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虫の怨念

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妊娠中に虫をたくさん殺しました。
2人目妊娠中に引っ越し先のアパートのベランダがムカデなどが多く、その年だけで50匹以上は殺虫剤で殺しました。
しまいにはアリやアカダニも一匹でもベランダにいる虫は殺していたので、妊娠中だけで100匹は少なくとも殺生していました。
無事子供が産まれ過ごしていますが、この先私の無差別な殺生による因果応報が我が子に来るのではないか…と虫にバイバイと笑顔で手を振る子を見てとても不安になります。
虫でも過ぎた殺生は因果応報があるのでしょうか。
産後から私が虫刺されによるアレルギーが出たのですが、それで因果応報は済んだと思ってもいいのでしょうか…そうだったら良いのですが、子供に回るのがとても不安です。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

『正念(しょうねん)』。

あおさんは安心できる住まいを保つたいせつな役割を担っていらっしゃいますから、あまり因果応報とか考えなくてよい気がいたします。
だって住んでるんだもん、しょうがないじゃないですか。

たとえば
私たちの宗派でも修行僧は草むしりをしますよ。
草にもいのちがあるから当然殺生ですね。
ただ前提として修行するにあたって調理や衛生管理、環境づくりなど日常を担うことをおろそかにしてはいけないと教わっています。それ自体、殺生に関わっていることですから、心に怨念を作らないことがいかに大切かを強調しています。
もしかしたら体を洗うのも殺生かもしれないですし。
そのため朝起きてから夜寝るまでいちいち念じる言葉(偈〈げ〉と呼んでいます)がたくさんあったりします。
ですからたとえば

貪りつくされるような怨念を生まないために
快楽で殺生するのはやめよう。

破滅に向かうような怨念を生まないために
怒りの心で殺生しないようにしよう。

そんな感じに近い意味合いの文章を心に念じて日々過ごすことを
心がけてゆかれることを願っています。
私たちには私たちの、虫たちには虫たちの
それぞれの生活、言い分があります。
念じることが大切だと思います。

殺虫しなかったら住みにくいじゃないですか。
草むしりしなかったら草ボーボーになっちゃうでしょう。

それが一番自然なのだ!という主張も聞きますが、
果たしてそうでしょうか。

念じてお過ごしください。
私の解釈ですが
仏教ではそのことを
怨念ではなく、正念(しょうねん)と呼んでいるのです。
どうかご参考いただければ幸いです。

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有り難し
おきもち

吉井浩文
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