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亡き母が夢に出てきました

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有り難し有り難し 15

以前お墓のご相談にのっていただきましたものです。
その節はありがとうございました。
結局、以前よりお世話になっているお寺様の合祀墓に両親共入れさせて頂きました。
きっと両親も喜んでいると思いたいです。

そんなある日、初めて母が夢に出てきました。私は嬉しくて お母さん!と走り寄りました。
母はちょっと困った顔をしてため息をつきながら

お母さんね、今はもうどこも痛くないし辛くないんだ。もう辛いことは思い出したくないんだ、わかるよね?

というようなニュアンスの話をしました。私は
そうだよね、ごめんね と母の元を離れました。
(私の顔を見ると現世で辛かっだことを思い出すから嫌だ と捉えました。)
それから何度も母がいる設定の町や家(夢の中でいつも同じ)に行き、街中を探し、家の中を覗くのですが母は居なくて。

その夢を見てからどうしても仏壇に手を合わせる気が無くなってしまいました。
生前、母はなぜか私のことを全く信用せず、いつも頭から叱りつけるような人でした。自分で言うのもなんですが真面目でいい付けは守る学級委員タイプの子でした。
好かれたい一心で、母のところに行き、生活の手配をしたり、お金を渡したりしてきました。入院した時は片道一時間かけて見舞い、死後の片付けも一人でやりぬきました。
で、こんな夢を見てしまい、母の本質を見た気がしてならないのです。
生きていても、私がいかにダメか語ることしかしなかったとは思いますが、死んでもなお 母は私が嫌いなんだろうか?だとしたら 私の家に仏壇があるのは嫌なのか?とか色々考えてしまいます。
母が好きなお菓子や花を見つけると、つい仏壇にと持ってきて、はと気がつくのです。嫌なのかなと。
たかが夢、されど夢で辛いです。
母と娘という関係性に自信がなく怖くて、自分の娘が今反抗期ということもあり 親として全く自信がなくなっている状態です。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

こちらはこちらで

 夢ではなく本当に前世のお母さんと接触できたのだと仮定として、お話しします。

 このような状況なら、人間界より少し低い、でも人間と連絡が取れる、餓鬼界の中では楽なほうの境遇におられるのかもしれません。

 人間同士でも、こちらの気持ちが伝わらないことはあります。それは相手の問題です。こちらは清らかな気持ちで相手のために何かをしてあげた。相手の反応は気にせず、自分の善行為を自分の心の中でほめてください。それで充分です。

 亡くなって初めて接触できたのに、あまり喜んでくれない反応にびっくりされたかもしれませんが、気にする必要はありません。人間界では、直接声をかけたりご飯やお世話をすると、そのやり方が合うかどうかということもあり得ますが、相手を思う気持ちを送るだけなら、相手のことは気にしなくてよいです。
 
 日本の仏教のやり方では、仏壇に故人の好物を供えたり、仏壇の前ででも寝るまでの間にでも、構わず、お母様への感謝などの良い気持ちを心に作って、お母様に向けることが良いと思われます。「お母さん、ありがとう」とか「お母さんが幸せでありますように」などの、ちょっと普遍的な言葉が良いと、よく言われます。

 スリランカや東南アジアに今も伝わるテーラワーダ(上座仏教)では、故人の幸せを願う場合は、直接、「故人が幸せでありますように」と願うのではなく、自分が何か良いことをして、その功徳を「故人に上げます(廻向します)」と、二段階で善行為をしたほうが良いとされます。

 多分、故人のことを思うだけでは、慈しみの気持ちよりも、どうしても執着とか後悔が出やすく、相手の幸せを願うのがうまくいかないこともあるからではないかと思います。

 幸せを願うなら、故人よりも、生きている親族やすべての生命の幸せを願い、願ったという心の善行為の功徳を亡き母にも上げます、と廻向すればよいでしょう。

 こちらが慈しみの心で生活するだけで、こちらと接触できる範囲の人々や生命は、なんとなく良い影響を受けます。いつの間にか、お母様も幸せになっているだろうと思います。

 現在もアマゾンなどで市販されていますが、私は以前、『餓鬼事経』とか『天宮事経』という名前の、生まれ変わった人々の事例を集めたお経を和訳出版しました。そこから判断して、以上のことを述べてみました。

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お母様はご成仏なさいます

拝読させて頂きました。
その様なお母様の夢を見られてあなた自身非常に迷っておられるのでしょうね。
その様な夢を見るには理由があるかと思います。
一つにはお母様が未だ現世でのエゴや苦しみを抱えていらっしゃるということ、もう一つはあなた自身の潜在意識にお母様の嫌な印象が根強く残っているからでしょう。

どちらが正解というわけではありません、しかしお母様もあなたもその死に対する迷いがあるのかと思います。
その事をなかなか受け入れられない現実があるからかもしれませんし、今まで生きてきた中での心の中でのしこりがあるのかとも思います。

お母様が必ず仏様のお導きをお受けになり、仏様の元の生まれ、一切の恨み憎しみや苦しみから解放されて、心からやすらかに穏やかになります様にと真心込め仏様にお願いし、お念仏おとなえさせて頂きます。
南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

あなたもお母様への様々なお気持ちがあるかと思いますが、その思いをそのまま仏様に手を合わせてお伝えなさってください、そしてお母様が速やかに一切の迷いから離れて仏様の元に生まれ心から安心なさって下さいます様にと仏様にお願いし、お母様を真心込めてご供養なさって下さいね。

あなたの思いは必ずや仏様に届き、仏様はお母様を速やかにお導きなさって下さいます。そしてお母様は仏様の元で心から穏やかに安心なさって下さいます。親しい方々と共に円満にご成仏なさって下さいます。そしてあなたの夢に出てくるような辛い思いや困ることは一切なくなり安らかにあなたや生きる親しい方々を穏やかにお見守りなさって下さいます。

現世を生きている私達には様々な我や欲や迷いや怒りや愚かな思いや感情に流されてしまいます。そしてどうしても今までの事から離れられずにとらわれてしまいます。その様な中で感情的になってしまうものです。親子の間柄では特にその様な感情的なぶつかり合いやストレスやプレッシャーが出てしまうものです。それはやむを得ないことです。

ですが仏様は必ずそんな私達を正しくお導きなさって下さり、一切の苦しみから救って下さるのです。そして全ての方を円満にご成仏に導いて下さるのです。

お母様は間違いなく円満にご成仏なさいます。そしてこれからもあなたや皆さんとのご縁を大切になさり温かく見守って下さいますからね。どうか安心なさって心を込めてお母様をご供養なさって下さい。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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