現実との向き合い方
今年の4月から新卒で都内のIT企業に
入社した25歳男です。
研修が始まり、以下のようなことで
周囲と比べて上手く出来ないため
違和感を感じていました。
人の言っていることが
理解できなかったり理解するのに時間がかかる
(簡単な日常会話でも全く理解できなかったり、ニュアンスを間違える)
言葉が出てこない、出ても上手くまとまらない
周囲の状況が全く理解できなくなる
(研修室の中だけでも、わけがわからなくなる)
人と仲良くなれない
(長時間いると気持ち悪くなる 同年代は特に
元々一人が好き トラウマがある)
単に周りが優秀なだけ、ストレスかなと最初は考えてたのですが
簡単な日常会話レベルで理解できないなど
違和感を感じたため、心療内科を受診したところ、発達障害があると思うと言われました。
その後、淡々と
友達をつくらないほうがいいことや
特性や障害者手帳の話などをされ
今月末に詳しい検査をする運びとなりました。
正直、過去にあった出来事や性格を
振り返ると当てはまることが多く
医師の指摘も当たっていると思います。
しかし、どうしても受け止めきれない
自分もいます。
自分を変えようと、高校入学から勉強を頑張り
それでも伸びず、浪人中は1日17時間勉強しました。
今となっては理由(発達障害?)が分かりますが、予備校で人から陰口を言われることもありましたが、考えうる全てのことを改善するように努め、絶対に負けませんでした。
それでも志望する大学に落ち、2浪目に
差し掛かった頃
身体が限界を迎え、人の目が恐くなり
引きこもりになりました。
鬱に限りなく近い状況になり、親からも
見放され、薬を飲みながら
このままでは努力したのに本当に終わると
本を読み漁り、出来ることからはじめ
引きこもりから抜け出し
国立にも通うことができました。
大学では、自分を変えるため色んなバイトや課外活動などバリバリこなす反面、少し自分は変わってるぐらいに考えていたのですが
自分が抱えていた生きづらさの原因が
わかった今
障害という言葉、
これから仕事をやりきれるのか、
無理だったら障害者枠で生きてゆくしかないのかなど
受け止めきれないものがあります。
正直、どれだけやる気を出そうとしても
なかなか頑張れません。
どう捉えたら、いいでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」
しらす様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
誠に頑張って努力なさられてこられたのですね。
孫子の兵法に、「彼を知り己を知れば百戦殆からず」がございます。
自分自身のことをしっかりと知り、そして、向かう相手(人に限らず、仕事や夢、希望なども)もしっかりと知ることにより、必ず道は見い出せるものになると存じます。
この度は、自分自身のことを知るための機会として、しっかりと自分を知ることに努められてみられて下さい。そして、それから、相手のこともしっかりと知ることで、目標、目的へと向けて取り組んで参りたいものとなります。
これまでも、ガッツで乗り越えられてこられました。もちろん、無理な頑張りは禁物ですが、ここはしっかりと両者を見極められて、そしてじっくりと焦らずに進めて参りたいところであります。
しかし・・健常と障害の線引きなど、誰にできるものでしょうか・・生きづらさ、生き苦しさは、結構、皆少なからずに持っているものでもあります。
仏教では、まず第一に、私たち皆の「苦」の現実を説くのでもあります。
とにかく、皆、他の気遣いや配慮、助け、支えが無ければ過ごしてはいけない世界なのでもあります。
お互いに他への気遣い、配慮を持って過ごして参りたいものでございます。
もし宜しければ下記ブログもご参照なさられて下さい。
発達障害を自らの手で寛解されました方の内容となっております。
「発達障害のメソッド」
http://asperger.hateblo.jp/archive
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
川口様
ご回答ありがとうございます。
今一度、自分自身と向き合い
自分に何が出来て
何が出来ないのか
考えてみようと思います。
支えて下さった
周囲の方々に対して
感謝の気持ちを忘れず
出来ることから
始めていきたいと思います。