子供の加害行為への向き合い方回答受付中
小学生の息子がいます。
まだ低学年ですが、1週間に2度もお友達に対して暴力を振るい、学校から連絡が来ました。1度目と2度目の相手は違う子です。
1度目は相手の親御様に謝罪をさせて頂き、息子にもよく注意をしました。
自分のしてしまったことは取り返せないこと、自分の口から出た言葉は取り消せないこと、相手の気持ちを考えること、お母さんを泣かせるようなことはしないようになど、いろいろと言って聞かせました。
しかし本日、また学校から連絡が…。
先生が2人から事情を聞いてくれたところ、相手の子は何も悪いことをしていないのに、自分は意地悪したくなったのでやったと…。
自分を守るための嘘をつかずに意地悪したと正直に言ったことは良いと思いましたが、一週間前に私たち親が言ったことが全く伝わっていなかったのかと、とても悲しく、今後がとても不安になってしまいました。
自分たちの親や先生に相談すると、何度も何度も言い聞かせていくしかない、と言われます。
確かにそのとおりだと思いますし、すぐに伝わるものではなく子育てには時間と労力がかかることもわかります。
ただ、伝えかた、子供に善悪を教えること、相手の気持ちを考えることを教えるには、どのように向き合っていったら良いのか、考えては落ち込み、つい、叱り過ぎてしまう時があります。
息子自身、言い聞かせている最中によそごとをしたり、話題をすり替えようとしたり、伝わっていない気がしてなりません。
妻は泣き、自分も落ち込むばかりですが、こんな時、子供とどう向き合っていけば良いのでしょうか。
明日、相手の子の親御様には謝罪させて頂く予定です。
乱文長文、大変申し訳ありません。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ダメだと言うより、息子さんの考えや気持ちに問うてみませんか。
それは心配ですよね。
相手の気持ちを考えるということには想像力が必要になります。想像力が乏しい時は、相手の気持ちより、自分のやりたいが強くなってしまいます。ダメだと言う理由より「意地悪してみて、君はどんな気持ちになったのか?」「友達から責められて、先生から注意をされて、君はどんな気持ちかな?」と聞いてみましょう。
人にはそれぞれ感じる気持ちがあり、自分がやってみたいと思う気持ちだけで、相手を一方的に傷つけてはいけないんだよ。なぜなら、相手にとって、それはとても悲しく怖いことなんだ。意地悪は誰も喜ばないし、君を大切にしてくれる人が、周りにいなくなってしまう。君はひとりぼっちになってしまうんだよ。どう思う? って、息子さんの考えや気持ちに問うてみませんか。
息子さんの行動の裏に、意地悪をしたくなる もっと深い意味があるのかもしれません。子どもには、子どもなりの考えがありますものね。私が園や学校に勤めている時は、そのように向き合ってきました。気になることがあるなら、スクールカウンセラーともご相談なさってくださいね。周りから叱られるというより、一緒に考え育てていくチームだと思って頼りましょうね。
子供に暴力を振るわないこと
まずは、家庭内でお子さんに暴力を振るわないことが大切だと思います。
お子さんが家庭内で暴力を学んでしまうと、外でそれを出してしまうリスクにつながるでしょう。
お友達に意地悪したくなったというのも、お子さんが誰かから意地悪された経験があるなら、それを真似てしまった可能性もあるでしょう。
児童はだいたい5歳くらいで他人の視点で考えられる(他人の気持ちを想像できる)ようになると言われますが、個人差があります。
小学生でも、他人の気持ちを想像できずに衝動的に行動してしまう子がいても不思議ではありませんね。
例えば、コモンセンス・ペアレンティングという子育てのノウハウがあります。アメリカの児童養護施設等で蓄積された子育ての技術です。
プロにはプロの知識がありますので、そのような書籍を調べてみたり、スクールカウンセラーや役所の保健師等に相談するのも良いと思います。
お子さんに対してあまり厳しく怒ると、怒られたくないから事実を隠す恐れもあります。
まずは、お子さんが正直に話してくれたことを褒めましょう。
また、1日とか1週間とか暴力を振るわなかったら、褒めてあげましょう。
また、ただ闇雲に「暴力を振るうな」と言うだけではなく、「暴力を振るいたくなったら身体をストップして10数える」など、具体的に何をすれば良いかを説明し、本人の口から反復で説明させ、本人に実際にやらせてみましょう。
暴力を振るいたくなったら何をする、という一連の流れを身に付けさせられれば、それはお子さんを守るテクニックとなるかもしれませんね。
焦らず、粘り強く。子供は親を見てますよ。
呼び出しを受けるときの気持ちというのは本当に憂鬱になりますよね。
しかもそれが何度もとなると尚更です。
ここではこのようなご相談を数多く聞いてきた
坊主のお話しと思ってお読みください。
学校のクラスメートとの間での揉め事は、
小学生ならばあって当たり前ぐらいに
思っておいた方が良いですよ。
友達との間での軋轢は、
子供が成長する上での社会性を学んでいる上で、
必ず起こってくるくることです。
その現象が友達への暴言だったり暴力だった
引きこもりであったりと、形を変えて出てくるものなのです。
ですから、人間生活としてのルールの粘り強い指導・躾というものは教えてあげないといけませんが、この部分においては親御さんの焦りや不安、他の子供との差や将来の不安を感じることは、絶対にやめてあげてください。
その気持ちは、子供には確実に伝わります。
残念ながら私たちは、目の前に現れる現象や状況に振り回されてしまいますので、親御さんの焦りは理解はしますが、気をつけてくださいね。
ただ、問題はその表面部分ではなく、子供たちがどのような理由でその行為をしてしまうかという深層心理の部分を見つけてあげなければ、どのような言葉も心にはどといてくれません。
本人も思考ではわかっているのだけれども、思わずやってしまう、やらずには居られない気持ちが湧き上がってきてしまいます。
ここからは嫌な気持ちになるかもしれませんが書かせてもらいます。
まず、考えてもらいたいことは、お父さんとお母さんの状況と態度です。
子供に不安を与えるようなことがないのかどうか?ご夫婦の関係性や日常のあり方なども含めて振り返ってみてください。
問題が起こったときのお母さんの態度やそのお母さんへのお父さんの対応。
お互いを思い遣り、尊敬してた気持ちが滲み出ているかどうかなどを振り返ってみてください。
親の周章狼狽する姿は、子供にとってはこの上ない不安感を募らせてしまいます
お父さんやお母さんの他者への対応を子供達は感じています。
その上で子供と日常の中で、大人と話をするようにしっかり話を聞いてあげてください。
その中だからこそ、子供達の本音が見えてきて親の思いも伝わります。
その本音が見えてきた時に、初めて親の言葉が子供に染み込んでいくものですよ。合掌
質問者からのお礼
ありがとうございます。
やる前に考えさせるのでなく、やってしまった後に自分の気持ちを考えさせると言うのは、確かにしていませんでした。
君はどんな気持ちになった?今、どう思ってる?と、気持ちに寄り添う。やってみようと思います。
先の心配は尽きませんが、親としての大切な経験をさせてもらっていると考えて、周りの人にも頼りながら、子育てを頑張ろうと思いました。
本当にありがとうございます。