食べ物が捨てられない。適量を食べるには
過食症です。
理由の一つに、食べ物を残せない、捨てられないことが挙げられます。
飲食店などで、明らかにご飯が多くて食べきれない場合も、一部残すと言うことが出来ません。捨てると言うことに罪悪感を覚えます。
また、いっさい食べない拒食の状態が続くこともあり、どちらにせよ食べることにプレッシャーを感じ、楽しくありません。
体に必要な量だけを食べ、時に残すことも出来るようになりたいです。
可能ならば、食べ残しに罪悪感を覚える心の仕組みも知りたいと思います。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
罪悪感は誰にでもある。「怠け」の煩悩が問題。
「もったいない」という感覚は、日本で育った人の多くがもっているでしょう。
本来は資源の少ない国だから、食べ物に限らず物を大切にし、手間ひまかけて物を捨てない暮らしをしてきたから。
「もったいない」感覚はたいした問題ではないと思います。
問題は「怠け」の煩悩なのです。
現代の日本人は、手間ひまかける、という部分が衰えてきているのかも。
人間には怠けの煩悩があるから、豊かになれば手抜きしたくなりますし。
例えば、あらかじめメニューのボリュームを確認して注文するど、手間をかければ防げるのに、それを手抜きしているのではないでしょうか。
また、食べ過ぎたら次の日はカロリーひかえめにするとかも、めんどくさいけどできなくはない。それも「怠け」のせいでできないのです。
私も食べるのは好きですから偉そうなことは言えませんが、お腹が空いてなくても食べてしまう場合がありますよね。
理由は、食べることに刺激を求めてしまう(栄養補給よりも味覚を求めてしまう)のと、
食べる以外の暇つぶし(熱中できるもの)がないことが考えられるでしょう。
いずれにせよ、なんとなく心が満足できていないのを、なぜか食べる刺激で埋めようとしているのですね。
食べる以外の刺激に乗り変えればいいのかも。
余談ですが、中国では食べ残すのがマナー(満足できる量を出してもらったという意味)で、逆に全部食べてしまったら、相手に「まだ満足されていないのかな?」と心配させてしまうらしいですね。
あと、こんな話を聞いたことがあります。
幼い頃から貧乏で育った人がお金を手に入れたら、貧乏に慣れてるから無駄づかいしないで節約できるのかと思いきや、あるだけ使ってしまう。つまり、お金が余ってるのに使わない、という訓練がなかったから。
元々お金持ちの人は、お金があっても使わない経験をしてるから、無駄づかいもしないのです。
食べ物が目の前にあるのに食べない、という訓練も必要なのかも。
あればあるだけ食べておかなければいつ飢えるかもしれない、という冬眠前のクマみたいな欲望に気づくことも大事かも。
質問者からのお礼
願誉様
心理についてのご解説、なるほどと見入りました。怠けといわれショックではありましたが、確かにその通りですね。満たされない思いが多く、食事以外にシフトするのは、難しそうですが…
ご回答ありがとうございました。