真宗や浄土宗での得度のこと
この歳でガンに罹患しました。思えば人生残り半分過ぎ去りました。ここで、死に方の勉強をしていないなと思い、以前から興味があった浄土教を学びたいと思いました。
実家が浄土宗や真宗でないため、所属寺がありません。
父方は曹洞宗、母方は日蓮正宗、私だけが浄土教シンパ。
増上寺、本願寺の東京教区に聞いても、寺は自分で探せ、とやや突き放して言われます。
真宗本願寺派、浄土宗それぞれに知人の僧侶はいますが、得度というのはかなりハードルが高いそうです。
この秋から武蔵野大学または佛教大学の通信制課程に通うつもりです。中央仏教学院通信は所属寺住職印を取らないとならないので断念。東京仏教学院は平日のスケジュールがきつすぎて断念。
僧侶は職業に非ず、生き方だと考えていますので、食い扶持にするつもりは毛頭ないのですが。サラリーマンでありながら、得度を受けたいのです。
得度する理由は何か。僧侶として、一定の仏法…学識を積んで、サラリーマンを早期退職し、布教使になりたいと思います。産業カウンセラーの宗教者バージョンでしょうか。病めるサラリーマンの救いとか息抜きで対話できる存在になりたいです。
聞法、勉学のために所属寺をどうすべきか、得度にあたっても所属寺がないために悩んでいます。寺によっては衆徒(本山賦課金を払いたくないから)になるつもりのヤツはお断りだとか、寺によっては法事ばかりで、全然法座法話がありませんので…
いわゆる寺族、でない我々在家にはかなり狭き門、しんどいような気がします。
再発するかもしれないがん。実母との不仲というか、音信不通。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
宗教法人法とか寺院規則って知ってる?
”いわゆる寺族、でない我々在家にはかなり狭き門”
私は学生時代に得度をしました。私はいわゆる寺族出身ではなく、実家には仏壇もなければどこかのお寺の檀信徒にもなっていなかったので、僧侶としてスタートを切る事自体がここにさらりと書き込めるようなものではない、それはそれは命がけの大変なものでした。
”しんどいような気がします”
得度はしんどいような気がするのではなく、めちゃくちゃしんどいことなのです。どこの宗派も大抵同じようなものだとは思いますが、一軒一軒尋ね回ったところできっと不可能に近いかと。お寺側としては、お寺の僧籍に誰か加えるという事は、自分の戸籍に他人を加えるに匹敵するほど重大な事だと言われてきました。当時は、なんて封建的で差別的なんだとも思いましたが、いざ自分が住職になってみると、なるほどと納得せざるを得ない寺の事情というのもわかってきました。あなたの志は大変すばらしいと思いますが、いわゆる寺族つまりお寺の子でもない者が僧侶を目指すというのは、正直まだまだかなり困難であるというのが現状だと思います。
”檀家以外お断り!みたいな寺は消えるべきだと思います”
そもそも、こんなこと言っている時点で、おそらく無理して得度をしたところで、お師匠や檀信徒さんたちと後々揉め事になるだけだとも思います。
(編集部より。こちらの回答の一部の内容を修正削除しています。)
あたっていきましょう
拝読させて頂きました。
あなたがそのようなお気持ちでこれから仏教を学んでいきたいと思われることは本当に尊いことです。
ですからこれからあなたがこの教えを信仰していきたいと思う宗派の中でいろんなお寺の御住職にお会いなさってみてはいかがでしょうか?
御住職によっては師弟関係を結ぶことができる方も必ずいらっしゃいます。
またお坊さんでも様々な方がいますし、生き方考え方は同じ宗派内でも様々です。
できれば様々なお坊さんに直接会ってみてお話なさってみてよくその方をみて下さい。
その上でこの方ならばついていきたいと思う方もいらっしゃると思います。
突然ですと相手もびっくりするかもしれませんからご法話などを聴いてみてから直接お話なさってみて下さいね。
あなたがこれから素晴らしい信仰に巡り合い素晴らしい師匠に出会い、正しく仏教を学んでいかれます様にと心から仏様にお祈りさせて頂きます。
がんばってくださいね!あなたを応援してますね!
なるほど、やはりそれぞれのお寺の住職さんやご家族の方々がどういう姿勢かによっても違ってきますね。入りやすいお寺も中にはありますから諦めずに行ってみてください。法話の会や写経会や最近ではヨガ教室や子ども食堂をやっているお寺は行ってみる価値はあります。またこのサイトのお寺さんはたぶん行きやすいお寺さんだと思いますよ。
「僧侶は職業に非ず、生き方だと考えていますので、食い扶持にするつもりは毛頭ないのですが。サラリーマンでありながら、得度を受けたいのです。
得度する理由は何か。僧侶として、一定の仏法…学識を積んで、サラリーマンを早期退職し、布教使になりたいと思います。産業カウンセラーの宗教者バージョンでしょうか。病めるサラリーマンの救いとか息抜きで対話できる存在になりたいです。」
この志、良いですねー。一度、中野の道場に念佛しに来ませんか?
(一回、2時間近くやりますけど) taosangha.com
落語家の師匠探しと同じ
落語家を目指す人が、尊敬する師匠のもとに「弟子にしてください」と何度もお願いに行ってようやく弟子にしてもらった、みたいな話はよくあります。
それと同じだと思います。
浄土宗では、在家でも「五重相伝」という5日間の修行で、戒名と浄土宗の教えの奥義を伝授されることが可能です。
授戒だけなら、五重よりもさらに短い日数で可能です。
しかし、得度(僧籍登録)となると、やはり敷居が高いと思います。
現代のお寺は、一件一件が檀信徒の負担で運営されている宗教法人という組織ですので、住職(代表役員)としては、宗教法人に負担をかけるような判断には戸惑いがあります。
所属僧侶を1人増やすということは、宗教法人・檀家にとって、出費増となる可能性がありますから、住職は慎重になるでしょう。
また、見ず知らずの他人を宗教法人の施設(檀家の施設)に出入りさせることにも、今のご時世では慎重にならざるをえません。
檀家さんや知人を通じて紹介された人なら安心ですが。
浄土宗の場合、住職の多くは雇われ管理人的な立場であり、基本的にお寺は檀家さん達のものなのです。
住職としては、色んな判断に慎重にならざるをえません。
なお、うちのお寺の場合だと、新規で檀家に入る場合でも、檀家総会に諮る必要があります。
住職の一存では、檀家も増やせないのです。
なぜなら、檀家になるということは、お寺の資産の分け前をもらうようなものですからね。
今までの檀家さんが築いてきた施設を使えるようにすることは、簡単にはできないのです。
得度(僧籍登録して寺の所属僧侶にする)についても、うちの寺だったら、檀家さんに報告しないといけないと思います。
うちの寺では、檀家ではなく信者(墓地の使用なし)の場合は、住職が独断で受け入れ可能です。
絶望はしないでください。
在家出身で僧侶になる人はいます。
私の佛教大学時代の同級生にも、在家出身者はいました。
結局は、数をあたるしかありませんね。
そして、住職さんが安心して受け入れてくれるような条件提示が必要かもしれません。
(諸費用は実費負担しますよ、とか)
やはり師を探すのが一番最初の問題だと思います。先ずはお住いの近くのお寺から一軒一軒当たってみてはどうでしょうか?
そこのご住職とお話しして信頼できそうな人なら粘り強くあなたの熱意を伝えてはどうかと思いますよ。
良い縁がありますように。
南無阿弥陀仏
参考まで
http://www.rinkaian.jp/m/pravrajya.html
浄土真宗本願寺派の僧侶です。確かに在家の方にとっての得度は若干敷居が高いようですね。
私の所属寺は長野にありますが、私は現在首都圏を中心に活動しています。
ちなみに中央仏教学院の通信教育だと卒業するまで最低で3年かかります。
仕事をしながらとなると、卒業するだけでもなかなか険しい道だと思います。
武蔵野大学または佛教大学の通信制課程に通われるとのことですが、それでももし中央仏教学院通信教育について興味があるようでしたらご連絡ください。
質問者からのお礼
お寺さんに行くのはいいんですが、檀信徒じゃない私が行くと何しに来た!という顔をする寺さんが少なからずありますんでね。
色々行きまくるというのは正論ではありますが、もっと我々一般人からみた寺の敷居の高さを認識していただきたいです。
写経一つとっても檀家以外お断り!みたいな寺は消えるべきだと思います。
浄土宗の先生方、ありがとうございました。
(編集部より。お礼の一部の内容を修正、削除しています)