寺院等を借用し、小規模なものから始める計画を立てました。事業ですので、会社運営のスキルが必要になります。地域の事情もあるとおもいますが、シニアの方の力を借りると良い方向に向かうと思います。
これはあくまで、私の私案です。「一念岩を通す」の諺もあります。是非、知恵をしぼり信念を達成できますよう祈願します。

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有り難し
おきもち

清水道心
サラリーマンでしたが、第二の人生は、在家から出家得度し僧侶に転進。現在、ブ...
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「なぜ」を深める

こんにちは。

 なるほど。おっしゃる通りと思います。

 提案ですが、「なぜ」をもう少し深めてみては、と思いました。なんで話し合わないで無理アプローチをするのか?なぜ『すぐ精神安定剤』なのか?なぜ『自宅に帰ってもらおう』なのかって。できれば職場の仲間と一緒に。みんなで考えるのです。うまくいけばあなたの考えに賛同してもらって、その通りになるかも。あるいは、実は御社の方法が最善だったりするのかも。だってあなたのやり方の方が結局は時短になり、人員も少なくて、入所者さんのためになるはずですもの。みんなで話し合って良い答えを出し合い、職員さんのためにも入所者さんのためにもよい、働きやすい職場になるといいですね。

ちまちま修正してごめんなさい。追記です。
 発言力がないようでしたら、あなたひとりでできる事はやってみる事だと思います。「知って行わざるは知らざるに同じ」という言葉があります。考えた事を行動につなげなければ、考えていない事と同じだと思います。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

色々と考えて、皆様の助言をいただいて励まされました。

ありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ