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失恋後の心の整理ができません

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てまり と申します。
失恋後の感情の整理の仕方を教えてください。

3ヶ月前、学生時代から付き合っていた恋人に振られました。私が先に就職したことで途中から遠距離になったり、一度別れて半年後に復縁したり、紆余曲折を経た3年間でした。

遠距離になってからは交通費は私が負担することの方が圧倒的に多かったですし、新卒1年目の給与から度々数万円を捻出するのは容易いことではなかったのですが、相手がまだ学生だったという懐事情を鑑みて、毎回本当に楽しみに会いに行っていました。
気の合う同士、非常に仲良く、お互いに誰よりも心を開けていたのではないかと思います。
私は彼を人として尊敬していました。いずれ結婚したいとも考えていました。お金を多めに出していたのも、「いずれ家族になるための投資」と思っていたところがありました。

それが、相手からの電話越しでの「やっぱりお前とは結婚できない」という一言で呆気なく終わりました。
要因を問いただしても、自分1人が悪いとは思えず、彼に対し初めて憎悪しました。捨てられた悲しみも、戻らないお金や時間に対する執着も、親友としての彼を失った絶望感も、様々なものが合わさった感情だと思います。

いま、決して復縁したい訳ではありません。相手の心も私の心も、元に戻ることはできないとわかっています。
ただ、相手を深く傷つけたいほど憎い気持ちがずっと残っています。言葉は悪いですが、大好きだった彼の顔を腫れ上がるくらい殴りたいし、彼を次の恋どころか日々の生活に支障が出るくらい精神的に追い詰めたいという残酷な感情が消えません。距離が遠く、行動に移せないことだけが救いです。
それなのに、幸せだった日々も忘れられず、嫌いになりきれない自分がいます。
LINEも写真もすべて消去し、新しい交友関係や趣味を始めましたが、結局まだ立ち直れていません。

人生を共に歩みたかった人を、たった3ヶ月で忘れるのは無理なのかもしれません。ですが、相手のことを好きな気持ちと憎む気持ちを同時に抱えながら生きていくことにそろそろ疲れてきています。

どうしたらこのぐちゃぐちゃの心を整理できますでしょうか?

読みづらい文章で申し訳ありませんが、ご回答のほど、何卒よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

全ては自分の糧になります

てまりさん、質問を読ませていただきました。

相手の男性のことが好きだった気持ちが、よく伝わってきました。可愛さ余って憎さ百倍と言いますが、よほど相手のことを異性として、また人として大好きだったのでしょう。

失ったモノが大きすぎるとき、人は心が壊れそうになります。
私自身の経験を少しお話しさせていただきます。こういう、たくさんの方が目にする場なのであまり具体的なことは申し上げられませんが、簡潔に申します。

私は、もともとお寺を継ぐ立場ではでなかったので、それに照準を合わせて人生設計をし、仕事のスキルを磨きました。そんな生活が5年以上続き、将来結婚を約束した方もできました。
しかし、とある事情からお寺を継ぐことになりました。そのために仕事を辞め、婚約も破談となって全てを失ったという気持ちでお寺に戻って参りました。
そうなってしまった原因を作った人を、私は怨みました。そして、何もやる気がおきずに1年ほど抜け殻のようになっておりました。

しかし、あるときふと考えたのです。「私は30才になったばかりなのに、このまま人生を過ごしていくのか? 人を怨んで、後ろ向きに生きていくことに意味があるのか? それなら、この経験を活かし、何かしらの形で人の助けになって生きていく方が、よっぽど意味があるし、自分が亡くなるときに気持ちよく満足していけるのではないか?」と。

きれい事を考えることは誰でもできますが、それを実践に移すとなると話は別です。私は今年で37才になりますが、7年経った今でも怨みを一切抱かずに前向きに生きているのか?と聞かれると、実際のところは分かりません。しかし、時間が経つと共に怨みは薄らぎ、むしろこのような経験をさせてくれたことが自分の糧になっていると思うことが少しずつ増えてきましたし、そのことに感謝すらすることもあります。

そのような経験があったからこそ、あまり役に立たないかもしれませんがてまりさんの質問にもお答えすることができたと思うと、また1つ感謝の気持ちが芽生えてきます。

しっかりと胸に刺さるような返事ではないかもしれませんが、何か感じていただければありがたいと思います。

「時間が傷を癒やしてくれる」「何事も自分の糧になる」という言葉はありきたりな言葉かもしれません。しかし、きっとてまりさんの心の傷を癒やし、平穏を与えてくれる言葉だと思っております。

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京都府・大阪府・奈良県の県境に当たる、京都府京田辺市の天王院というお寺でお...
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捨てましょう!

拝読させて頂きました。

それはあなたのその方への深い愛情や思い入れが裏返しになってあなたの心をそうさせているのでしょうね。

大切な方との関係が分かれになるならそう思ってしまうのも無理からぬことかと思います。

あなたのお気持ちを心からお察し申し上げます。

とはいえあなたのそのようなお気持ちはやはりあなたの中から起こってきていることですよね。

やはり辛いかとは思いますけれどもその方への思いをしっかりと捨て去っていきましょう。

たぶん時間はかかるかとは思いますけれどもできるだけその方への思いは捨てていきましょう。

その方との関係はもうすでに過去のことでしかありません。

できるだけ別のことを考えやっていきましょう。

あなたにはこれから未来様々な素敵な出会いがあるのです。そのようなご縁をできれば少しずつでも積極的に向かっていきましょう。

あなたがこれから素敵な出会いや経験に恵まれて皆さんと仲良く心豊かな毎日を送っていかれますようにと心からお祈りさせて頂きますね。

そしてあなたを心から応援してますね!

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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