回答 3
有り難し 80因果応報。善い行いをしたら善いことが、悪い行いをしたら悪いことが自分に返って来ると言いますが…
たとえば「〜〜さんに善いことがたくさんありますように」と祈ったら、その人に善いことが起こるのでしょうか？そう思う自分に起こるのでしょうか？（逆も然り
たとえばAをいじめたBに罰が当たり、Bが「悪いことが起きたのはAのせいだ。あいつに罰が当たればいいのに」とAを呪ったら、Bから見て「悪いことをした」Aに罰が当たってしまうのでしょうか？
恨みや憎しみのようなものが届いた場合、自分の徳や善い因果などで打ち消せるものでしょうか。
逆に、祈りや願いも悪い因果で打ち消されてしまうのでしょうか。
承認欲求や下心あっての善行、他人を想いやってあえての愚行の判定などなど。
神様仏様は、そういった因果をお見通しされているのでしょうか？
質問ばかりになってしまい申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
他人の不幸を念じることで、まず自分自信が念じたなりの人間になります。
次にチリツモのチリの１つとして、社会が他人の不幸を念じたなりの社会になります。そんな社会になると巡り巡って念じた対象の『その人』にも届くでしょう。しかし同時に自分自身にも届きます。仏教の言葉ではありませんが、いわゆる「人を呪わば穴ふたつ」ってやつですね。逆もまたしかりです。
「罰が当たる」というのは実のところ仏教というより、仏教を元ネタとした子供のしつけの『慣用句』や、物語の定番展開ですので何とも言いがたいです。実際はそんなに単純な話じゃありません。
あんまりその手の話に思いを寄せない方がいいですよ。不安になるだけです。んで、スピリチュアルとか霊感商法みたいな人たちが、その手の不安を煽って儲けているんです。それだけの話ですから気にしないでください。
別に承認欲求や下心あってイイじゃないですか。そりゃ無けりゃ無いに越したことはないのかもしれませんけど、ンなことで足切りしてたらホンのひと握りの聖人しか救われない世界になります。それは救いの無い悪い世界です。そんなに難しく考えなくてイイんです。
いまいち何をお尋ねになりたいのかよくわかりませんが…
少なくともありとあらゆる【結果】には、そのすべてに例外なく【原因】があった。
そう思って、今、逆算してなんらかの原因を拵えてみたところで、必ずしもあなたの見越したとおりの結果が得られるとはかぎらない。【縁】で結ばれて、はじめてその結果が得られる。
良かれと思ってした事がありがた迷惑だった、怪我の功名、雨降って地固まった、なんて事は世の中にはよくある事。なかなか思うようにはいかないのがこの浮世です。
しかしながら、原因のないところには間違っても結果は現れない。
私は「明日、地球が滅びようとも今日、私はリンゴの 木を植える」というルターの言葉が好きです。
”神様仏様は、そういった因果をお見通しされているのでしょうか？”
さあて、どうなんでしょうね。
自分で自分の心を、幸せを感じやすい性格に改善するのか、不平不満を感じやすい性格に改悪するのか。
それが、仏教で気にする因果です。
慈しみの心を育てれば、自分自身が幸せを感じやすい性格になるのです。
逆に、怒りや憎しみの心を育てれば、自分自身が幸せを感じにくい性格になるのです。
他人(加害者・相手方)はあまり関係ありません。
自分がいじめられた被害者でも、加害者をにくめば、被害者自身が余計に不幸な気持ちになります。
被害者であっても平気へっちゃらで、加害者を含む生きとし生けるものの幸せを明るくさわやかに願えるなら、その被害者は幸せな被害者です。(被害者であることさえ忘れて人生を楽しめます。)
怒れば怒るほど怒り癖がつく。
怒っているとき、人は不幸です。
怒らない性格になった方が幸せです。
だから、怒りにくい性格になるという結果を目指して、慈悲の心を意識するという原因を積み重ねるべきなのです。
大慈様 転落院様
御回答ありがとうございます。
家族が幸せ健康で過ごせますようにとお祈りしたり、胸を痛める事件や法で裁けない犯人に罰が当たれと思う念や行為は、結果となって返ってくるのか気になり質問させて頂きました。
書いていくうちに色々気になることがふえてしまって、文章力が無くて申し訳ありません…
自分の行いは、いつか自分に巡り巡って返って来ることを意識して、日々精進できるよう頑張りたいです。
勉強になりました。ありがとうございました。
願誉浄史様
御回答ありがとうございます。
因果は性格から。怒りや憎しみが悪い因果をもたらすのですね。
許すこと、気にしないことより容易ですぐ発せられる感情ですし
ふと昔の嫌な出来事を思い出しては悪い感情を抱いてしまうので
とても難しいですが、少しずつ意識してみたいと思います。
わかりやすいご解説ありがとうございました。
