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生きることに希望が見い出せず悩んでいます

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こんにちは。

世の中はなぜこんなにも生きづらいのだろう、本当にこんなに苦労して生きなければいけないのだろうか?と悩んでいます。

私は中学生のときに母を、大学院生のときに父を亡くしました。
親が残してくれたお金に手を付けてはいけない、自活しなければダメだと感じ、大学院を中退して就職活動をし、ある企業に入ることができました。
外から見れば福利厚生が整い、経営状態も良好な優良企業だと思います。

しかし、その私が配属されたのは暴言が飛んだり、心の病で少し前から休職中の先輩のことを笑いのネタにしたりなど人間性を疑うようなことばかりの部署でした。
社会とはこのようなものなのだろうか?とある程度のことは飲み込もうとしましたが耐えられず、体に不調をきたして休職してしまいました。
私と年が近く別の企業に勤めている従兄弟は過労死ラインを超える残業を何年も耐えているのに、私はなんて弱い人間なんだろうと苦しくなります。

休職してすぐのこと、学生時代に大変お世話になった方が末期ガンだという知らせが飛び込んできました。
両親を亡くした私に第二のふるさとのような居場所を与えてくれた方です。
その方がいなくなれば私の居場所がまたひとつ消えてしまいます。

このような状況で私は生きる希望が持てません。
周りの親戚や友人は私に期待をしてくれますが、もう何もしたくありません。
苦しい人生をどうして歩まなければいけないのでしょうか?
苦しみながらでも生きる必要があるのでしょうか?
私よりも辛い人生でも伸び伸び生きていらっしゃる方は何を心の支えにされてらっしゃるのでしょうか?

なにかお言葉をくださいますと光栄です。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

これをご縁に教えを学んでみましょう。

あさめしださんの今日までの人生は、他の方に比べ、もちろん他人と比べるものであはありませんが、早くにお母様、さらにお父様を亡くされ、しかし、ご自身ではある程度納得できる会社に就職したものの、受け入れがたい人間関係で休職することになり、さらには、大切な方が末期がんであると。

過去を振る返れば、たしかに不幸な状況かもしれません。こうしてまとめてしまうと、もうどうにでもなれと思いたくなりますが、でも、その時々には、ご自身で対処されてきたことも事実です。これらの事実を苦しみと捉えるか、いや自分の人生の糧と捉えるかによって、この瞬間でも違ってきます。
過去の偉人と呼ばれた方の人生は、皆さん壮絶なものです。ある意味苦労の連続です。
あさめしださんにとって、これから展開されるであろう人生には、今日までのことは大切な経験であったと考えれば、他の方が経験できないようなこともあったと思います。
居場所は自分で作っていくものですし、作ればいいのです。大切な方の末期がんも、その方の人生ですが、そこから感謝し、糧とすることもたくさんあるはずです。いつまでも頼るなというメッセージかもしれません。

少なくとも私よりは、お若いです。これからまだまだ、いろんなことがあります。否定的に考えるか好転的に考えるかで、当然変わります。仏教には、そんなことがいっぱい説かれています。こうしてお坊さんの世界にお話をされたのですから、ぜひ、直接、お坊さんにもお話を聞いてみてはどうですか。きっと未来は開かれると思います。
頑張りましょう。

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日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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質問者からのお礼

法筵寺 鈴木海祥和尚・長寿寺 柳原貫道和尚

お言葉をくださりありがとうございます。

父が亡くなったときの気持ちを思い出しました。
「これも何かの縁なのかもしれない」
「両親が亡くなることは、誰もが通る道ではあるけれども、周りの人より少し早く経験したことが誰かのために活かせるかもしれない」
「自分は本当に多くの方に支えられている。自分を大切に思ってくれるその方たちのために生きたい」
そんな風に感じていたことを忘れていました。

私の生きる目的の一つを思い出させていただき、誠にありがとうございます。
私にもまだ出来ることがあるかもしれません。
それを積み重ねるうち、したいことが見えてくるのかもしれません。
自暴自棄になるのが少し早すぎたと思い直すことができました。

お二方にご助言をいただいたことを機会に、仏教を学んでみようと思います。

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