hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

送り火を行う日

回答数回答 4
有り難し有り難し 34

こんにちは。是非教えていただきたいことがございます。
命日の8/19日に合わせてお盆のお墓参りをする事になっております。
送り火はそれに合わせて8/19に行ったほうがいいのでしょうか。
調べてみると16日におかえりいただくとなっていますが、16日に送ってしまうと
19日のお墓参りすること自体がおかしいことになってしまうのかな。
と、疑問が出来てしまいました。
アドバイスいただけると嬉しいです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お墓参りは365日いつでも可

死者の霊があの世から帰って来るというのは、仏教的には正しいかどうかわかりません。
仏教では輪廻転生を考えますから、死者はすでに新しい生きものに生まれかわっている。
たとえば、私の前世が数十年前に日本のどこかで亡くなった老人だったとする。
じゃあ、お盆の時期に、現在の私の霊が身体から抜け出して、前世の老人が住んでいた町に帰るのだろうか?
ちょっと考えにくい気がします。
まあ、それはおいといて、お墓参りは、死者の霊が帰って来ているかどうかに関係なく、いつお参りしても良いのです。
春秋のお彼岸やお正月にもお墓参りはしますし、お墓のお花が枯れている日がないくらい、毎週お墓参りしている人もいますし。
お盆の慣習はお盆の時期に行い、お墓参りは別の日に(行けるときに)行く、という考えでも良いと思います。
お盆の行事は、クリスマスやハロウィーンや節分みたいに、決まった時期に家族で楽しめば良いと、個人的には思います。

お墓は、死者を思い出すための記念碑です。
死者がそこにいるわけではありません。死者の霊がそこに帰って来るわけでもありません。
ただし、遺骨を安置している場所ですから、重要な参拝スポット(死者を思い出すのに最適な場所)の一つではあります。

{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
このお坊さんを応援する

送り火で一度帰っても、またすぐに戻って来てくださるでしょう。

こんにちは。亀山純史と申します。

私が所属している浄土真宗では、迎え火や送り火といった風習は行いませんが、お盆のお墓参りは、仕事の関係などでお盆期間中からずれて行うご家庭はあります。

私自身、このサイトでの回答で何度かご紹介した詩ですが、中西智海和上が次のような詩をお書きになっておられます。

『人は去っても その人のほほえみは 去らない
 人は去っても その人のことばは 去らない
 人は去っても その人のぬくもりは 去らない
 人は去っても 拝む掌(て)の中に 帰ってくる』

ご先祖さまはいつでも戻って来られているのです。送り火で一度帰っても、またすぐに戻って来てくださるでしょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧...
このお坊さんを応援する

お盆

拝読いたしました。

私のお寺では、お盆の期間は8月1日から8月24日までです。

8月1日。
ここからご先祖様はこちらへ出発されます。

8月7日夕方、家に到着。
家の者は、精霊棚に幡をさしお迎えをします。
昔は7月7日でした。

棚幡(たなばた)七日の夕刻。
七夕の語源との説もあります。

8月15日か16日、送り火。
ご先祖様を送り出します。

でもゆっくりと帰られるので、8月24日までかかるのです。
8月24日は地蔵盆。
お地蔵さまに見送られてお帰りになります。

あなたは8月19日に送り火を焚かれるのですね。
帰りゆくご先祖様を見送るという事です。

ですが、私の地域と、あなたの地域とでは風習が違うでしょう。

ただ、お盆のお経の冒頭にこんな言葉があります。
この世の中の見え方は、自分自身の心が決定していると。

皆それぞれのお盆があるのです。

8月じゃなくて7月だよ。
本来の意味合いとまったく違う、ご先祖様など帰ってくるもんか。
自分で手を合わせれば、僧侶を呼ばなくてもそれでいい。
お盆なんてわかんないから、知らない。

人それぞれの心が、自分自身のお盆を作り出しているのです。

8月19日。
ゆっくりと地蔵様に従って帰りゆく、ご先祖様の背中を感じながら、送り火を焚けたら素敵ですね。

{{count}}
有り難し
おきもち

時宗の寺院で住職をしています。 今の時代、お寺の在り方とは、僧侶とはいっ...
このお坊さんを応援する

こんにちは。

 お盆はお盆の風習として.13日に迎え火をして、16日に送り火をして、ご命日はご命日でお墓参りをするのが一番かと思いますが、距離的に難しければ、合わせて行っても良いと思います。

 行事はなんでもそうですが、早めにやることはあっても、遅れてやることはあまりしません。
 ですので、合わせるならば16日に、送り火のお参りと命日のお参りをするのが良いんじゃないのかなぁ?と私は思いました。

 もちろん都合で16日が無理で19日になったのでしたら19日で良いです。でも送り火かぁ...質問から迎え火もしていないようなので、私は焚かなくても良いと思うなぁ。

{{count}}
有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

たくさんの方からお返事を頂き、また貴重なお話もいただけて嬉しかったです。
私の実家の方ではお盆にお経をあげていただくことはあっても迎え火、送り火ということをしたことがないため質問するに至りました。

やらなきゃいけない!と思いより故人のことを思ってお参りするのが一番ですね。
家族にもゆっくりと話してみようと思います。
ありがとうございました。

「お墓参り」問答一覧

お墓参りについて教えてください

法事やお墓参りについて詳しくないので教えて欲しいです。 私は実母のお父さんに会ったことがありません。母のお父さんは、母が学生の頃に離婚し、自殺で亡くなっています。 色々複雑な家庭だったと話を軽く聞いたことがあります。私は母のお父さんのお墓参りは一度しかいったことがありません。 このお盆に、私は2児の母になりしばらく母のお父さんのお墓参りにはいけていなかったので、ひ孫の顔を見せてあげたいと思い、 実母にどうかな?と聞いてみました。 母は、「うちの両親は離婚してるから、向こうの家族とかに会ったら嫌だからお盆が終わってから行くか、もう行かないようにしている。もし行くから日にちをずらして行きなさい」と言われました。 私は詳しく事情を知らなかったので そうなんだ、ならやめたほうがいいかな。と言いました。 実はこのお盆に入る前、私の娘が病気にかかってしまい、病気になる前も悪いことが立て続けに起こっていて、最近災難なことが多いからお祓いとか行きたいわ〜と、お墓参りについて話すちょっと前に母と話していたのです。だからなのか分かりませんが、 「うちは親が離婚してるから色々複雑なの。もしうち(母)のせいで病気になったと思っているなら勝手にいけばいい」と怒られました。 私はそんなつもりは全く無くて、 ほんとにひ孫をみせてあげたくてどうかな?って相談したつもりだったので キレられたのがちょっと分かりませんでした。 話す順序が悪かったのかな、複雑な家庭にひ孫を見せるのがそんなに悪いことなのかな、 そんなに私悪いこと言ったかな?と思ったけど、なんでお墓参り=お祓いになるのかな?と思いました。 お墓参りとかについてあまり詳しくないのでわからないのでどうなのか教えて頂きたいです。

有り難し有り難し 1
回答数回答 1

お墓を触りたがる子

悩みというより僧侶の方々はどう感じるのかを聞きたいです。 寺社、墓地がとてもたくさんある地区に住んでいます。 近くに広い墓地エリアがあり車が通らないからジョギングや散歩をする人もたくさんいます。 散歩してるうちに私の子供がお墓や地蔵に興味を持つようになりました。 まだ小さい子なので「死んだ人が骨になって寝てる場所」「うちのお墓じゃない」と説明してもわからずただたくさんあるお墓が興味深いようです。 公園いこうといっても「やだお墓がいい」とごね、墓地をニコニコ徘徊し風でとばされた仏花をもどしたりゴミをみつけたり赤子をだく水子地蔵をみつけると赤ちゃん赤ちゃんと撫でたがりパトロールしてます。 お墓とその囲ってる区画は◯◯家の次の家だと思うのでいわゆるよその家の玄関の花やゴミを勝手に侵入してなおした、みたいな状態ではないでしょうか。 悪いことをしてるわけではないとは思いますが、いいのかしらと不安になります。 そこは歴史ある墓地で明治初期建立のかなりボロボロと剥がれかけたお墓もたくさんあり「このお墓ボロボロやねー!ふるーい!テープはってあげようよ」と無邪気に叫ぶのをみるとああ見知らぬ故人になんて失礼なことを・・ごめんなさい、と思わず子供の口をふさいじゃいます。

有り難し有り難し 11
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ